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日記番号:1119

混浴大好き夫婦

Mach(東京都西部)


  感想集

170)雄二の初恋28

83)
三人はベッドの上で重なり合うようにして、ぶっ倒れていた。
ハアハアハア・・三人の激しい呼吸音が部屋中に溢れる。
雄二は可哀想に思って、早苗の胸の洗濯バサミを外そうとした。
「あ、雄ちゃん・・外す時、超痛いからね、すごくゆっくりだよ!」
「わかった・・外すよ・・早苗・・」
「ああああ・・くくぅ・・」
「外れたら、そっと優しく、口に含んであげて・・」
「はぁぁ・・気持ちいい・・」
「純ちゃんて、すごいね・・なんでも知ってる・・プロ?」
「アホか・・いくら私エッチが好きでも、商売にしたことはありませんっ!
 あ、でも一回、大学時代に行きずりの男に、やった後、お小遣いって
 お金もらった事あったな・・」
「純ちゃん・・凄いね・・今まで何人としたの?」
「そんなでも無いよ・・
 だって、まず高校時代に付き合った同級生が初めてじゃん・・
 で、大学入って、そいつにフラれてヤケクソになって、ナンパされて
 そのお金くれたオジサンと、あと若いヤンキーみたいなのに
 二人がかりで回されたの・・
 それでルームメイトとレズしちゃったでしょぉ・・
 でも私、ホントのレズじゃないからさぁ、
 時々、男の人としたくなっちゃうんだよねぇ
 レズの人って嫉妬が凄いからさ、その子の手前、大っぴらに特定の誰かとは
 付き合えないから、コッソリ付き合った人が一人・・
 んで、今の彼? 
 彼って言えるんかな、ここの研修で知り合った人・・
 そんな感じぃ?」
「いや・・凄いよ・・純ちゃん。」
「私ね、最初の同級生の彼が一番長かったんだけど、コイツが悪いヤツでさ・・
 すごいエロ男で、結局その男の所為で私・・色んな事を仕込まれて、
 すっかり変態になっちゃったんだよ・・
 まあ自分にも、十分素質はあったんだけどね・・
 フラれた時は、かなり恨んだけど、でも自分の身体を開発してくれて、
 色んな事に目覚めさせてもらったのは、何となく今は感謝してる。
 やっぱり女って、男によって変わるからね・・」
「私は・・雄ちゃん一人だけ・・雄ちゃんだけでいい・・」
「ぼ、僕だって・・」
「いいんじゃない・・二人がこのまま付き合い続けて、
 結婚なんて事になったら、それは本当に素晴らしい事だと思うよ。
 その時は・・私は主賓だね・・披露宴の。
 『え~、ワタクシは二人の初体験を手伝いまして~』・・なんてね。
 でもね、愛し合う雄ちゃんと早苗ちゃんに、水を差す様で悪いけどさ、
 やっぱりね、人って変わるんだよね、長い時間の中で・・。
 自分も変わるし、相手も変わる・・
 それから自分を取り巻く環境、周りの状況も変わる・・
 それまで、当たり前の様に居た人、自分を支えてくれてた人が、
 急に居なくなったり、また反対に、何の縁も無かった所に
 フッと、自分の人生を左右するような、凄く大事な人が現れたり・・
 人生、沢山の人と出会って、色々な事があるから面白いのよ。」
純子の話に聞き入っていたが、早苗は雄二に甘えて抱き付いてきた。
雄二は全裸の早苗を受け止め、何も言葉を発する事無く、オデコに軽くキスをすると、
早苗の身体を強く抱きしめた。
「私だってさ、なんで今、ここで旅館の仕事なんかしてるんだか・・
 この先、どうなるかも、まったく分からないよね。
 でも、未来の事って、すごく期待し過ぎてもダメだし、
 かと言って、悲観するほど詰まらなくも無い!・・絶対に。
 目の前に有る事を一生懸命やって、
 目の前に居る人の事を一生懸命愛していれば、
 絶対に幸せになれるって・・私、思ってるんだ。
 まさに自分が生きている、この『いま』を大切に生きる・・って事だよね。
 自分が、どこに行ってもね。
 だからね、私は自分に嘘をついたり、格好つけたりするのが嫌いだから、
 色んな人と出会って、色んな人とエッチしちゃたのかも・・
 でも、どの人とも、私、真面目にセックスしたわよ・・
 私・・エッチ大好きだからね~
 可笑しいでしょ?・・」
「いや、可笑しくないよ!
 純ちゃんはさ、誰からも好かれて、
 この町のみんなが、純ちゃんの事を気に入ってる。
 僕と早苗は、今日・・純ちゃんの、女としての一面を見たけど、
 それは、僕たちだけの秘密の・・特別な関係なんだし、
 純ちゃんの事、僕は前から色んな意味で尊敬してる・・
 それはずっと変わらないよ・・
 ホントだよ・・」
「私もそう思う・・。
 純ちゃんの事、私は、同じ女性として、素晴しいと思ってる。
 純ちゃんみたいになりたい・・ってずっと思ってきた。
 私は今日、女としての人生の第一歩を踏み出したけど・・
 ちょっと大袈裟?
 でも、純ちゃんと同じように、『いま』を大事に生きようと思ってる。
 だからね・・今は、雄二の事しか見えない。
 雄二といっぱい話して、いっぱい笑って、いっぱいエッチする!
 それと私は、いつか純ちゃんみたいに、町のみんなから好かれる様な
 素敵な女性になるっ!」
「・・うん、あのさ・・早苗ちゃん・・
 多分ね、それはちょっと違うかもよ・・」
「ええっ? なにが違うんですか?」
「早苗ちゃんも雄ちゃんも、多分もっと大きな世界に羽ばたくんだよ。
 ここはね、素晴しい場所・・人の心も温かいし、気候も温暖だし、
 私は、惚れ込んだよ・・この町に。
 でも、ここは私の故郷じゃ無い・・私は生まれ育った長野から東京に出て、
 何のご縁か、この町にやって来た。
 でも私、ここが自分の終着点だとは思ってないの。
 多分、いつかはここを出て行くよ、きっと・・」
雄二と早苗は、純子の話を聞いて、少し寂しそうな顔をした。
純子は乳房を露出させたまま、ジャージの上着を肩掛けに羽織った。
「だからね、二人も、私と同じように、ここから出無きゃだめ!
 ここは二人にとって、生んでくれた町、育ててくれた町、でもいつかは
 ここを出て、ある時間この町にソッポを向いて・・
 自分の遣るべき事を、一生懸命がんばるっ。
 そうして、いつの日か戻って来た時、この町は
 すごく温かく迎え入れてくれるよ、きっと・・」
雄二と早苗は、じっと見つめ合っていた。
その様子を見て、純子は再び語り始めた。
「幸せって思う気持ち・・それも同じ・・
 ずっと同じ場所には、それは無いんだよね。
 常に何かを求め続けないと、幸せって色褪せて感じる様になるの。
 だから幸せを求めて、大きく羽ばたいて行かないとね・・
 二人で手を取り合って・・」
純子の話に大きく頷いて、雄二と早苗は指を絡ませ、静かにキスをし始めた。
三人の未来は、伊豆の自然に降り注ぐ陽光の様に、どこまでも明るく、キラキラと
眩しく輝いている様だった。

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