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日記番号:1137

妻の裏のもう1つの顔

まんじ(大阪)


  感想集

50 ショットバー

「とりあえず、ビールかな?」「村井さんの様子は・・」「相も変わらず、半年もつかな・・」マコトは、久しぶりに浅井と会った。怒鳴り込んで、以来だ。村井が倒れてから、エビス興業を浅井が、引き継いだ。銀行としても、即に取引中止は出来ない。腐れ縁だ。

村井は、元丸菱銀行の行員。ヤクザの世界では、異色の存在だ。「エビス興業をたたむよ。ヤクザとして見られるから・・」
「120のビルをどうする?」「選別するさ。あけぼの銀行も協力してくれ。圭子さんは元気か?」「習い事をしている。」
「満足している?外面は、別にして本当か?そんな感じじゃなかったけど・・」

しばらく沈黙があった。「浅井、圭子と会ったのか?」「先週な・・」あっさりと認めた。「村井さんが、向こうから、いつか戻ると言っていた。正解やわ・・」「何で会ったんだ。」「怒るなよ、会ってくれと圭子の方から電話してきた。好きなように・・したいらしいぞ・・」

「圭子は、今日から、オレの家にいる。オレが、お膳立てしてやる。マコト、お前は、今まで通り、傍観者でいいんだ。週末、京都の貴船に行くから、お前も来い。ゆっくり温泉に入ろう。もちろん、圭子も連れて行く。」

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