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小話番号1103
 ★
俺の知らない咲喜

人生で一番興奮した夫 (横須賀三浦)   2017-10-05
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狭い塩サウナの小部屋のテレビを見る俺の前に
横向きに座った直樹は
塩を掴んではそれを盛んに体になすりつける。
185cmの長身で分厚い胸や丸太の様な太腿。
40過ぎとは思えない鍛え上げた体毛の少ない全裸は
若々しく男の俺が見ても惚れ惚れする。
太い腿に手を当てて立ち上がると
手に取った塩を体に塗りながら
ダラリとぶら下げた肉棒を
俺の目の前でピタンピタンとこれ見よがしに振る。

嫁の咲喜(さき)と俺は同い年の41歳。
ほっそりした顔つきにワンレンボブのサラサラの髪。
胸が小さいのは残念だが
「胸なんてデカけりゃいいってもんじゃないよ」と慰める俺に笑う。
都内から神奈川の軍港の街に嫁いできて20年。
小学生の息子二人との4人家族だ。
初出産前にバイトした飲食店では
やたらと米兵にモテたという
嫁の顔もまあ可愛い方だと思う。

直樹を秘密の打ち合わせに呼び出したのは
露店風呂から海の見える日帰り温泉施設だった。
目の前にぶら下がる直樹の化粧水のビンの様に太い
円柱形の肉棒を嫁は咥えるだろうか。
大好きな騎乗位でまたがって
咲喜は悶えるだろうか。
カリの張り出した亀頭と
筒のように太く長い肉棒。
男の俺が興奮してどうすんだ!と思いながら
それを握ったり咥えたりしてみたいと言う変態的な衝動は
かろうじて抑えることが出来た。

「白人」というあだ名で呼ばれていた直樹と再会したのは
同じ中学だった誠に呼び出されて飲んだ半年前だった。

ハーフの様な甘いマスクとパワフルでデカい体は
抱かれる女側の立場に立って考えれば
圧倒的に魅力的に思えた。
恐妻家で可愛い中2の娘が「可愛くて仕方がない」
と言う直樹はあちこちで結構遊んでいるとの噂があった。
付き合うグループの違いもあり
40過ぎまで俺とは接点も無かった直樹は
親の後を継いで水道工事の会社で働いていた。

スリムだが子供を二人産み、
サッカークラブにも通う男坊主の世話に忙しい母親の咲喜とも
夫婦仲は良好で週に1、2度のセックスも激しく営んでいる。
今年の夏頃二人で観た、寝取られ物語の動画で
チョット二人の間に妙な流れが生まれた。
『夫の上司に犯されながらも性欲に溺れてゆく。。。』
みたいなストーリーだったと思う。

「私がこんなことしたらパパどうする?」

「ま、裁判して離婚だな。
普通そうだろ。
おチビさん達も可哀想だわ。。。」

「だよね。。。そんなの変だよね。。やっぱり。。。」

「なーんて嘘!
俺今さ。。観ながら。。
これママだったらって。。。
ママがしたいなんて言い出したら。。。ヤバいけど
ひょっとして興奮するかもな」

俺も身長は178㎝あるし腹こそ出てきたが
昔はまあモテたほうだし
アソコだってまあまあのサイズだ。

あそこを濡らしながらトロンとした目で尋ねる
愛妻の突然の質問に
「誰かに貸してやってもいいな」と思った瞬間
胸がキュンとした記憶がある。

「ひょっとして。。。したいの?ママ」

「うーん。。。てか。。。パパ以外にいいなあって人
。。。周りにいないし」

「いたらどうすんだよ。。。いたらするのかよ。。。。
。。。いたら教えろよ絶対」

やりとりに興奮した俺がいつになく激しく抱いた事は
咲喜の記憶にも残ったと思う。

「教えろよママ。。。いたら。。嗚呼。。。
 ママ可愛いわ。。。したいなら。。。してもいいぞ」

「ヤダあ。。。。そんなダメえ」

嫁の趣味で飾られた
寝室にぶら下がる派手で小ぶりなピンクのシャンデリアは
安い場末のラブホのようでちょっとエロい。
恥かしくてとても他人に公開できるものではない。

嫁も下腹が少しポッコリしたとはいえ
騎乗位で俺の勃起にまたがって腰を振り
スリムで色白な体をのけ反らせながら
2cmを超す異常に勃起させた乳首を
自分の両手で摘み上げる嫁の姿は妖しくエロい。


