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ページ番号14

痴漢

マリーの夫 (東京都)   2004-09-04

痴漢の話は、このコーナーにもどなたか書き込まれていましたが、うちの奥さんもしょっちゅう痴漢に合うそうです。でも、それがきっかけで、思わぬことになることもあります。これは、そんな話です。

その夜も、私たちはベッドに入って、「会社の男性から食事に誘われたわ」、とか、「次長って、飲み会のときスケベーなのよねえ。」とか、僕の好きな話題の話をしていました。
そしたら、何か思い出したように、「そうそう、最近よく痴漢に合うのよねえ。」と言います。
「痴漢くらい、前からしょっちゅうじゃない。」
「んーん、ちがうの。なんかおんなじ人みたいなの、それも学生みたい。」
「なんだ、わかってて、させてるんじゃないか。」
「ばかねえ、でも、少しはそうかも。」といって妻は笑います。
最初は、こんな感じでした。それが思わぬ展開になりました。もちろん妻は一部始終を話してくれて、僕を楽しませてくれました。

彼女の話はこうでした。
朝の通勤電車で毎日決まって痴漢に合うようになったそうです。最初は後ろにぴったりと体をくっつけられる感じがして、でも、満員電車だから、くらいに思っていたところ、そのうち明らかに手がお尻を這うようになり、それも最初はさっと撫ぜる程度だったのが、次第に揉んだりするようになり、それでも妻が何も言わないと、やがてスカートの上からフトモモに触れたりするようになったそうです。
私が喜んで「ちょっと短めのはいていってあげれば。」と言うと、ほんとに妻は少し短めのスカートをはいていき、すると案の定、その男はスカートの下から手を入れ、スカートをたくしあげて尻を揉み、あげくの果ては前に手を回して敏感な部分を軽く押したり撫ぜたりして、妻は危うく声を漏らしそうになったそうです。
そういう日が何日か続き、僕も毎晩その話に勃起していました。

ところがある日、妻は誰が痴漢しているのか興味をもってつきとめることにし、決まって痴漢が止む駅に着きドアが開いた瞬間に妻の股間にあった手をつかんだそうです。男はそれを振り払おうとしましたが、妻は話さず、降りようとする人たちに押されるようにホームに押し出されてもつかんだ手を離しませんでした。
車両の外に出てみると、それは大学生らしき男の子でした。
「君でしょ。」
「・・・す、すみません。」
その男の子はうつむいたまま、小さな声で認めたそうです。
「こんなこと、いけないわよ。」妻が咎めると、男の子は「すみません。」とまた繰り返すだけです。そして、「やっぱり、突き出されるんでしょうか、その、警察とかに。」
「そうだわね。」妻がそう言うと、「そうですか。」と男の子は肩を落としました。
それを見て、妻はなんだか可愛そうになって、「でも、その前に話を聞かせなさい。それによっては考えてもいいわ。ここじゃなんだから、そうね、あの喫茶店に行きましょ。」
・・・なんだよ、それじゃ、自分から誘ってんじゃないか・・・、その話を聞いて私は妻に言いました。それで、妻の話に戻ると・・・。
二人は喫茶店に行って、
「ちょっと待ってて。会社に少し遅くなるって電話入れるから。」と言って、会社に電話を入れ、「君はいいの。」と男の子に聞くと、「あ、僕はいいです、どうせ大した授業じゃないし、出席もとりませんから・・・。」と言います。
妻は、「ちょうどいいわ、今日は朝ごはん食べてないから。」と言って、トーストのセットを頼み、「君も何か食べなさいよ。」と言うと、「あ、いえ、僕はコーヒーだけでいいです。」とその男の子が言うので、「あ、そう。」と言って店員にさっさと頼むと、男の子に向き直り、
「いけないわね。」と睨みながら言いました。
「ほんとにすみません。」と、しおらしく謝る男の子をよく見ると、妻は『かわいいじゃない、この子。』と思ったそうです。おいおい・・・。
その子は、その駅の近くにある大学の2年生だったそうで、毎朝妻を見るうちについ手を出してしまって、それでも何も言われないのでついエスカレートしてしまったそうです。
妻は少し冷や汗をかきながら、「すみませんでした。」と繰り返す男の子を見つめていましたが、「もう、しちゃだめだよ、こんなことは。勉強しなさい、学生は、勉強。」と言いました。
 それから、妻はその男の子と学校のことやいろいろ話をして、いつの間にか話が弾んで、最後には冗談を言って笑いあうくらいになっていたそうです。
そして別れ際、男の子から、「こんなことして言うのもアレですけど、また会っていただけませんか。話をしてもらってとてもなんかすっきりしたんです。」と言われたそうです。
「なんだよそれ、それでオーケーしちゃったのかよ。」と僕が呆れて言うと、
「しょうがないじゃない、地方から出てきててあまり友達もいなくて寂しかったみたいだし。可愛そうになっちゃったのよ。」とマジメな顔をして言いました。

結局、妻が約束どおり男の子と会うと、その男の子は「今日はおわびに僕におごらせてください。こんなとこで悪いですけど。」と言って、居酒屋で妻を「もてなした」そうです。それを機会に妻はその男の子とちょくちょく会ってはお酒飲んだりするようになり、私もその話を面白そうに聞いていました。
そして、その日も男の子が「今日、家庭教師のバイトのペイ入ったんです。」と言って、今度は妻をちょっとカッコいい店に連れていったそうです。そして、「今度はオネエさんがおごったげるわ。」と言って、バーに連れていき、その後、あろうことか、その男の子のアパートに一緒に行ったそうです。
小さなワンルームマンションでしたが、「意外にきれいにしてるじゃないの。」と妻が驚くくらいにこぎれいにしていたそうです。
「飲み物、何がいいですか。」と男の子が言うので、妻は「何か、冷たいのちょうだい。」と言うと、男の子はキッチンで冷蔵庫を開けたりして準備をしていました。
妻が何気なく床を見るとベッドの下から雑誌のようなものが見えるので、それを取り上げるとエロ本だったそうです。
「ふーん、○○クンもこういうの見るんだ。」という言葉に振り返ると、男の子は顔を真っ赤にして「あ、それ。ダメです。」と取り返そうとします。「いいじゃない、オネエさんにも見せてよ。」、「ダメですよ。」、「いいじゃない。」と押し問答をするうちに男の子が妻をベットに押し倒す格好になり、そのまま二人はキスをし、抱き合い、そして・・・。
男の子は、「初めてなんです・・・。」と言うので、妻は「大丈夫よ。」と言って、やさしくリードしてあげ、正常位で一回、そして妻が上になって一回と、立て続けにセックスしたそうです。そして、一緒にシャワーを浴びて、キスをして、男の子はまた催したので、今度は妻がバスタブに足を置き、立ち位でさらに導いてあげたそうです。
・・・最初にしては、すごいね・・・。妻の話に僕が妙に感心していると、「若い子って、いいわねえ。」と妻が悪戯っぽく笑います。

それ以来、妻とその男の子は今でも恋人同士みたいによくデートしています。ときには泊まってくることもあります。
妻は、「○○クンも早く彼女見つけなさいよ。」と言うそうですが、彼は「○○さんがいればいいです。」と言うそうです。すると、妻は「ダメダメ、オネエさんは別の人のものなんだからね。」と言うそうですが、そういうときの妻はまんざらでもなさそうな顔をしています。
ヤレヤレ。

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159 痴漢(雑記帳)素敵です 2004-12-14 ナオコ   
雑記帳にあるマリーの夫さんの「痴漢」、とても素敵です。
いかにも男性向けの話が多い中、題名に似合わず、とても爽やかな話で。