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ページ番号739番
★ 可哀相な夫 ★ 新妻K子 (東京都) 2010-03-17
3月14日の日曜日に横浜で行われた友人の結婚式での話です。祭壇のバックは総ガラス張りでキラキラ光る海とランドマークをはじめとする高層ビルが陽春を浴びて眩しいそう。
ベンチに座りほどなくして牧師が登壇すると結婚式の開催を宣言します。ここまでは私も何回か経験した風景なのですが、今回はその牧師に目が釘付けになってしまったのです。 年齢は四十からみといったところなのでしょうが、北欧人みたいに背が高くガッシリした体つきと金髪にブルーの瞳。私はその体躯に圧倒されたと言うか、威厳にひれ伏していたのかもしれません。 二階後方のパイプオルガンに合わせて4人の女性コーラスと賛美歌を歌う場面では、私は牧師さんを見つめながら歌いました。そして、新郎新婦に誓いの言葉を述べさせ場面では牧師さんの姿がAさんに重なってしまって、カラダが融け始めてしまったのです。 Aさんとは今年の2月に初めて関係を持ちました。詳しい経緯は省きますが、夫の要望でそういうことになったのです。だから私は夫への愛の証のチョレート代わりにAさんにバレンタインデーに抱かれることにしました。 Aさんは夫の知人で私より25歳も年上ですが私と同年輩の二人のお嬢様がおられます。 なぜこんな事を知っているかと言えば、夫の知人とはいえ身元がはっきりしない男性に身をまかすのは私のプライドが許さいので、ご家族の写真を見せてもらいました。というか、夫が私の写真をAさんの携帯に送りその気にさせたという経緯もあったのです。 夫の携帯に送られて来た写真は昨年お嬢さんがニューヨークにある名門大学を卒業時に彼の地の写真館で撮ったと思われるご家族の記念写真。ブルーのガウンを羽織った妹と姉はA夫妻の面影をやどした美人でした。もう一枚はAさんの学生時代の写真。体育会系の部活動の際に撮ったものでしょうか、グループの中では一押しのイケメンで、この写真を見ながら、このとき私はこの世に存在していなかったと思うと、不思議な感慨に襲われ、夫が喜ぶならこの人でいいと決断をしました。私がOKを出すと夫は満面の笑みで、「そうか! 25歳も年上に相手になってもらうなんて今の君だからかなうことだ。願ったり叶ったりだ」などと興奮してわけの分からないことを言っています。 当日は東京港を見下ろすホテルのランウンジで夫にAさんを紹介されました。夫とAさんは窓の外に目をやりながらあれがうちの子会社が入るビルなどと世間話をしています。コーヒーを運んできたボーイが立ち去ると一口それを飲んでAさんはこう言います。 「奥さん、バレンタインデーに恐縮です。奥さんのチョコが甘いのか苦いのか楽しみです」 「Aさんの協力で夫に最高のバレンタインデーの贈り物をするつもりでここに来ましたの」と皮肉とも冗談ともつかないことを言おうとしたが、それはグゥッと呑みこんで 「お口に合うかどうか心配ですわぁ」と精一杯の色目を使ってしまいました。しばらくしてAさんは「じゃ、先に行っているから」と立ち上り出口に向かいます。 夫に目配せされた私は立ち上がるとAさんの後に従います。振り返ると夫は立ち上がる様子はありません。部屋に入りガシャと錠がかかると二人だけの世界が出現して少し不安でしたが、そんな顔付きを察してかあとでご主人が様子を見にきますから鎖錠はかけないでおきますからとAさんは言います。 そのあとのことは男と女の関係ですから書いたら切がありませんので、皆様の想像にお任せします。私の感想を少し述べさせていただければ、男が違えば女のセックスはまったく違ったものになるということでした。私はAさんの重量に圧倒されました。男性の体躯の違いがこんなにセックスに影響を及ぼすなんて想像もできませんでした。私が日曜日に結婚式場の牧師さんにAさんの姿が重なったのも二人の体躯がよく似ていたからでしょう。 