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日記番号:747

夢は妻とともに…

傍観者(関東)


  感想集

恐れ、憧れ

〔淫らな美佐の姿を見たい、淫らな美佐を抱きたい…そんな願いを叶えようとしてくれる程…一人の女として、多くの男に愛されることを望んでいるのです…私だけでは叶えられないの快楽を他の男達に与えられ……その嫉妬が、私に愛を実感させるんです…〕
「………………………」
『………………………』
少し震えた声で話す吉沢さんの顔は紅潮していました。
そして、その複雑な心情を、私へ…妻へ吐露する姿を目の当たりにした時、私はただただ押し黙って聞き入り、その言葉を自分に置き換えていたのです。

妻と共に過ごしてきた時の中で積み重ねてきた思い出…経験…愛…様々なことを、前提に、私が求め淫欲し、他の男に…複数の男達に妻の体を差し出そうと今まで夢見てきた世界。
その輪姦という淫靡な世界に、もしも妻の本意が足されたなら…

妻の愛が…私を想う妻の愛が深いほど、私が願う輪姦という世界に踏み込み、その世界でで繰り広げられる性行為の瞬間瞬間に妻が愛をまっとうしようと望んだ時、妻は一人の女として溺れて行き、結果、私との夫婦という関係、いや私の存在自体すら薄れ、自然発生的に男…いや雄の序列をつくるのではないか…。
そして、その雄の序列を決めるのは、妻が牝として本質的に持ちうる本能なのではないのか…

(美枝子がこの男に抱かれたなら…)
(!!美枝子は今何を思い、この淫景を見ているのだろう………)
この場に妻を立ち合わせるという身勝手な決断、計画に、今まで感じていた罪の意識をも覆い尽くすように、私は妻の女として…牝としての本能の目覚めを恐れ、震えるほどの恐怖を感じました…
咄嗟に私は、妻の手を捜し、握りました…
その手はひどく汗ばみ小さく震え、妻の心が揺り動かされていることを表していました…
(美枝子…今、何を思っているの………)

〈アゥッ!!ダメッ!またっ逝くッ!いッいっ逝くッ!!!!アぁぁッッ!!!!ッ〉
私の中で複雑に絡み合う心境を察したかのように、美佐さんは妖艶な姿を晒しながら4度目の絶頂を迎え、私の性癖の芯を刺激し、更に男が続ける腰づかいに、汗ばみ紅潮した裸体をくねり淫らな声を伴わせ、私の脳へ、そして股間へと伝えさせて行ったのです。

〈ダメッ!!たっ!てられな!いッ!アグッ!!イヤッ!イヤッ!ダメッ嫌ッ!!!!〉
{…ッ…ッ…ッ…ッ…ッッ…ッッッ…ッッッッ}
〈あぁぁ!おかしくなっちゃう!アギッ!!ダメッ嫌!!キモチイイッ!!イヤッ!〉
美佐さんは、腰を打ち付ける男に腰骨を捕まれ、咥えていた男根の持ち主に、両腕を絡め取られ無理やり保たれた姿勢で攻めを受け続けていました。
そして、精の放出が近いことを示すかのように速度をあげた腰使いに絶叫したのです。

〈イヤ~!!もうだメ~逝くぅぅぅ!!また逝っちゃぅぅ!!もうゆるしてッ!!!〉
{…ッッッッだすよ……ウッ!!!!ウッ!!ウッ!うッ!うっ!う!}
〈逝くぅぅぅぅぅぅ!!!!!アンッ!アンッ!アンッ!ッ!ッ!…ハッ…ハッ…ハッ〉
男は、臀部の筋肉を小刻みに震わせ、美佐さんの奥へと精液を送り続けました。
そして、その明らかな射精行為を終えると、二人の男は図ったかのように、同時に美佐さんへの力を抜いたのです…
突如支えを失った美佐さんは、人形のように床へ敷かれたバスタオルの上に崩れおち、その傍らで見下ろすように立つ男のカリ首に纏わりついた白濁液がその残酷な行為、光景を際立たせていました。

床に伏せ倒れ、ぐったりとしたまま動けない美佐さんへ吉沢さんが近づき抱え起こし、ひたいと鼻へ優しくキスをしました。
そして、その唇を捜すように美佐さんはあごを上げ、ゆっくりと二人は唇を吸いあったのです。
吉沢さんの言う、歪んでいる…でも愛し合っているからこその夫婦の愛の形…
同じ…いや、足元にも及ばないけれども、同じ性癖を持つもの、同じ愛の形を求める者として、窓の外に無数の光が灯るビルに彩られ、吉沢夫婦が見せるその姿に私は目を、心を奪われました。

私は憧れる夫婦の愛の形を実現してくれる唯一の女、美枝子の手を強く握ったのです。
(怖い…けれど……やはり…美枝子が狂い乱される姿を見てみたい…)

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