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日記番号:1073

淫の刻印

アスカ(京都)


  感想集

28 渋谷 松濤

橘の差し向けた車で、六本木通りを15分も走れば、松濤1丁目の橘邸についた。回りは大手企業の会長宅や企業のゲストハウスが、建ち並ぶ、都心の超高級住宅地で、都心とは、思えない環境に、洋館が建ち、周囲は、木々に覆われている。

橘が、みずから出迎えた。60歳とは思えない、屈強で、体は、引き締まっている。
「ようこそ、我が家に、」
「りっぱな御宅ですね。」
「10年前に買った時、近所からは、無視されていましたが、最近、ようやく近所つき合いしてくれるようになりましてね。多分、一発屋で、そのうちに、夜逃げすると思われたのかも、知れません。中へどうぞ~」

「典子さんのお住みの、元麻布のほうが、生活を考えると、いいかも。ここでは、ただ、家が、デカイだけです。」
「主人から、話がありました。譲渡されるとか…3年間。」
「単刀直入に申し上げます。あなたは、どんな仕事でも、出来ます。ただの事務員、ピンサロ嬢、デリヘル嬢、ソープ嬢あるいは高級クラブのホステス。」
「あたしは、気の向いた時、気に入った男と遊びたいだけです。当然、稼ぎます。」

「譲渡される以上、メスの野良犬では、困ります。3年間の責任が、あります。いろいろ、ハプバーやスナックで、遊ばれていると報告が、あります。大いに遊ばれて結構です。ただし、条件付きでね。」
「どんな、我々のmaxグループの店で、遊んでください。」
「嫌だと言えば…」
「その時は、表向き、病気か事故で、亡くなったことにして、海外へ売り飛ばします。日本の女性、特に、30台の熟女は、高く売れます。」

橘は、冷徹な目で、典子を見据えた。
「あなたには、既に環視が、ついています。最近、あなたが、抱かれた男は、全員、私の配下の者や私の顧客ばかりです。
「どうですか。私の指示に従えば、何の問題もなく、楽しめる。」
「いつから、ですか。」
「今日、今からです。」
「わかりました。」

ほっそりした体だが、乳房や尻は、ゆたかで、今でも、すぐに襲って、食べたくなりそうだった。橘は、グッと気持ちを押さえた。上品な物腰、はたして、ハプバーの村上からの報告にあるような、淫靡で卑猥な姿が、どこにあるのか?橘は、戸惑った。
「そうそう、御主人の単身赴任も、あと少しですな。」
「正直、独身時代に戻れるようで…嬉しいです。」
「おおお~ハッキリ、本音をおっしゃる。」

「典子さん、こちらに…」橘は、手招きした。
典子は、橘の前にひざまずき、上目ずかいに橘を見上げる。典子のTバックに
隠れている赤貝が、何かを期待して、蠢き始める。同時に、典子の理性は、必死に、警鐘をうちならしていた。

「まず、典子さんの体を拝見したいな。まずは、触ってくれませんか。」

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