肉体的に感じる重量感はそのまま精神的重圧感になり、私は身も心もAさんにされるままで、いろいろな言葉をあびながらアメ細工のようにもてあそばれました。 かねてからの打ち合わせ通り夫が見ていればAさんもあそこまではしなかっただろうにと思う反面、私の体の芯に快感がいつまでも残っていて、そんなAさんの乱暴な行為も許せてしまうのです。終わった後、“結果よければすべてよし”というわけではありませんが、あれほど妻の私が男に抱かれる姿を見たがっていた夫が不憫でなりませんでした。 そんな私の涙に気がついたAさんは「奥さん、少しきつかったかな?」と気をつかいます。私は小さく首をふり「チョコの味・・・いかがでしたか?」と恥じらいながらいうと「涙が入って、少し甘しょっぱかった」と私の髪を撫でながら笑います。 主人がまだ来ないのでとりあえずシャワーを浴びた二人はタオル地のガウンを着てソファーに座って待ちます。Aさんは腕時計に目をやり「もうすぐご主人が見えるでしょう」とつぶやきます。私はお茶かコーヒーでも入れようと立ち上がると手首をつかまれ座らされ、そこでAさんの接吻をはじめて受けたのです。それは夫のそれとはまったく異質なもので私はうっとりと夢の世界に入っていくような心持ちです。やがてAさんに抱かれてベッドに運ばれて行く私は天井がくるくる回り宇宙遊泳をしているような気分でした。 25歳も年上のAさんから二回目を求められるなんて想定外ですから、戸惑いがありましたが、これで夫に見せてあげられるという安堵も正直にいえばありました。Aさんもそのつもりらしくさっきとは違ったソフトムードで対応してくださいました。セックスの過程に起承転結があるとすればそれはAさんの優しい愛撫が終わって“転”に入ってしばらくたったときでした。 「K子、いま私がなにを考えていると思う」と“承”の段階で私を完全に掌握したAさんは私のことをK子と呼び、こう問い掛けます。 私はしばらく考えましたが、しゃべれる状態にないので縦の動きを止め、口元を二度三度横に動かして「分かりません」という意思表示をします。 Aさんはそんな私を愛しむように手でわたしの髪を何度もかき上げながら 「K子のご両親にすまないと思っているんだ。年甲斐もなく自分の子供のような年齢の君を抱いていることにね・・・」といいます。 私は想像もしていなかった“両親”という言葉を耳にしてまだ多少持ち合わせていた冷静を一気に失ってしまいました。私はAさんにこれ以上はしゃべってもらいたくないので、何も装着していないモノに軽く歯を当てて牽制したら、それでスイッチが入ったようです。 「ああ、だめだ・・・」と切なそうな声をもらします。 私は急いで彼のモノを自分のポケットに収めると「いいわよ」といいます。 「大丈夫か・・・、いいのか?」と下から確認するAさんはまだ若干余裕がありましたが、 「あなたの子供がほしいの・・・」と甘える仕草に感極まった様子で 「K子・・・、ゴメン」といいながら苦悶の表情で果ててしまいました。 そんなAさんを見取った私はゆっくり両手をベッドに下ろすと 「Aさん、いま私が何を考えていると思います」とさっきのお返しをしました。 「・・・?」 「私の父と同じような年のAさんとこんなことになって、Aさんのお嬢さんに恥ずかしいと思っています」と言ってやりました。 するとAさんは私の首に手を回すと「こんな娘がほしかった」と脈絡のないことを言うなり、私を引き寄せ長い接吻をします。そして今度は二人きりで逢おうと耳元で囁きはじめます。部屋に夫がいる気配はないのですが、なぜか囁くんですよね(笑)。逢うつもりはありませんでしたが、声だけでも聞きたいからと食い下がられて教えてしまいました。 すると「あなたの子供がほしいの・・・」なんていうさっきのセリフは女の小道具だから、まともの受け取っていないから安心して、というと「でも大丈夫なんでしょう?」と私の妊娠を心配しているようでした。 