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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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49 S男との接触第二ラウンド10

★★★ S男との接触第二ラウンド10 ★★★

やがて大きなジョッキに生ビールが運ばれてきました。
お互い喉がカラカラだったと思います。

表面的には落ち着きの無いインチキオマワリサンと肝が据わったドロボーみたいな関係でしたが、私とS男は敵対しつつも自然な感じでジョッキを合わせ、無言ではありましたが「カンパイ」していました。ドロボーはオマワリサンがインチキであることをすでに看破しているかのようでした。

そしてビールを飲みながら会話を再開しました。
私の声は沈んでいたと思います。

「Mi子はほんとに『一度でいい。あんたに抱かれてみたい』って言ったんだな。」

「本当だよ。真実だよ。Mi子が黙っていたとしたら俺はMi子に悪いことを打ち明けてしまったことになるが、仕方ない。それが真実だからな。」

「二度目は無いと思っていたのに結局関係を続けていったんだよな。もう少し分かるように話せよ。それに二度目って、いつ頃のことになるんだ。」

S男は一生懸命過去の事実関係を振り返っていました。

「初めて肉体関係を持ってからな。俺もMi子もいろいろと考えたし悩んだんだと思う。すぐに二度目っていう具合にはならなかったさ。
 二度目はたしか夏期休暇を利用して職場の仲間と○○山に山登りに行った時だったと思う。8月の下旬だったかな。いや、待てよ、6月か7月に尾瀬に誘われた時だったか・・・いや違う・・・やっぱり二度目は8月だった。Mi子から聞いてるかと思うが、その年の職員旅行の最終日な。俺とMi子だけな。みんなに内緒で別に一泊したんだよ。○○島の○○ホテルだったかな。」

(正確には9年前の記憶ということで、S男の記憶はすでに曖昧なものになっていたようでした。文章では整理して記述していますが、実際のところ、S男の話は順序がバラバラで、記憶をつなぎ整理し直すという作業が必要でした。なるべくS男との話の順序に従って記載したいと思いますが、その通りだとかなりわかりにくい話になってしまうので、構成し直していることはご了承くださいませ。)

私はここでも一瞬「えっ」と小さな叫び声を上げていました。
S男の告白と同時に私は当時の日記の内容を思い出していたのです。

私の日記による記録では、7月始めにMi子は仲の良い女子四人で尾瀬にキャンプに行ったとありました。男子が一緒だったとは記録されていません。山小屋に一泊した4人の記念写真とともにお土産として栞をもらっていました。

さらにもう一つ記録があることを思い出していました。
それは、尾瀬に出かけるという日の3日前、私達が口喧嘩をしたことから記されたものでした。

『Mi子は私に相談することもなく勝手に尾瀬に行くことを決め、口論になった。』
『野球観戦にはY○ちゃんと行くけどいいよね。』
『売り言葉に買い言葉』

『いいわよ。Y○ちゃんでも誰とでも好きな人と行ってくればいいんだわ。』
『Mi夫ももっとずるくなっていいんじゃない。』
『結婚を前提に交際を続けることはもうできないかもしれない。』

そんな私とMi子の言動が記されているのです。

そして8月末の職員旅行か・・・
職員旅行の最終日に皆に内緒でもう一泊したって・・・
たしかあの時は・・・

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