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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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46 妄想と真実の関係

★★★ 妄想と真実の関係 ★★★

(横道ついで、妄想と真実の関係というか、私の気持ちを書いておきます。)

実際のところ、妄想はかなり真実に近かったと思います。それ故に私の不安は『今でもMi子はS男のことが忘れられないのでは無いのか。』と言うようなことだったと思います。

S男は、Mi子に対し不倫特有の特別な感情というか恋愛感情を抱いたと言いました。最後は恋人である私に対する嫉妬の思いから、尋常とは思えないくらいMi子を激しく抱いたことを白状するのです。(この後の章で書いていくこととなりますね。)

そんな関係であったわけですから、Mi子はS男の肉体的快楽の虜にされたことは間違いないし、さらに一歩進んで、精神的にも心が奪われて行ったのではなかったのかという疑問と不安が産まれていきました。

S男との接触を終えた後もこの疑問は私に付きまとい、正直言えば、あらゆるわだかまりから解放されている今ですら謎ですね。

このことについて、後日のMi子は、
「貴方から心が離れたことは無かった。」
「特別な感情はあったかも知れないけど、恋愛感情を抱いたことは無かった。」
とは言いました。

でも、私が推測するに、やはりMi子は私に気を遣ってそう言ってくれたのではないかと思います。

S男の告白内容を客観的に眺めてみると、S男と二人きりになったMi子は、一時的にではあったにせよ相手に対する心からの信頼というか、熱い気持ちがあったのだろうと思います。

そうでなければ、自ら望んで「抱かれてみたい。」などと思うことも無かっただろうし、ましてや卑猥な行為を受け入れ、激しく抱かれることなど出来ないものだと思うからです。

だからまあ、そこに特別な感情や恋愛感情が生まれたとしても不思議ではなかったと思う私がいました。今でもそう思っていますね。単に信頼できる上司、格好いい大人の男性というだけでは、やはり肉体関係を許すまでの不倫関係というか「愛人関係」を育むことは出来ないと思うからです。

そこに私の嫉妬や憤りの念が生じて行ったのですが、私の場合、表面的には全てが解決済みの過去のことでありましたから、S男の告白を聞いたからといってどうすることも出来なかったのです。

結局のところ、客観的変態であるもう一人の私が今回のS男との接触を招き、望み通りの告白を引き出し、代償として、道徳的な私が嫉妬と落胆に打ちのめされてしまった、ということだったと思います。

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