「多分、大丈夫だとは思います」と答えると 「いずれにしても電話番号を教えてもらって安心したよ」とほっとした様子。 そのAさんから電話があったのが今週の3月14日の日曜日、結婚披露宴の会場でした。 「忙しくて電話ができなくてゴメン」と屈託のない笑い声を聞いてなにかほっとしました。私は妊娠の心配がないことを伝えるとほっとしたのか息みたいなものが伝わって来て一瞬和んだ雰囲気が流れます。そして今日どうしても逢いたいという。私は午前中の結婚式で牧師のたたずまいがAさんに似ていたので、なにか電話をもらったのがうれしくて、披露宴が15時に終了してから、18時から友人関係のパーティーがある旨を伝えると横浜まで来ると言います。私は他日を希望しましたが、14日は大安のホワイトデーだからと譲りません。で、披露宴が終わってから逢う事にしました。 「でも、Aさんのチョッコはもう結構ですよ。味は分かりましたから・・・」と言うと 「K子ちゃん、それは言うな。これから出るから、3時に連絡する」と電話は切れました。 3時きっかりに電話があって歩いて10分ぐらいのところにあるホテルまで来いと言う。着替室が混んでいるので少し時間がかかりそうだというと、オンナの少しは当てにならんから、タクシーを呼んでそのままの格好で来いといいます。 私は紫色のカクテルドレスにショールを肩にかけた姿でタクシーに乗り込み行く先を告げると運転手は首を傾げながら前方を指差します。そのホテルが見えるではありませんか。 ホテルのポーチではAさんが待っていて、運転手に「ゴミですまんな」と二千円を渡しボーイが手荷物を持って部屋まで案内してくれました。 二人だけになると「K子ちゃん、会いたかった・・・」というなり両肩を強くつかまれ壁に押し付けられてしまいます。そして剥き出しになっている胸や肩、首筋などに唇を這わせてきます。私は予期せぬ展開に「やさしくしてね・・・、ね、この前みたいに痕を残さないでね」とドレスの裾をたくし上げてくる彼の手をやんわりと押さえ込みます。・・・・・・・・ Aさんは私がパーティーを控えていることもあって優しく扱ってくれました。前回は夫も公認ということもあってか、それとも夫への彼なりのメッセージだったのでしょうか、体の数箇所に痕跡を付けられてしまいました。 私ははじめての経験でしたがなかなか消えなくて、何日かバスルームの鏡の前でAさんの顔を思い浮かべていたものです。 Aさんは私の肌の感触を一通り確認し終わると、上半身も脱ぎベッドではなくカーペットに枕を置き仰向けになります。そしてコンドームを持った手で「K子ちゃん」と手招きをします。私は言われるままに彼の脇に膝を付きそれを装着してあげるとゆっくり立ち上がりドレスの裾を両手で持ち上げ彼を跨ぎました。そして手を離すと裾が落下傘のように舞ってAさんの顔を隠します。裾を手前に引き寄せながらゆくり腰を沈めていくとAさんの顔がのぞくと同時に先端に接触しました。目の先の壁際には私とAさんが穿いていたモノが抜け殻のように脱ぎすてられています。 「そのままでいい・・・」との指示にゆっくりと手探りでAさんを呑みこんでいきましたが、大き過ぎてしっかり腰を下ろすことができません。前回はベッドという緩衝材があったから苦にならなかったのでしょうか。 そんな私の及び腰に気が付いたのでしょう。 「ちゃんと入ったかな・・・」と言いながら裾を持ち上げて中を覗こうとします。私は恥ずかしいわぁと小さく叫ぶと思わず腰を振ってしまいました。 Aさんはそれ以上は求めようとせず、 「K子ちゃん、花嫁姿が腰を振るなんてみだらだよ」と私をからかいます。 こういわれると私はなぜか両親の顔が目に浮かんでくるのです。夫の顔は浮かんでこないのです。夫のたっての要望を受け入れてAさんに抱かれることになった条件の一つに「ルビコンを越えた私がどう変わってもあなたにも責任があるのよ」という意味の言質をとっているからでしょうか。 「あなた、“親の因果が子に巡り”ということもあるのよ。