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日記番号:747

夢は妻とともに…

傍観者(関東)


  感想集

潤む瞳

カーテンが開け放たれた窓から差し込む、澄んだ光りに目が慣れ始めたころ、振り返えってみるとそこには、無機質なオフィスビルが立ち並び、日に照らされ伸びる影が、まもなく訪れる夕闇を教えてくれているかのように感じられました。

言葉を発することもなく、先ほど私たちをこの部屋へと促した3号がベッドへと上り、美佐さんの右横に立つと、また、妻からの重みが左腕に伝わってきました…

その動きが何のためのものなのか…
その動きの次に何が行われるのか…
それは、バスタオルの盛り上がりから私にも妻にも容易に察することができました。

6人の中でいちばん若い男は、開け放たれたカーテンのことなど気にも留めぬ表情で美佐さんの傍らに立ち、こちらを向きました。
そして、吉沢さんの視線を確認し……妻の視線を確認したのです。
男の視線を認識したのでしょう…妻からの重みが更に増しました。

男がバスタオルに手を掛け、解き床に投げ捨てると、そこに屹立した男根が現れ、私は息をのみました。
大きさも太さも私とそんなに違わない、しかし角度が違う。
硬そうで、まさに反り立つという印象の男根…
妻はどう見ているのだろう…どう感じているのだろう…
妻の顔を見たい、けれどもその瞬間も見逃したくは無い…私の心は、夫としての欲望と、男としての欲望に同時に駆られました。
そして、やはり私は妻の顔を見たのです。

妻は、私の腕にもたれながら俯いていました。床を…投げ捨てられたバスタオルを見ていたのです。
「み…えこ……」
『………………』
〈あッ!ア!アッアッアッア!イャッ!アンッ!アンッ!アンッ!アンッ!アンッ!〉
突然また美佐さんが激しく喘ぎ始め、驚いた私は美佐さんを見ました。

今度は背後の男が、美佐さんの陰部へ指を出し入れしはじめていたのです。
〈イヤァァァァ!!出ちゃうッ!またッ!出ちゃうッッ!アァァァ!イヤァァァァ!〉
そこには、美佐さんは伸び上がり、あごをあげ目を瞑りながら前に立つ男の腰に掴まり、強烈な刺激に耐えている姿がありました。
そしてすぐ、陰部から潮が飛び散りはじめ、男の手を滴り落ちた雫とともにベッドにもう一つの大きなシミをつくっていったのです。

男の手が止まった瞬間、美佐さんは力なくへたり込み、私は妻を見ました。
妻もその突然の出来事に驚いての行動でしょう…
私の腕から顔を離しその光景を見入っていたのです。
「…美枝子……」
『………………』

美佐さんはゆっくりと姿勢を正し、前に立つ男の顔を見上げると、腰に添えられていた右手で屹立した男根を握り、ゆっくりと上下させはじめました。
そして、私たちの座るソファーの傍らに起つ吉沢さんを、潤む瞳で見たのです。

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