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日記番号:1074

単身赴任と夫婦交際!そして今日

潮風 (四国)


  感想集

混浴デビュー(1)

 赴任地を後任に申し送り本社への帰路を走っていた。 四国山地を横断する国道沿いのレストランで昼食をとり、午後には本社に着いた、久し振りの社屋に入ると皆、珍しい人の顔を見るように挨拶をしてくれた。 とりあえず事務所のドアを開けると新人の女性事務員が「いらっしゃいませ!どの様なご用件で?」声を掛けられた。まあ!年に1~2度しか顔を見せない社員では仕方ないかと苦笑い!すると一番奥の机からお局様が「あら~~ッ!裕好ちゃん生きてた~~っ!社長が朝からおまちかねよ!」  「相変わらず事務所を仕切っているようだ、あの言動も懐かしい」  声を聴いたのか隣の部屋のドアが開いて常務がやって来た。「やあ!栗原君御苦労さんでした。社長がお待ちかねだ、直ぐ二階の社長室へ行ってくれ。」そう言われて二階へ行った。ドアをノックして部屋に入ると「やあ!長い間御苦労さんだったね、そこへかけてくれ」応接のソファーを進められ座ると社長も机から此方に来て座った。「早速だが他でもない、噂は聞いていると思うが〇〇営業所の事だ。宮脇専務をどうしても本社に呼びたい、そこで彼は営業所長を兼務している訳だから、後任が必要になってくる、君より古い古狸や古参の巣だがあそこを率いる人材は栗原君以外居ないと思うんだ、君は、格地で色々な協力会社をまとめて率いてきた、君ならやれると思う、どうだ!引き受けてくれないだろうか?」 
中途採用の私を此処まで引き上げてくれたのは、社長だし、 所長と言えば我社では部長職である、断る訳にはいかないし、断る理由も無い。「私に出来るか不安は残りますが、頑張らせていただきます。」  答えると「おおっ!良かった、知っての通り、あそこは我社が起業した地だ、所員は妙なプライドを持った古狸ばかりで色々苦労はあると思う、困った事相談事があれば直接私に言ってくれ、できる限りの力になる。」そう言って私の二の腕をポンポンと叩いた。「3年~5年位はお願いする事になる、その間に君の後任を考えるので申し訳ないが頼むよ!。」「何時も家族と離してしまって、すまないなあ」「帰って来る時は其れなりの椅子を用意しておく」そう言って頭を下げた。「いえいえ!社長、家内も子供たちも、私の居ないのは慣れっこです、子供も我家は母子家庭と冗談言う位です気に為さらないで下さい」 そう言って部屋を出ようとすると、「あっ!そうだ君は有休溜まって居るのじゃないか?」「はい たぶん?」「そうか、今日は火曜日だな、今週いっぱい休暇を取れ、家族サービスでもしろ、そして週明けから赴任してくれ」「今日はもう帰って休め」上機嫌の社長を後に家路に付いた。

 家に帰ると量子はもう帰っていた、「お帰り!どうしたの来年初めまで掛かると言ってたのに、」 「ああ!来週から〇〇営業所だ、後は川野君に引き継いだ」 「そう言うことか、どうせそんな事だろうと思ってた、またまた長期出張ね」「いや、今度は転勤らしいぞ」「転勤??」「ああ!あそこの所長で行けってさ!」
「それって、もしかして栄転???」「たぶんな」 「まあどちらにしても、体制に影響はない状況ね!!」 もう諦め気分なのだろう。「でもあそこなら1時間半くらい走れば帰って来れるよね」「そうだな、毎週週末は我家で過ごせるな」
そう言うと急に笑顔になった。
 「それと、社長が褒美をくれた、今週いっぱい休暇だってさ、温泉でも行くか?」  それを聞くと俄にテンション上がった量子は「明日は無理だから明後日休み取るわ、子供たちが居るから泊りは無理だけど、日帰りでもそこそこ行けるでしょ、」その日は終始ご機嫌の量子だった。
 