娘たちのこんな姿を想像してごらんなさいな。父親のような男の相手をしている・・・」といいながら腰を動かすとマゾの気でもあるのか「K子ちゃん、勘弁してくれ、これ以上いじめないでくれ・・・ア、ア」と興奮してきます。 「いじめてなんていません。美しい奥様が私に乗り移ってこう嘆かれているよ」 “奥様”という言葉を口にして私はなぜか燃えたし、Aさんもあっと云う間でした。でも、今回は私のポケットではなくゴム袋の中に彼を受けとめましたので、夫にも奥様にも前回のような負い目はあまり感じませんでした。 ホテルのラウンジで一枚のカードをAさんからもらいます。 「私が必要なときはこのカードで何か買い物をしなさい。会社に請求がきたら連絡をするから・・・暗証番号はこの前のバレンタインデーの日付8桁」 「ご主人との縁であなたへのビザ(査証)を一回だけ発行してもらったが、 私としてはあなたに正規のパスポートを発行してもらいたいと思っている」 「パスポートって・・・? 私の港へのですか? ビザなしで・・・」 「そうだよ。二人とも家庭が基本だし、関係を正常化しておきたくてね。 だから君が会いたいというサインを出さない限り私の方から絶対に連絡をしないから・・・」 「私きょう気が付いたのですが、私の桟橋はAさんを受け入れるには小さすぎます」 「なにを言っているのかね、君は! あんな大桟橋では困るよ」と港の大桟橋を指します。 「だいだいね“大は小を兼ねる”なんていうのはこの世界では通用しないんだ」 「君だって子供を産めばちうどよくなるんだ。贅沢をいうな! 罰が当たるぞ!」 子持ちになっても私と付き合いたいという話に説得されちゃった私はAさんに連れられてホテルの地下にあるショッピングアケードでカードの使い染めをしました。フェガラモで着ているカクテルドレスに似合う靴を買えということなので、もう一着もっているドレスに合わせて購入しました。この請求が届く5月の連休前後にAさんから連絡があるのかないのか心配ですが、いずれにしてもあと一回受け皿になってあげれば、自分の意思でAさんとの関係を断てるわけですから気が楽といえばらくですね。 九時過ぎに帰宅すると夫は音楽を聴いて私に気が付きません。肩に手をやり「ただいま」と言ったらやっと気が付きました。そしてAさんとの事以外は正直に話しました。夫は喜びます。 「K子、だから言っただろう。すごいじゃん」 牧師の体つきからAさんとの事が思い出されて、今日ここに列席している女性のなかに私のような経験をした方がどれほどおられるのかと想像すると、自然に濡れてきたことを素直に話しました。 「牧師が新郎新婦を祝福している神聖な場面でカソリックである君がそういう現象を催すなんて奇蹟というか神の恩寵だよ」と素直に感動しています。 夫はあの日ホテルの部屋に入らずにそのまま家に帰ったそうです。当日の朝にAさんから婉曲な要望があったようです。年齢的に人前ではプレッシャーでお役に立てるか心配だと。あの晩ベッドで私の体を見て「こういうセックスもあるんだね」と感慨深げにいうと肩口に残ったAさんの歯型を指先でなぞりました。私は夫が可哀相になり、全く別の女になり思いっきりサービスをして上げました。 この日もすぐに夫は求めてきました。あの日を境に私の反応を夫は喜んでくれています。 夫の前戯は私の口からAさんとの場面をあれこれと語らすことなのです。 この日も脚色を交えて話してあげました。 「K子、こんなに濡れちゃって、いい経験したよな。一月前のことを思い出しただけでもうこれだもの」と言って笑います。私は数時間前のことを話しているだけなのです。これではいくらなんでも夫が可哀相です。 夫が老練なAさんに“やらずぶったくり”されているようで・・・ あのカードは横浜の思い出としてキープしても、もう使うまいと私は神に誓いました。 A面
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