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日記番号:1119

混浴大好き夫婦

Mach(東京都西部)


  感想集

107)静江と雄二 4

22)
初めて挿入された、生のペニス・・。
静江のヴァギナは、人生初の男性器を受け入れたのだ。
自分が初めて好きになった男性、そして自分の事を好いてくれる男性、雄二の
最大限に勃起した立派なペニスを、静江は身体の奥深くに受け入れ、快感と共に
大きな感動を得ていた。
オナニーに明け暮れた静江のこれまでの人生・・感情の無い、冷たい無機質な物しか、
静江の花壺、雌蕊には挿入された事は無かった。
男性恐怖という訳ではなかったが、これまで静江は淫らな、エッチな気持ちになっても、
男を求める事はしなかった。
しかし子供の頃から、性のこと、セックスのこと、エッチな事に興味があった彼女は、
雑誌やネット、エロビデオなど、男性顔負けの没頭の仕方だった。
最初は、自分のヴァギナに男性のペニスを入れたいとは思わなかったが、エロ動画で
女性がペニスを受け入れた時の、凄まじい快感の表情、喘ぎ方を見るうちに、
アソコに何かを入れるという事は、女性にとって凄い快感を呼ぶんだ、と思うように
なっていった。
淫らな妄想が脳内に広がり、彼女はもうクリオナニーでは、満足出来なくなっていた。
中学校卒業の頃、その好奇心はついに噴きこぼれた。
これまでクリトリスオナニーは、自分で感覚的に、気持ち良い場所をただ捏ねまわして
きただけだが、膣という場所は、自分の身体なのに場所が良く分からない。
パンティを脱ぎ、まじまじと覗いてみたが、良く分からない。
手鏡を片手に、股を開き、陰唇を掻き分け、映してみた。
あー、ここか・・。
場所は分かった・・でも、まず何を入れてみようか・・。
手鏡を床に立てかけ固定し、指でヴァギナを広げ、穴の位置を確認しながら、
太い12色ボールペンを入れてみた。
期待したほど、特に大きな快感は無かったが、自分がしている背徳的行為に
酔い痴れた。
何か入れる物、ないかな・・?
若き静江は、下半身裸のまま、家の中を探し回った。
自分の興奮を収めてくれる物、適度に太くて、長い棒状の物・・静江のエッチな思いは
普段の生活の中の『疑似ペニス』を求めていた。
とは言え、それは『男性器の代わり』では無かった。
ただ単に、自分の身体にある『穴』、そこに埋め込む丁度よいサイズの『棒』を
探しているだけだった。
野菜が見付かった・・きゅうり、ニンジン。
ちょっと硬すぎるかな・・ゴツゴツしてるし・・。
そして、冷蔵庫の中からソーセージを見つけた。
フランクフルト・・これはバッチリだと思って、そろりと挿入してみた。
此奴は、かなりの快感も有ったが、残念ながら使った後の『匂い』が最悪だった。
あ、あれだ!あれを使えば良いんだ!
女友達から、ふざけて貰ったコンドーム・・。
初めてのコンドーム・・本来なら恋人のペニスに付けるであろう物だが、それを
優しく付ける相手は冷たいソーセージだ。
しかしこれは、なかなか気持ちがいい。
ゼリーが付いているから、スムーズに入れられる。
でも、一回のオナニーに一枚必要・・静江は家から遠い駅まで出かけ、ドラッグストアの
安売り3箱セットを購入した。
コンドームを買う女子中学生・・。
後ろめたさや、罪悪感、男性によく有る『賢者タイム』は全く無かった。
高校に進学しても、彼女は周りの男子学生には全く目が行かず、帰宅部所属で急いで家に帰り、
親が仕事から帰るまでの数時間、淫らな一人遊びに明け暮れた。
ある日、アダルト通販サイトを見ていて、静江は、どうしてもペニスにそっくりの
バイブレーターを欲しくなった。
かなり勇気が必要だったが、不安より興奮と興味が打ち勝った。
家人に気づかれない様に、カモフラージュされた荷物が届き、高鳴る胸を抑え、
手を震わせながら荷物を開けた。
『クロちゃん』というネーミングの、ペニスを型取った黒いバイブレーター・・。
大きさは極普通サイズで、根元のバイブレーションのスイッチと、本体がくねる動きの
二つのスイッチが付いていた。
サービスで、小さなプラ容器の潤滑ローションが入っていたが、そんな物まったく
不必要なほど、静江のヴァギナは透明の興奮液でヌルヌルだった。
早速、部屋にカギをかけ、下半身裸になって、感動のバイブオナニー開始だ。
バイブレーションでクリトリスに十分刺激を与えてから、いよいよ挿入・・。
ゆっくりと、1ミリづつ中へ、膣壁が広がるのを感じながら、奥へと埋め込んでいく・・。
(男の人のが入ってくるのって、こんな感じなんだ・・)
最初の日は、数回ゆっくり出し入れしただけで終わった。
次の日は、奥まで挿入したまま動かさず、クリトリスでイッた。
そして三日目、少し動かしてみる。
普通にピストンしているうちは、それほど強い快感は無いが、恥丘の下あたりに、
角度をつけてバイブの先をぶつける様に出し入れすると、強烈に感じる場所を、
静江は見つけてしまった。
そこを擦っているうちに、ついに静江は『中イキ』を体験してしまった。
それはクリイキとは全く種類や次元が違う、深く重たい下半身の恍惚感だった。
クリトリスで登りつめた快感は、まさに頭の中が軽くなって飛んでいく様な
オーガズムだが、Gスポットや子宮を、突いたり擦ったりする事で得られる絶頂は、
ドーンと下半身を直撃され、性器ごと引き摺られる様な感覚だった。
そして、快感を貪る様に、ついつい激しく動かしてしまった結果・・。
登りつめた後の気怠い身体を起こし、バイブを片付けようとした時、大きな快感と
引き換えに、静江は失ってしまったのだ。
女性の純潔の扉、それを自ら破ってしまった。
バイブの胴体に纏わりついた、赤い破瓜の印・・。
静江は、その赤い色を見た時、強いショックを受けた。
しかし、その衝撃は辛さや悲しさ、後悔や自責では無かった。
自分の性癖の為に、犠牲になった我が身の『純潔』を憐れみ、そして快楽の為に
我が身を傷つけて流された血は、静江の『被虐性』、さらにその裏返しとも言える
『加虐性』をも、自覚させたのだった。
一人のサドの自分が、容赦なく、もう一人のマゾの自分を責める、二面性の精神構造だ。
その日、自分の性器から流れた血は、静江の性的衝動を呼び起こし、そこからの
静江の性的嗜好を決定づける切っ掛けとなった。