「なあ直樹。お前その顔でそんなに鍛えてさ。
仕事の現場でエロい話、いっぱいあるんだろ。
主婦の元へ駆けつける頼もしい男が。
大体お前もそれ目的で仕事してんじゃねえの?」

「ああ期待はしてるけどさ。
エロいAVみたいな話なんて現実には百パーねえよ。
笑顔で『おじゃましまーす!』。。で
きっちり仕事して。。。『有難うございました』
んな感じ?。。。。仕事だし。。信用問題だしな
依頼は大体地元だしよ。
大事にされてる綺麗で若い奥さんは警戒心強いし
ちょっとアピールしてくるのは中高年のイマイチなおばさん。
手だして、ハマっちゃったら大変よ。
ヘタこきゃ裁判沙汰だしな」

直樹に見せた写メは夏休みに行った恐竜博での写真と
大磯のプールでのエロいポーズの水着写真。
映りの良いのを選んだのと
胸は小さい事を事前に告知するためだった。

「ほんとにヤッちゃっていいんだな。
可愛いってか。。いい女じゃん
お前みたいな変態旦那が友達でラッキーだわ。
マジかよ。。。初めて現実味が出て来たわ」

直樹は嫁にとって顔も体型もおそらく合格だろう。
ワイルドで男っぽい雰囲気もストライクだと思う。
「パパ以外にいいなあって人」になりうるはずだった。

直樹は旧友の俺のカミングアウトの言葉に驚きながら
嫁の画像をじっと見つめた。


あの夏の夜の「他の男を許可」するような会話を
どこか二人共引きずっていたし
セックスの最中にも
お互いが『もう一人の架空の男』を
意識していたような気がする。

子供と同居という環境では
家呑みの勢いで直樹に抱かせるなんて事は
不可能に近かったし
何よりその方法は俺の願望のツボではなかった。

そっと火はつけるが後は流れに任せて。。
隠れた嫁の本性が見てみたい
手間も時間もかかりそうな計画でもあった。

咲喜は背徳の欲望に打ち勝つのだろうか?
それとも俺の知らない咲喜は姿を現すだろうか?

想いが叶えばその嫉妬と切なさに
どれほど興奮出来るだろうと思うと
日々頭がそのことで一杯になった。


隠れて水回りをトラぶらせるのは工具一本あれば簡単だった。

嫁の前で遊び仲間の誠に嘘電話をして
水道屋を紹介してもらうと言う
一芝居も成功した。

「すぐ来るってさ。誠の知り合いの水道屋。
直樹っていうの。。。ママ会った事なかったっけ」


作業着を着て笑顔で現れた直樹を見た瞬間の咲喜の
ポカンとした表情は今でも忘れない。
「あらー。。。はじめまして。。。。。ども。。
はい。。。あ。。。。こっちです。。。」

多分合格だったと思う。
「パパ以外に。。。いいな」と思ったと思う。

作業中の会話もちょっとしたやり取りも
感じ良く、それでいて少し男っぽく直樹は振る舞った。

咲喜がそういうタイプの男が好きなことを
俺は知っていた。
大きな体を折りたたんだり、寝転がったりして
ガシガシ修理する直樹に付き添いながら
その作業をぽーっと見つめる
咲喜の視線はどこか恋する少女のようだった。
隣の部屋からその嫁を覗く俺が興奮すると言う
ちょっとおかしなシーンだった。

作業が終わり「お茶を出してやって」と指示したが
直樹は「俺チョット急ぎなんで今日はこれで帰るわ。
銭は又今度でいいから。
調子悪かったらいつでも連絡してくれよ」と
顔写真付きの名刺を置いて爽やかな笑顔で帰って行った。
世間話もせずあっけなく帰って行く直樹を
嫁は少し名残惜しそうに見送った。

「パパよりいいなって人いない」
「いたら教えろよ。絶対」
そんな二人の間に俺が期待した会話は生まれなかった。
咲喜も揺れる自分の気持ちを悟られないようにか
意識的に避けていたように思う。

「へえ。誠君の知り合いなんだ。顔広いんだね誠君」
あの人元気でやってんの?」
直樹の事には触れず
誠の話までしか会話が続かない。
俺もあえて直樹の話に絡ませないようにした。

夜抱いてみた。
明らかに変化があった。
セックスの盛り上がりはいつも以上だった。
嫁は騎乗位で目を閉じ乳首を摘み何度も絶頂に登り詰めた。
「ああもうダメ!アアダメ逝く!」
脈はあるはずだった。