 木曜日の朝、子供たちを学校に送り出して二人で車に乗って家を出た。近く のインターから高速に乗ると「さて何処へ連れってくれるの?」 「xx温泉!」「それって遠くない?」「大丈夫!高速使えば夕方には充分帰れるよ」
「チョット待って!あそこって混浴じゃない?きっと、何か企んでるでしょ?」「露天風呂だけど男湯女湯有るし混浴もあるけど、それぞれの風呂バスタオルで移動できるから大丈夫、それに今日は平日だから、貸し切り状態だと思うよ」そう言って誤魔化した。 
 車は深い谷の険しい渓谷の道を登って行った、小高い山の上に露天温泉があると言うホテルに付いた。フロントで立ち寄り湯をお願いすると「内湯は二階に御座います、露天は二階より一旦外に出てケーブルカーで山の上に上がってください。どうぞごゆっくり」 案内を頂いて、内湯を通り越して直接ケーブルカーに乗った山頂について、降りると石畳の道、直ぐ右に茅葺の一軒家、中に囲炉裏が燃えていて
休憩所になっていた、男湯、女湯、混浴の順に成っていて、戸惑う量子を残して、混浴を覗いた、誰も居ない、戻って量子を探すと女湯から出て来た、「誰も居ないわ貸し切よ」「ああ混浴も誰も居ない、平日だしホテルのチェックインの時間までおそらく貸し切状態だと思うよ! 混浴に入ろう」そう誘うと黙って付いてきた。
 渓谷は深く向かいの山並が見える山腹に疎らに民家が散らばっている。その昔平家の落人伝説の残る
浮世離れした景色が何とも言えない、石造りの浴槽傍にスノコがあってその傍に着替えの棚がある女性も同じなので湯船から脱ぐところが丸見えなのだ、
「誰も居ないうちに、早く脱いで湯船に入れよ」そう言って私はさっさと裸になり湯船に入って徐に脱いでいく量子を繁々と眺める、ブラを外してこぼれるゴムまりの乳房を目にすると我妻ながら坊やが反応し始めた、永い単身赴任生活のせいかソコソコの歳になっても新婚の時の気分なのか量子の裸身に反応する自分が可笑しくも思えた。 湯船に二人並んで座ると透明のお湯の中をを見た量子は「あれ?大きくなってる??お湯が揺れてはっきり見えないけど? 夕べしたじゃない、元気ッ!」 笑いながらそっと手を出して握った。 「あらら!ホント!元気だわ」
そんな話をしていると俄に石畳の通路がザワザワ! 「誰か来た?」量子の声に混浴の入り口まで出て、通路の様子を見た、どうも団体さんらしい、老人、老婦人それぞれ男湯、女湯別れて入って行くのを見届け湯船に戻った「お年寄りの団体さんらしい」「此方へ来るかしら?」「男湯女湯それぞれ入って行ったよ」そんな会話をしていると、「お邪魔して好いですかね」 70代と思われる御老人二人が入って来た、「ええ、どうぞ、どうぞ」返答すると裸になった老人二人は量子の方をチラチラ見ながら湯船の反対側に浸かる、小さなタオル一枚を胸に当てた量子は苦笑いを浮かべしゃがんでいる。「どちらから来られたんですか?」声をかけると「大阪から来ました、老人クラブの仲間です」「混浴行って来ると言ったら仲間からこんな時間に女性は入ってないよ、と冷かされましたが素敵な奥様と御一緒出来たと自慢してやります」そう言うと二人ともニッコリ笑った。思わず量子の方を見ると今まで胸に当てていたタオルを片手に持って肩を撫でている。そう、大きな乳房は半分お湯に沈んで居るものの、透明のお湯に透けてその全貌が見えているではないか・・・
 量子にしては思わぬ大サービスに私も混浴の手応えをを感じ次回の混浴を想像して満足だった、
「私たちが長居しては奥様が湯当りしてはいけませんので・・・」そう言うと腰にタオルを巻き脱衣かごを抱えて二人は男湯に移動して行った。
「可愛いおじいちゃんだったね、チラチラ見る仕草が可愛かったよ」「もう少し見せてあげても良かったのに気をつかっちゃて・・・」
ホントかよ!そう思いながら量子の変わって行く様子が嬉しかった

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