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小話番号1115
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抱かれた妻 NO。2 (デートの始まり)

真司 (名古屋)   2018-01-10
  感想集

( デートとなって、彼女と決める) 少しの加筆はあっても、ほぼ事実のできごと
いつも会社へ朝の出勤、速足でデスクの前へ、、 PCで作業の確認 、 、 しばらくして(課)の藤田由美さんがお茶を煎れて、明るい声で「おはようございます、どうぞ・・」 と挨拶をして なにかを話したい 様子ではあったが、
他の人を気にしてか何も言わず、背を向けて向かいのデスクに戻っていった。 スカートからのびた綺麗な足、 程よい張りのあるヒップに思わず目がいった (後ろ姿も、きょうも綺麗だな)・・思わず心の中で思うことではあった
いつの日か、、夏の制服に変わった時だったか、、慌てて書類を取りに行った時すれ違いさまに、思ず、お尻にシッカリと手が当たってしまった 「 あっ、ごめんなさい!」 「エッ、、、加藤さん、今・・」
あの時の手の感触は忘れてはいない その後のすれ違いさまに、意識して触れることがあっても、、なにも言わず ただ ニッコリと微笑みだけで見返すだけだった。
いつも目の前に居て、先輩であっても 気軽に話ができて、自分は好感の眼をもって見ていたのだが、、

入社して二年後の春に松永綾さんが総務に新入社員として配属されてきた 会社での通勤には公共機関 か、マイカー通勤を選ぶことができた。
自分が入社してから、 両親の援助もあって、入社のお祝いともいえる感じで車の半額をもらい、車を買った。でも車に気がいくまでに、仕事が先、の気力があって電車通勤を選んでいた。
そして 彼女が入社してきた頃にはローンも終えていて、マイカー通勤に切り替えようとしていた矢先に彼女との出会いがあった。
社の中で幾度か顔を合わせ、、 (可愛い人だなぁ)の印象があって時には、あえばいつの間にか会釈を交わす人だった。 そんなある日、午後からの雨に会社から駅への徒歩に会社の出口から、出あぐねていると
「あっ、よく電車で見かける、 技術の・・・加藤さん、どうかなさったの、、、、」 「いや~、 傘を・・・」 「よろしかったら、、いっしょに、どうぞ・・」 「えっ、、いいんですか?・・・申し訳ないです」
申し訳なく思うものの、綾さんとの二人での傘は嬉しくも思い、会話もはずんだ そして、綾さんの手を温めた自分の手のひらでしっかりと覆い、彼女が濡れないように傘をさしてやったのだった。 それを( ありがとう)と言うように微笑み返し
二人の気持ちが、近くなったような気がした。 「入社して仕事を覚えることが、多くて大変ですよ、でも目の前のことをひとつずつ頑張ってしています」 「マジメな頑張り屋さんなのですね」

仕事のこと、 電車での帰る方向がいっしょで、通勤駅が自分の方が三駅遠くであること、 そのようなことを話している間に電車が入ってきた。 彼女は雨に濡れた傘をもって、雨水を切ろうとしている、 しなければ濡れた傘が身体に押し
当たり、、混んでいる電車では身体が濡れてしまう。 すばやく自分がハンケチで水を拭ってやった、 「 すいません ありがとうございます」
そのような事があって、彼女の自分への印象が深まり、どちらかともなく、社内であっても、電車での二人の間も縮まったように感じられた。

そしてある日の帰りでの出来事、、、一緒に帰ることになり少し混んでいる二号車に、後ろから押されるように乗り込んだ・・・ 「朝は加藤さん何番目に乗ることが多いのですか」 「朝も帰りも混んでいますね」
「そうですね、通勤地獄の三十分のガマンですね」 「私は二十分 くらいかな 」 、と、その時 、ゴトンと揺れ、彼女を出口のドアのコーナーに押しやる形になった、「アッ、、ごめんなさい、・・」 「いいえ・・」
きょうの彼女の服装は、うすいベージュのフレアースカートに白のブラウスに淡いピンクの小さな花柄、、濃いグリーンのジャケット、綺麗で感じのいい綾さん、胸のふくらみもハッキリと見てとれる
自分 の気持ちばかりが逸る ・・・ 自分の心の中では(彼女)にすることと決めていた。

