翌日斉藤氏と待ち合わせ
奥さんの職場訪問だ
たしかゆきえさんは
生理休暇中
別のおんなが相手になるだろうけど
きっと
寝取られ男は興奮するに違いない

予約した
相方は
ほんとうに普通の主婦タイプを選んだ
こういう人の方が
人気があるという
いかにも
はでで
男慣れしていそうな主婦に
セックスしてもらっても
男たちはうれしくないという

そこいらにいる
売春なんてしそうにない
ださい
おばさんの膣に興奮するのだという

斉藤さんが二階に上がって済ませるまで
僕は事務所で店長と雑談していた

店長は主婦の応募は増えてはいるのだが
売れっ子になりそうな人は少ないという
「斉藤さん、みたいな人がいいんですけどね」
性的欲求不満で、すれてなくて
「まあ、いるようで、いないんですけどね」

売春を仕事にするには
なにも考えない方がいいのかもしれない