終わり
「しばらく,休みませんか」
私はあいたほうのベッドへ,と言われ,気づくと,すっかり寝入ってしまっていました。
目が覚めると,すでに朝で,木村さん夫妻の姿はありませんでした。
私は,妻のパンティをつけただけの格好で,寝ていたようです。
置手紙と,となりの部屋へおいていたはずの私の荷物が,その部屋の中にありました。
今回のお礼,私がすっかり寝入っているので,起こさずに先に帰ること,私の妻も先に帰っているので,ということが書かれていました。
それから着替えて,大慌てで家にもどると,妻は,まるでなにもなかったように,普段どおりの休日のお昼前,という感じで接してきました。
私も,どう会話していいか,どぎまぎしながら,
「ごめん,ちょっと眠たいので,寝るね」
とだけ言って,寝室へいきました。
こうして,夢のような体験は終わりました。