ゲストとして利用中 
メニュー ログイン

小話番号1181
 ★
究極の願望

千枝 (四国)   2019-10-04
感想の投稿 感想集

妻が帰って来たのは午前1時を過ぎていた。
ベッドで横に成って大型の液晶テレビにビデオの映像を映して観ていたら、足音を忍ばせながら寝室に入って来てベッドの端に腰を掛け
「・・遅く成ってごめんなさい。」
岡崎とホテルに行って午前様になった気恥ずかしさからか、申し訳なさそうな口調で言った。

彼に買ってもらった薄紅基調で花柄のノースリーブワンピースの胸の隙間から、大きな乳房を包んだセクシーな赤いブラジャーがチラチラと見え、体を動かすとワンピースの裾が捲れ、ちょっと太めの太ももが晒されると、その太ももの肌の白さが眩しく、自分の妻なのに・・ムラッ・・とさせられた。

腕を取って引き寄せて抱き、首筋に唇を這わすと、さっきまで男に抱かれていた体はまだ生暖かく・・ラブホテル特有のソープの匂いに混じって青くさい栗の花の匂いが漂って来た。
岡崎にディープキスをされ、彼のペニスを咥えた細くて形の良い唇にキスをすると、その唇にはまだ彼の舌や唇の動きが残っている気がした。

『岡崎さんに可愛がって貰ったのか?』・・『チ×ポを咥えたのだろう?』・・
『咥えたチ×ポで悶えさせられたのか?』
矢継ぎ早に卑猥に尋ねると
「・・嫌~ね・・変な聞き方をして・・!」
怒った口調で言ったが
「彼の前では・・あなたの言う通りの女に成っているわよ!」
妖しい潤んだ従順な目で私を見た。

☆☆☆
『オッ・・オウウウウ・・・アッ・オオオオオ~~~~』
テレビから獣が吠えるような喘ぎが聞こえて来た。
液晶画面には・・赤いロープで後ろ手に縛られ、乳房の周りを固く縛ったロープと縛られた両手首を背中で結び、ベッドの上でうつ伏せにされて尻を高く上げた妻が映っていた。
その妻の後ろから両膝をついた岡崎がペニスを妻の股間に刺し込み、両手でくびれた腹を掴んで腰を前後に動かしていた。
☆☆☆

「今日も縛られたのか?」
テレビ画面に映った恍惚とした表情を浮かべている妻を観ながら聞くと
「・・うん。」
短く返事をした後
「本当に言ったわよ?」
大きく息を吸い込んで
「・・あなたが『言え!』って言うから・・『岡崎さんの愛人に成って一緒に住んでみたい!』・・本当にそう彼に言ったわよ!」
妖しい目で私を見た。

そんな事を妻に言わせた事を後悔して心が少し傷んだが、妻の話に期待感を持ってしまった。
「岡崎さんは何って・・?」
「『旦那は良いのか・・?』って聞かれたわよ。」
妻は大きなため息を付いた。

「千枝はどう答えたんだ?」
「聞かれれば仕方がないでしょう?・・『夫はそれを望んでいる。』・・そう答えたわよ。」
また大きなため息を付いて
「『それなら、しばらく俺のマンションに来るか?』って、彼が言ったのよ。」
今度は真剣な目で見詰めて来た。

「本当は・・千枝はどうしたい?」
妻の目を見ながら聞くと
「あなたが良いなら・・彼と・しばらく・生活してみたい・かな?」
ちょっと言い難いのか・・お道化た口調を作って言った。

☆☆☆
『・・良い!・良い!・・オゥゥ・アッアッ・オウ・オウ・良い!良い・・』
テレビからまた獣が吠えるような喘ぎが聞こえて来た。
昇り詰めそうになった妻が、縛られた肉体をもどかしそうにくねらせて喘ぎ、唇を半開きにして連続した小さな息を吐きながら、セミロングの髪を乱して頭を左右に振って悶えていた。
岡崎も射精を催しているのか、妻に後ろから強く抱き付いて両手で乳房を掴み、激しく腰を動かしていたが・・腰の動きを一旦止め
『ウッ・・ウウウウウ・・ウウウウウ』
低く唸って・・再び腰の動きを猛然と速く動かし
『・・出る・・出る・・出る・・・ウウウウウ!』
唸りながら射精をすると
『ウッ・ウッ・ウッ・ウッ・・・いっ・逝く・・逝く・・逝く・・』
妻は両目を軽く閉じ、縛られた体を大きく何度も震わせた後、半開きにした唇から涎をたらして恍惚とした表情でアクメに達した。
☆☆☆

岡崎は45才で既婚者だ。
妻が勤める役所に東京の省庁から単身赴任で出向に来ているが、奥さんは二人の子供の教育と父親の世話、それに母親の介護で東京から離れる事が出来ないらしい。

妻は岡崎とは職員の歓送迎会の二次会で隣の席に座った事から彼を知り、『時々、役所近くの喫茶店で会うと昼食を奢ってくれる。』と聞いたから『・・その男を誘惑して寝ろよ?』私は期待を込めて説得を始めた。

