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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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4 疑心暗鬼との葛藤

「疑心暗鬼を生ず」

このことわざを何度も繰り返し、暗鬼と闘う自分がいました。

当時の私の日記にはこんなことが記されています。

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【人を信じることって、すごく辛いこと】
【何かあって、相手が見えなくなると、心の中に様々な暗鬼が青白く現れてくる】
【一生懸命、鬼を打ち消そうと努力しているけど、本当に辛い】
【正直言って、彼女の身辺に何らかの変化、事件等がなかったとは考えにくい】
【果たして何があるのか、あえてそういう疑念と戦おうとしている】
【彼女の愛情だけは信じている】
【二人の間の無形の財産を、すんなり捨て去ることなど、とうていできそうにない】
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結局私は、私のプライドもあり無断で手紙を見たことを伏せ、彼女に冷たくされてもなおひたすら結婚後の幸せな夫婦生活に思いをはせ、明るく振る舞っていくのです。

それは、Mi子を愛して止まない、Mi子を失いたくないMi夫にとって、大きな試練の時でもありました。

「疑心、暗鬼を生ず」と唱えながらも、Mi夫は暗鬼が本当の鬼になることを確信していたと思います。

それを避けるために、「あの日の出来事」も、手紙のことも、その後の出来事に関しても、遭遇するたびに疑心との葛藤を続けたのです。

それは、真実の追究をあえてしないということでもありました。良い意味で自分自身の心を騙し、コントロールをするのです。

Mi夫にとっての最悪のシナリオは、Mi子と別れることでした。まして婚約者でもあるMi子を失うことは、Mi夫には考えられないことだったのです。

だから、真実を追求しMi子を責めることをあえてしなかったのです。もし追求していれば、Mi子との結婚は無かったと思います。

結局私は、疑惑を封印したまま結婚式を挙げるに至ります。もちろん疑惑の相手がS男であることを知りません。

Mi子も、S男との秘密を厳守したまま結局は私を愛し、結婚に至るのです。

ただ・・・一度だけ、自分の疑惑の念を吐露したことがありました。

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