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日記番号:510

新婚妻のアルバイト

リストラ亭主(横浜)


  感想集

セクハラ

遙香は朝7時前には家を出て、夜9時過ぎに帰ってくる毎日でした。朝は毎日ラッシュ前の時間に出て、帰りは早くても8時過ぎ、遅くなると12時近くになる日も少なくありませんでした。
私は朝食の片付けをした後はハローワークへ行き就活の資料探しと面談他をして、インターネット検索他での就活に明け暮れました。有望な候補があると電話で尋ねたり面接のアポを取ったりしますが、その殆んど全ては虚しい結果に終わります。虚しい結果を再確認すると、私は食材を買い家に帰り、インターネットでの就活と家で日常の主夫の時間です。

遙香が帰って来ると二人で遅い夕ご飯を摂りました。できるだけ一緒にお風呂に入るようにもしていましたが、それも初めの内だけでした。直ぐに遥香が疲れ果てて帰って来るようになると、食欲や入浴よりも眠気が勝るようになりました。もちろんあれだけ旺盛だった遥香の性欲も、全く消えて無くなってしまいました。
もちろん夕ご飯は私が作って用意しておき、帰宅後直ぐにでも入れるように風呂も沸かしておきました。
朝は遙香をユックリ寝かせてあげるために朝ご飯も私が作り一緒に食べて、倹約のため遙香の昼のお弁当も私が作りました。遙香にはとても疲れる毎日のようでしたが、私が主夫になることで遙香の負担が少しでも減るようにと願ってのことでした。

遙香は本来遙香がするべき家事一切を私がすることに、妻として主婦として躊躇いがあるようでした。しかし私には仕事が無く、派遣とは言え遙香が早朝から深夜まで一家の柱として仕事をしている現状から、仕方が無いことと諦めているようでした。
この頃の遙香のストレスは仕事の疲れによるものよりも、課長のセクハラによるものの方が大きかったのではないかと思えました。


課長の遙香に対するセクハラは、遙香の再就職初日から既に始まっているようでした。
それも今まで私が隣りにいた時とは違って、遙香から毎晩聞いている限り新妻としての遙香へのより具体的で直接的なセクハラでした。

もちろん朝から晩まで身体に触ったりするのは、昔と変わらずあったようです。
肩や背中、胸や下腹やお尻への手での接触、そして胸を揉んだりお尻を両手で擦ったりすることは毎日当たり前のようにあったようです。しかし処女で身持ちが堅かった結婚前の遙香とは、私と結婚した今はセクハラの程度がかなり違っていました。生活の糧を得るためにとの私の忠告が効いていたのか、課長の少しくらいのセクハラは遙香も無視して我慢をするという覚悟が出来ていたようでした。
特に自分の身体を触られることに対しては、以前に増して遙香なりにかなり我慢して耐えていたようです。それが却って課長のセクハラの接触や愛撫と言った行為を助長させる結果になるとは知らずに、課長が身体を触る行為を遙香としてはかなりの程度容認し我慢して受け入れていたようでした。


しかし課長のセクハラは直接的な接触によるものよりも、課長の質問と誘導尋問による遙香と私との性生活の実態に関する内容の方が多くなっていました。遙香には却ってこちらの方が、返答に困って混乱していたようでした。
課長に遙香の身体を触られる接触型のセクハラは、その一瞬を我慢さえすれば良かったのです。しかし課長の質問による私との夜の性行為の詳細にまでわたる詰問のような質問の連続によるセクハラは、超M系で恥ずかしがり屋の遙香には、とても答えようの無い耐え難い恥ずかしいう質問の連続のようでした。

遙香の下着の色は?バストのサイズは?ブラのカップは?ウェストは?ヒップのサイズは?・・・などと言う質問はもう既に結婚前から当たり前のことでした。それが今では胸やお尻を直接愛撫しながら、答えるように促すようです。その上最近では結婚して毎晩私に揉まれて、ブラのカップが大きくなったのか、などとより具体的な質問も増えてきたと言っていました。
毎晩は・・・、と言い澱むと、2日に1回か?3日に1回か?週に1回か?・・・とシツコク問われて、否定しない事で、実態を正直に答えさせられていたのです。
それらはただ黙ってスルーし、遙香が答えなければ済むことでした。しかし真面目に正直に正解を答えてしまう遙香には、課長の質問を全て無視することが出来ないで、夫婦性活の全てが白日の元に曝されてしまうことが、とても辛いようでした。
結果として自分達夫婦の秘密にされるべき性性活の全ての性行為を、自らの言葉で課長に告白しているようになってしまっていました。

遙香へのセクハラ質問の話題の中心は、私との性生活に関するものが多くなっていきました。
遙香の消極的で内向的な性格を私以上に良く理解して知っていた課長は、私との性生活に対する質問を今までに無く積極的に仔細に渡り問い質していました。課長は遙香が顔を真っ赤にして全ての質問を否定しないことで、遙香が課長の誘導尋問に消極的ではあれ肯定した正解の事実であると理解していました。
珠に課長の質問の内容が実際に行われた遙香の夜の生活と極端に異なっている場合は、遙香がとても消極的に、でも聞こえるか聞こえないかほどの小さな声でハッキリと否定することで、課長は遙香と私との性生活の実際を正確に理解し仔細に至るまで想像し把握することが出来ていました。

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