妻は1年半ほど前、私の願望を聞き入れてくれ、高校の同級生と数回寝たから、私の性癖を知り尽くし理解してくれているのだ。
それに妻だって夫以外の男と寝る行為が背徳的な性的興奮と強烈な快感をもたらす事を経験しているから、私の説得に直ぐに乗って来た。

妻は岡崎より一回り以上も年下で、先月30才になったばかりだ。
顔とその雰囲気がアナウンサーの宇垣美里に似た美人で、むっちりした体形で巨乳だから、その男好きのする体を武器にして男に言い寄れば、男なら誰でも直ぐに食い付いて来る。
私は色々と計画を練ったが、やはり飲みに行ってアルコールの力を借りて誘惑するのが早道で常套手段だと思い
『昼食を奢って貰ったお礼だと、機会を作って彼を飲みに誘って誘惑しろよ?』
そう妻をけしかけた。

その機会は直ぐに来た。
それから一月ほどして役所の飲み会が有った。
その飲み会が終わって・・妻が皆にバレない様に飲みに誘うと・・岡崎は直ぐ食い付いて来て二人でバーに行った後、もうホテルに誘われた。
妻が岡崎を誘惑できたのは作戦勝ちだ。
『飲みに行ったら・・「私は夫公認だから遅くなっても構わない。」・・そう思わせ振りに言った後、俺の性癖を何となく教えろよ。』・・そう妻に言い聞かせていたからだ。

普通の男なら生涯『浮気が夫公認』の人妻に出会う事は一度もないだろう。
そんな希少な出来事だから、岡崎が妻を夫公認の人妻だと知ると、誰とでも寝る人妻だと悟り・・亭主とは揉める事の無い安全な女だから直ぐにでもホテルに誘って抱いてみたいと考えたはずだ。

妻は清楚な雰囲気とは裏腹に男好きでセックス好きだ。
それに私と同じマゾヒストで・・男から淫らでサドチックに扱われたい願望を持ち、軽い露出狂の気が有る為か・・ビデオに撮られながら縛られてするセックスに興奮すると言った。

一流大学を卒業して公務員をしている岡崎は落ち着いた雰囲気の中年男で真面目なエリート職員だ。
そんな真面目な岡崎が・・妻を縛って過激に抱いたり、セックス場面を撮影したり、ホテルではサド的なセックスを好む加虐的な男に豹変する・・その大きな落差が妻には堪らない刺激らしい。

妻を全裸にしてベッドに寝かせ、その肉体を調べてみた。
左乳房の膨らみと太ももの内側を強く吸われたのか、唇に似た赤い痣が数個クッキリと付き、両手首と上腕に赤いロープの跡が薄く付いていた。

赤い痣が付いた大きな乳房を乱暴に掴んで
「岡崎さんとは今までに何回寝た?」
分かっていたが聞いてみた。
「分からないけど・・? 20~30回くらいかな?」
妻は大雑把に答えた。
私の記憶では半年で今夜を含めれば34回抱かれている。
『それだけの数を抱かれれば・・妻の肉体はもう彼のセックスに馴染んでいるのだろうか?』・・そう思うとマゾチックな興奮が起こって来て、パジャマを脱ぎ全裸に成って妻の上に乗っていった。

「千枝は岡崎さんの事をどう思う?・・俺より好きなのか?」
「・・本心を言ってみろよ?・・正直に俺より好きかどうか?・・愛しているか?・・千枝の気持ちを教えろよ!」
妻の本心を知りたかった。

「本心ねぇ~?・・本当に私の本心を言っても怒らない?」
「・・・」
妻はしばらく考え
「正直に言うわよ。・・嫌いな男には抱かれないわよ。」
妖しい笑みを浮かべながらそう言った後
「あなたより彼の方が好きよ。」
ハッキリとそう答えた。
「それと『恋愛感情で答えろ?』と言われれば・・あなたは夫だもの、勿論あなたを愛しているわよ!」
小さなため息を付き
「でも大丈夫・・彼は奥さんが居るし、本当に彼は私とは遊びよ。」
そう付け加えて言った。

私は妻の『あなたより彼の方が好きよ!』その言葉にショックを受けた。
だが・・『あなたは夫だもの、勿論、彼よりあなたを愛しているわよ!』と言う言葉に救われたが、妙な複雑な気持ちにさせられた。

妻は大きく息を吸って吐き
「『お前は男に直ぐにやらせる淫乱だ。・・他の男にもやらせているのだろう?・・今まで何人の男と寝た?』・・そんな失礼な事を平気で聞いて来るのよ。」
「・・私とのセックスビデオをあなたに見せるために平気で撮るくらいだから・・私を馬鹿な軽い女としか見ていないのよ。」
自堕落的な笑いを浮かべた。

