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日記番号:892

愛する妻を堕した男

志保の夫(首都圏)


  感想集

27.指

初めに上半身だけ裸になって抱き合い、お互いの肌の温もりを確かめ合ったことが精神的な一体を感じ合い、その事が次の全裸での触合いをスムーズに受け入れたのではないだろうか。
お互いに両腕を巻き付け抱き合い、そして、下半身は私が両足を巻き付けて引き寄せる。ただし、勃起した陰茎の置き場所は気になったが、志保の腹の辺りに挟まれていた。
「気になるかい?」と聞くと、「何だか熱い・・・」と小さな声で答えた。
私たち流れに任せてここまできてしましたが、ここから思わぬ壁にぶち当たってしまった。

志保を全裸して肌を擦り合わせて手で愛撫していた。そして、下腹部の若草ラインまではあまり抵抗し無かったが、若草の丘を下ると辺りになると両足を堅く閉じてしまう。
小さな乳首を唇で愛撫して気持ちをそちらに向かせようとしたが、指が三角州の付根に近づくと急に身体を堅くしてしまう。そして、私の胸と肩に当てられた両手が私を押し戻そうとする。
やはり未だ無理かなと思い、一旦撤退する。
「そこはだめなの?」
「怖いの・・・」
「自分でも触れたことはないの?」
「ええ、そう・・・」
「生理の時やお風呂でも?」
「お風呂の時はシャワーを当てるけど・・・それだけ」
「自分の指で触れたこと無いんだね。女の子はみんなオナニーしていること聞いたがあるけど・・・」
「みんなじゃないわ。陽子からも聞いたことはあるけど・・・」
「それじゃ、ここを触ると気持ち良くなることを知らないんだね?」
「知っているけど・・・、怖いの・・・」
「何が怖いの?」
「小さい頃から、そこは病気になるから触っちゃダメって」
「誰が?」
「お母さまも幼稚園の先生も、そこは女の子の一番大切な処だから、触って病気になって死んでしまったり、赤ちゃんを産めなくなるから、絶対に自分で触っちゃだめって・・・」
今どきの女子大生にしてはちょっと幼すぎると思ったが、そう言う家庭のしつけもあるのかと思った。後日、志保の母に会う事になるのだが、セックスに関しては想像以上に厳しい考えの持ち主だった。
「そうかぁ、オナニーはダメかもしれないけど、僕だったらだったらいいんじゃないかなぁ。だって、結婚したら旦那さんに触られるんだよ。そうしないとセックスが出来ないし、子供も作れないよ」
私のかなりいい加減な理論に志保は考えている。
「そうねぇ・・・、省吾さんは特別な人かも・・・。でも、中に入れないで・・・、怖いから・・・」

今の時代にこんな娘が本当にいるのかと不思議だった。たぶん、愛妻倶楽部の読者の中にも私と同様な印象を持った人も多いだろう。しかし、志保の母親は熱心なカソリック信者であり、娘の躾もその教義に基づいていることを考慮すればある程度納得できるだろう。
志保がカソリックの洗礼を受けなかったのは父親が反対した為らしい。
<娘の信仰は娘自身が大人になって決める事だから、親が押し付けてはならない>と、父親が言ったそうだ。
結局、志保は洗礼を受けることがないままに私と出会い、そして結婚した。それに、私自身は宗教にはあまり関心が無いし、志保が洗礼を受けたとしても、私はまったく拘らなかったと思う。
志保は前時代的な無知な娘で無いことは、彼女は性の知識は十分にある。それに興味もあるが、全て頭の中だけで終わっている。尻の軽いヤンキー娘よりも妊娠・出産、病気、それに避妊については知識を持っているが、まったく実践経験が無いので、それに対する恐怖感の方が強く表れるようだ。私が用意したスキンに過剰反応示した理由も理解できる。
友達の陽子が性的にベテランの野島を強く推薦したのは、志保の恐怖心を取り払うテクニックを持っている男と判断したのだろうと、その訳を何となく理解した。しかし、私の愛する志保を他の男に預けるようなことは絶対にできない。私には志保を大人の女に育成し将来の妻とする義務と責任がある。
ただ、ペッティングにこれ程強い拒否反応を示した理由は、オナニーやペッティングとセックスは別物と考えていたらしい。オナニーやそれと同類のペッティングは性的快楽を求める行為として母親から厳しく躾けられていた影響が大きかったようだ。

「僕の指だけでちょっと触るだけ。それに処女膜も傷つけないように優しくするから・・・」
「うん・・・、でも・・・、しなきゃだめ?」
「そうだよ。しなくちゃ、これから僕たちは幸せになれないから」
「本当に二人が幸せになるために必要なのね?本当なのね?」
志保は私の言葉を確かめるように何度も“本当”を繰り返した。
「志保、もっとリラックスして・・・」
緊張で堅くしているのは下半身だけでなく、上半身も堅くなってその上震えている。乳房への愛撫でだいぶ慣れたと思っていたが、愛撫の場所が新しくなると緊張がぶり返すようだ。
志保は仰向けになっていたが、全裸になってからは両手は乳房から若草の丘から股間を隠すように置かれている。
「志保、僕を抱いて・・・、両手を僕の首に回して・・・」
志保は素直に云う事を聞いてくれた。しかし、両脚はぴったり閉じられて股間の隙間はまったく無い。
「志保、愛しているよ。だから、少しだけ足を開いてほしいんだ・・・。少しだけ」
「怖い・・・」と、つぶやきながらも太腿の筋肉が緩んだ。

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