通勤であってもかなりキツイ感じ、周りの人を意識し、彼女をかばうように出口のコーナーに押しやり、彼女を両手で守った、、綾さんのにおいを身近に感じ、後ろから抱きしめるようにして彼女の身体を庇う (とても、いい香り)
化粧のにおいなのか香水なのか、、おもわず、、左手だけが彼女のお尻のあたりまで下がっていき、スカートの上からではあるが、程よい張りを手のひらに感じしっかりとお尻の感触を得ることができた。
彼女はうつむき気味に、、なにかを堪えているようにも見える横顔、 そっと耳元に、、「綾さんと一緒に次の駅で自分も降ります」 多くの人に交じって押し出されるように降りた。
「すぐそこのカフェ、、、お茶だけでもいい?」 軽く頷く彼女の手を引くと、自分の腕に手を絡めてきた カフエの中は数人しか見えず、二人が並んで座れる椅子に腰かけコーヒーを二人で飲んだ 冷たいコーヒーが熱くなった身体を
気持ち良く冷やしていく。 ・・・ いろいろと話がはずんで、帰ろうと思った時、自分の気持ちを言う、、「前から綾さんのこと気になって、今週、金曜の帰り都合いい? 少し回り道したい」・・・・「・・いいですよ」
(よかった、 想いが叶えられそう) やっと綾さんと、、並んでいる彼女の手をしっかりと握りしめていた。

「加藤さんの課に藤田さんって方いますよね」 「えぇ、僕の前で、部品の入出荷とか製品の在庫を管理されていますよ」「彼女も綺麗な方で、時々眼がいって仕事の気が散ることが、、あるんです」 「フフッ・・たいへんですね」
「なんだか・・・ライバルになりそう」 「エッ・・」、 「自分は綾さんが好きです、、だから早く綾さんと・・・」 少し綾さんの気が読めた感じがした。 「ありがとう、、わたしも真司さんが、、」
週末の三日後がまちどうしい、 逸る気持ちを大きく深呼吸してカフェを出た。


いつものように朝のデスクに、 「おはようございます」 藤田由美さんに声をかける 「おはよう」 笑顔で微笑みながら応えてくれる
いつも目の前でPC作業しているのではあるが、自分のパソコンの向こうに居て、気にならない、、といえば、嘘になる。

彼女は自分より一年前の入社のように聞いている。 私が入社した時に一番先に声をかけてくれたひとで、、きれいな人・・・の意識があったが、入社して早くからの、女性のと交際となる会話には時間を掛けるまでの心の余裕まではもてなかった。
この会社では、どこか、、総務の先輩女子からの暗黙の通達のようなものから、女子のスカート丈は膝上まで、のような申し送りがあるようで、そのような話からはこの会社としての風紀のようなものが感じられ、夏であっても白の半袖ブラウスに
薄いベストがあって、(それも下着の透けるのを避けるためなのか)、ブラウスに下着が透けて見えるとか、タイトスカートのヒップラインなどにも気をつけていることなどは、後日、由美さんから聞いたことがある。
彼女とは同じ課でもあり、あまりにも近くの存在なのか、その時には自分からは誘う勇気もなく なぜか 誘われることはなかった。 思い返せば、、いつの日か 「真司さん、彼女居るん、ですか?」 と、聞かれたこともある。

私のPCをみても、デスク上の連絡カードにも異常連絡は書いてなく、 どのラインも順調に 稼働しているようであった。 ひと回りしてくるか、・・ そうだ、ライン入れておこう、、急いで駆け込みトイレで打った。
でも、彼女でもある松永綾さんの顔も見たい、、 フロアーの一番奥にある総務に向かって歩いていった
・・居る!・・・ 私にとっては久ぶりに見る、爽やかな感じの綾さんの顔が見える なにかパソコンに向かって作業をしているようだ
先週末も会えなかった、、前の通路に来た時、(早くに、、触れたい)の気持ちをもって二人の合図である ・・ ”胸に手のひら”を、押し当てた。、、すると、、間をおくことなく彼女も了解のごとく、おなじ動作を返したのだった。
ラインも見てくれるだろう。 ( 〇 〇駅の出口で待っています) 週末の今日、 ・・ めんどうな手のかかる作業が入らなければいいが・・・
彼女とのやりとりは主にラインで、、時間の余裕や長文にもなれば、また、気が向けばメールのこともあった、。
(NO 3・に続く)