岡崎は強度のサディストだ。
だがいくらサディストでも・・普通の女が強姦まがいに縛った過激なセックスを許すはずがない。
公務員にとって女性問題は命取りになるが、妻は夫公認の人妻でマゾ的な性癖を持つから何の問題もなく遊べる女だ。
妻は・・男好きでセックス好き・・それにマゾ気のある女だから、岡崎とはセックスの相性は良いと思う。

『あなたより彼の方が好きよ。』・・妻がハッキリと言った事が気に成った。
サドチックな性癖の岡崎には妻は離したくない女だ。
『本当は・・岡崎は妻を奪うつもりでいるのかも分からない。』・・『岡崎が妻にそう言わせているのだろうか?』・・そんな疑問が湧いて来て、無性に気に成って不安に成って来た。
『妻が岡崎の愛人に成り、妻を奪われてしまうかも分からない。』そう思って不安と嫉妬を感じているのに、寝取られ願望を持つマゾヒストの悲しさか・・体の奥にはまた不安と嫉妬と相反するあの強烈なマゾチックな興奮が湧き起こって来た。

その強烈なマゾチックな興奮に襲われると、心が負け
「・・岡崎さんの愛人に成ってくれよ!」
「しばらく彼と一緒に住んでくれよ!・・その間、千枝を抱けなくても我慢するよ。」
そう悲願までしてしまったのだ。

☆☆☆
「アゥ・・オゥゥゥ・アッアッ・オゥ・オゥ・・・」
点けっぱなしにしていたテレビからまた獣のような喘ぎが聞こえて来た。
岡崎が縛った妻を仰向けにして片手で乳房を掴み、片方の手で按摩型電動バイブを握って妻の股間を弄っていた。
妻はそのバイブの強烈な快感から逃げようと上半身を捻って耐えていたが、岡崎がその体を押さえつけ、振動を更に強くした。
「・・嫌!・嫌!・止めて!・止めて・体が壊れちゃう!・ウォ~オオオオオオオ~~~・・嫌々・嫌々・嫌・・いやぁ~~~!」
歯を食い縛って苦しそうな表情で頭を左右に振って髪を乱し、縛られ異様に歪んだ大きな乳房を揺さぶりながら体をくねらせ痙攣させていた。
☆☆☆

私は・・バイブで狂って悶える妻の姿が美しく見え、縛られ異様に歪んだ乳房を揺さぶり、体を反らせて喘ぐ妻がいじらしく成ってしまう。
私はそんな事を想いながら・・仰向けに寝た妻の両足を広げて腰を入れ、勃起したペニスを股間に当てがい、ゆっくりと体の奥まで刺し込んだ。
「アッ・・・」
妻は一瞬、低く喘いだが、顔を横に背け、両手をダランと開いてぐったりとしていた。
私は男に抱かれた後のマグロ状態の妻を抱くのがとても好きだ。
不貞腐れた安物の娼婦を抱いている様で強烈な被虐的な快感を覚えるからだ。

腰を数回動かすと、さっき妻の体内に射精した岡崎の精液の残滓がペニスにまとわりついて来た。
ちょっと冷たいその感触は身震いがするほど不潔なのに、その不潔感に・・強烈な被虐的な興奮と快感を覚えてしまう。
妻の白い肌のむっちりした肉体に抱き付いて
「岡崎は本当に俺より好きなのか?」
もう一度聞くと
「・・・うん。」
妻は顔を背けたまま短く答えた。

「本当に・・彼と住んでみたいのか?」
妻は顔をこちらに向け
「・・・」
私の目を見据えて無言で大きく頷いた。

私はその妻の態度で岡崎に敗北感を感じた。
『妻はもう岡崎に奪われて戻ってこないかも分からない。』そんな不安が心中に起こり騒擾感に襲われた。
だがそんな騒擾感に襲われているのに
「彼のマンションでしばらく岡崎さんと夫婦の様に暮らしてみろよ!・・俺は千枝をしばらく抱けなくても我慢するよ。」
また悲願する様に言ってしまった。

私は妻を強く抱きしめた。
「愛人をすれば避妊リングを外せよ。・・そして彼の子供を孕んで戻って来てくれよ・・!」
心の深層に長い間潜ませていた・・新たな究極の願望・・を耳元で囁くと
「・・・!」
妻は無言でピクンと体を大きく震わせた。
体を大きくピクンと震わせた妻のその反応に、私の体の奥からは・・今まで感じた事の無い、神にも背く背徳的で強烈な興奮が次から次に湧き出して来た。
もう射精を我慢する事は出来ず・・射精時のあの快感に襲われながら妻の体内に射精した。

― 完 ―

ゲストとして利用中 
感想の投稿

小話番号1181番:究極の願望(千枝さん)についての感想を投稿します。

  • 気に入った作品に積極的に感想を投稿し、作者を激励しましょう。
  • 作品への批判、非難、中傷、ストーリーの先読み厳禁
タイトル

ハンドル

本 文

削除キー

削除キーは、後でメッセージを削除する場合に必要です。
※簡単に推測されない文字列を入力してください。

チェックすると、削除キーをもとに一意の文字列を表示し、本人であることのe証明をすることができます。

戻る