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日記番号:1073

淫の刻印

アスカ(京都)


  感想集

33 スナック

六本木の路地裏をあるけば、いろんな男が、声をかけてくる。思わせぶりに、腰をふろうものなら、いくらなんだ。と言われる。騙されたふりして、近くのラブホへ連れ込まれ、乱暴に扱われるのも、面白いと思ったが、村上のしている店も、興味が、あり、タクシーで、恵比寿駅へ向かった。黒塗りのセダンが、追尾する。

店は、恵比寿駅の近くの、山手線の線路のそばにあった。看板も小さく、常連しか、なかなか入れない雰囲気だ。中の様子もわからず、心臓が、ドキドキする。
客の中にどんな獣がいて、どんな扱いをうけるのだろう。単にラブホに誘われ、抱かれるだけなのだろうか。不安が、錯綜するなか、黒い欲望への期待感もあった。

チリリン~とドアをあけると、カウンターの中に村上が、何か、つまみを作っていた。
「いらっしゃい。よくわかったな。」ぶっきら棒に挨拶された。
「今日は、麻布は、休みなの?」
「休みだから、ここにいる。」
「いい雰囲気ね。隠れ家のようよ。」

カウンター席に3人位が座れ、デーブル2席、一番奥が、5人位座れるソファーになっていた、
「よく、来ようと思ったな。」
ハプバーの支配人でいる時と比べると、自分の店たからか、すごくぞんざいな言い方だ。「普段は、知り合いに任せているんだ。」
「私は、近くに用事あたから、寄ったの。」

ソファー席にいる男二人が、チラチラと典子の品定めをしている。そばの女ふたりと、互いにヒソヒソと女の耳元で、話し、ときたま、女が、ケラケラと笑い出す。
胸元を触られたり、スカートの中に手を入れられたり、しかし、女達は、嫌がる素振りはない。カウンターにいた男が、「マスターの知り合いかい?」と聞く。
「ああ、そんなところだ。」愛想のない返事だ。

「ヒイ~」と言う声に振り向くと、女が、乳房をもろだしにして、乳首をひねりあげられていた。
「今日は、ゆっくり出来るのか?」
「まあね…」
「もう少ししたら、面白い見せ物が、はじまるぜ…」

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