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日記番号:1108

寝取られという性癖

異性装者 (地方都市)


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ラウンジの会話

うすぐらい,スリガラスのドアの手前で、悶々とした時間が過ぎていきます。
ようやく,木村さんがバスローブを羽織って出てきました。

「恵子さん,せっかくだから,着てくれませんか」

(・・・・・)

恵子の返事は,聞き取れませんでした。
まだバスルームの中にいるようです。

「はい」

と,なにか渡すような木村さんの声がして,

「ほんとに,そういうの,してみたいの?」
という,今度ははっきりとした恵子の声が聞こえました。

「あこがれ,だったんですよ,あのころ」
「そんなものなの」
「不思議なひと」
(フッフッ)と秘めた笑い声がしました

しばらくたつと,バスルームのなかから,着衣の恵子が出てきました。

(えっ,どうして,そんな格好?)

みるからに,夜の水商売の女性が身に付けそうな衣装で,また,濃厚なメークがほどこされていました。

「こんな感じ,かなぁ,もう忘れちゃったけど」

「そう,そう,そんな感じですよ」
「この前,初めてお会いしたとき,きっと,バイトとか,されてたんじゃないかと思ったんです」
「うちのとも,そう話してたんですよ」

「だって初めて会ったときは,あれくらい変身しないと」
「とても,気持ち的に無理だったんですもん」

「やはり,そういう格好すると,気持ち,変わりますか」

「スイッチは入っちゃう,かな」
「やっぱり」

片方の肩をむき出しにした,ボディラインがはっきりわかるようなタイトで丈の短い衣装でした。

「こちらへきてくださいよ,恵子さん」
「あのころ,いろんなところでとなりに座ってくれる女の子,なんとかしたくて」
「いろいろとつぎ込んでも・・・」
「ちょっとおさわりするだけでも大変だったですよ」
「こんな体験,できるなんて,夢のようですよ」

木村さんは,どこで用意したのか,冷えたシャンパンを机の上のクーラーから取り出すと,器用にポンと空けました。

「あのころ,お店ではもてたでしょう?」

「ううん,ぜんぜん」
「ちょっと,バイトで」
「ママに頼まれて,忙しいときだけ,ヘルプに入ってた」
「それだけ,だったの」

「そんなこと,ぜったい,ないでしょう」

「(フッフッ)ほんとう,よ」

2つのシャンペングラスをもつと,

「さあ,となりに座ってくださいよ」
二人は,まるでクラブのソファのように,隣り合って座りました。

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