雄二と静江は、それから数回、「シルキー」のカップル部屋で関係を重ねた。
しかし、雄二は静江の思いに、完全に応えた訳ではなかった。
二人は心を交し合い、そして身体を繫げあった。
とは言え、まだ二人の関係は、ここ「シルキー」から外に出ることは無かった
のだ。
ここ以外の場所で会うことは無かったし、携帯の連絡先も交換してはいない。
静江の方は最初、それでも良い、と思っていた。
自分の思いを寄せる人に、自分の初めてを貫いてもらい、その人に自分の心と
身体を、この場所で時々慰めて貰えれば、それで十分だと思っていた。
いくら心を交し合った、と言っても所詮ここはハプバーだ。
淫らな男と女の、身体を求め合う場所、こんな所で恋が始まる訳は無いし、
こんな所で真剣な男女の交際など有り得ない。
ここは所詮、お遊びの場だ。
静江は、雄二からそれ以上のアプローチが無いことに、その時は特別不安も
無かった。
しかし雄二の方は、かなり思い悩んでいた。
この気持ちをどうしたらいいのか?
自分の気持ちに正直に生きるには、どういう行動を取ったらいいのか?
じつは雄二の方が、静江の存在に、心も身体も奪われていたのだ。
まさに、大袈裟でなく『人生の伴侶』に出会った、と雄二は思っていた。
ならば静江に対して、すぐさま行動に出ればよいものなのだが、彼にはそう
出来ない事情があった。
二年ほど前から、お互い『結婚』を意識し始めている彼女がいたのだ。
相手は雄二の地元、伊豆に暮らしていた幼馴染の女性なのだが、何となく昔からの
『腐れ縁』という関係が復縁し、付かず離れず状態になって、はっきりと答えを
出す事が出来ず、どうしたものかと彼は思いあぐねていた。
血液型がAB型の所為か、雄二は子供の頃から優柔不断な性格だった。
大事な事に直面すると、あれこれ考えた末、自分では決断が下せないのだ。
女性との事も、のらりくらりと、これまで自然発生や自然消滅を繰り返す、
いわゆる『他力本願』で生きて来た。





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