ダメもとで流れに任せてみよう。

俺の秘かな願いが叶えば良し
咲喜に拒否されて直樹のプライドが崩壊するのも少し愉快かも。

二日後の東北出張は1泊。
その日起こるかもしれない出来事を想像して
鼻を膨らませる俺を
いつも通り俺の荷物のチェックをして
笑顔で送り出してくれる嫁。

顔写真付きの名刺は目のつく場所にさりげなく置いてきた。
アフターサービスだと言って昼間に直樹が訪問する
という計画も実行されただろうか。
まさか咲喜は出かけて留守でした、
なんて事が無いように祈るしかなかった。

出張中そして帰宅後まで
近くに家族がいるのか
事が上手く運ばずに何も起こらなかったのか。。。
何故か直樹には全く連絡がつかなかった。
まさか俺を焦らしている?
それとも緊急な作業でも続いていたのだろうか。

仕事も手につかずドキドキの時間があっけなく過ぎたが
嫁とのメールもなぜかいつも通り
普通に返事や写メが来る。

夜、思い切ってかけた電話には長男が出た。
いつものことではあった。
「はいはーい、パパ早く帰って来てねー。おやすみー」
子供達と一緒に行きつけのアメリカン・ハンバーガーの店で
外食を楽しんでいるようだった。

用も無いのに深夜にメールしたり
朝から電話するのは不自然かと我慢した。

直樹への連絡も必死になってるみたいで嫌だし
向こうの都合もあるだろうと諦めた。

俺だけが、のけ者にされているような焦りもあった。

翌日急いで帰宅したものの
息子達とはしゃぐ嫁に変わった変化は全く無かった。
やはり何も起きてはいない様だった。
会話も表情も明るく優しいいつもの嫁は
久々に俺の好物のビーフシチューを仕込んでいてくれた。

計画延期なのか?。。。。なんだそうか。。。
緊急な修理依頼で直己は出動したのかもな。。
仕方ない。。。時間がかかるのは覚悟していたしな。

それとも賢者モードになった嫁にあっけなく拒絶されたか?
。。かもな。。。有りえるな。。。
プライドの高い直樹が電話に出ないのも解らなくはない。
残念でもあるが、少し嬉しいかも。。

付き合いの多い咲喜が出かけて留守だったって事もあるだろう。。。
やはり準備不足でだめだったか。。。

ゲームに夢中の子供に話しかけながら
キッチンに立ち、夕食の後片付けの皿を洗う咲喜の
あまりに普段通りの笑顔や会話の雰囲気に
ガッカリもしたが少し安心もした。

何も起こっていない情況の中で
一人でバタバタしている自分が恥ずかしくもなった。
夜は直樹の話でも振って燃え上がってみるか。。。。。

少し拍子抜けしたまま
ジャージに着替えて廊下に出て
もう一度だけ直樹にコッソリ電話してみた。

やっと。。。。やっと久しぶりに繋がった。

小声で少しからかうように訪ねた。

「なんだあ直樹よお。
何で電話できないんだよ。
イライラしたぞ。で。。昨日は何してたんだよ」


「 ン?。。。。したよ。。ヤリまくったよ

昼間っから2回戦。

希望通りだろ?。
良かったよお前の奥さん。

俺の上にまたがってグイグイ腰振ってよ
  『ダメダメもうダメ!
   凄い凄いこれ凄い!!』って

のけ反っちゃってさ。。
ビンビンに乳首起つのな。。あれすげーよ!

自分で摘んで『逝くー逝くーっ!』って
メッチャエロかったわ。

奥さん『今迄で最高のセックスだった』ってさ

しかしあのピンクのシャンデリア。。。
。。。ちょっとエロくねえか」

廊下から眺める咲喜がメチャメチャ綺麗に見えた。
あのすべてがデカい直樹に。。。
俺の知らない咲喜が
2度も抱かれ、逝かされた咲喜がそこにいる。


惚れ直した。。。世界一綺麗に見えた。
自分がどれくらい咲喜を愛しているか実感できた。

返事をしない無言の俺にあきれて
直樹は電話を切った。

パンパンに腫れあがった男根でジャージはテントを張り
呼吸は少し荒くなり、胸は張り裂けそうだった。

結婚後、俺が一番興奮した瞬間だった。
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