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日記番号:510

新婚妻のアルバイト

リストラ亭主(横浜)


  感想集

遙香の独り言

遥香は課長の目の前で遙香の体の全てを、遙香の膣の中の奥深く子宮までをも曝して露出してしまっていました。しかし人妻の遥香が、赤の他人である課長の目の前に膣の中の全てを曝け出すなど、そんな現状を甘んじて受け止めて膣の中を大きく拡げて曝し続けている自分自身がとても信じられませんでした。

遥香は小学校、中学校、高校と一貫校として有名な、受験知らずのお嬢様女子校に通っていました。
遙香はそんなに裕福な家庭の出ではなかったものの、極々普通の中流階級の中でも特に中か下の普通の家庭の出身でした。一人娘の遙香を私立の有名女子校に通わせるために、両親は少なからず背伸びをして、かなり無理をして努力をしていました。
そんな楽なはずが無い生活環境を良く理解していた遙香は、就職前に何か手に職を付けたいと言う意識を強く持っていました。そこで遙香は親に甘えて大学や短大に行くのではなく、専門学校で経理事務を学び卒業資格を取得しました。しかし経理事務を学んで20歳で就職をしようとしても、超氷河期と言うこともあり全く就職の口はありませんでした。
仕方なく遙香は派遣会社に登録し、夫がいた会社にやっとの思いで潜り込むようにして就職することができました。

女子中や女子高に通っていた頃から、遙香にはいつも追っかけのようなストーカーのような、遙香のファンの男子が少なくありませんでした。それほど可愛い女の子が遥香でした。
しかし男を全く知らず男に免疫が全く無い環境で卒業し就職した遙香には、そんなストーカーやファンの男の子たちはただただ煩わしいだけで、遙香は自分の貞操を守ることだけに必死でした。
共学の専門学校では男子が半分以上もいたため、いつも取り巻きは男が多く仲の良い女友達を作るのに苦労するほどでした。しかしそれでも身を守るためもあり、基本は女子のグループの中心にいました。
それが契約社員として今の会社に入社すると、女子社員は独身のお局様が数名いただけの、基本的に男だらけの社会でした。
周りにいる男性社員は、全員が遙香を狙っているように思えました。

次から次へとひっきりなしに交際の申し込みや、いきなりのラブレターや、名前も知らない男性社員からの唐突な結婚申し込みもありました。

そんな中仕事を毎日教えてくれていたのが直属の上司で係長だった、他でもない後に夫となった私でした。唯一私だけが下心も無く思えて、その上親切で親身になって遙香の相談に真剣にのってくれていました。
課長のセクハラに対処する方法も、係長だけが只一人真剣に相談にのってくれ、対応策も一緒に考えてくれました。私だけが唯一つけ狙う男としての、雄の獣の匂いを感じさせない、無味無臭で男臭さを感じさせない、その上唯一無二の頼りになる相談相手でした。
そこで係長の誘いにだけは、例え残業の後の疲れた体に鞭打っての食事であっても、必要悪としてお付き合いをせざるを得ませんでした。
遙香にとっては社内で唯一異性として意識せずに済む男であることもあり、仕方なくお付き合いで食事を一緒にせざるを得ない最低限必要な男でした。
遥香も最初は決して嬉しくて、食事にお付き合いした訳では有りませんでした。もし私と言う係長との絆までも失ってしまうと、遥香が男達の中で独り孤立してしまい、完全に孤独になってしまうと言う恐怖があったからでした。

係長のアドバイスは何時もタイムリーな上に適切で、毎回必ず遥香の危機回避の役に立っていました。
独身社員からの交際申し込みを拒否するための反応も、課長をはじめとして男子社員からのセクハラに対抗する策についても、一番波風を立てずに済む最適な対策をいつも適切に示してくれていた唯一無二の存在が係長だった私なのでした。

そんな不安な毎日の中、最初は仕方なく付き合っていた係長との食事の時間が、少しずつ待ち遠しくなり、私との食事が楽しくなり始めていました。
係長の私との食事の時間が、遥香の不安定な心を癒す唯一の時間に成りつつありました。
しかしいつも消極的な係長からは、遙香に対する積極的なアプローチは全くありませんでした。
しかしそろそろお見合いの話が家でも用意され始めた頃に、遙香は係長の私に一策を講じました。
このままでは何時まで待っても係長との交際に進展は望めないであろうと考えた遙香は、他の男には決して見せないような隙を係長だけには数数え切れない程多く作り、係長からだけには誘い易い環境を整えていました。
その上で係長に気があるような余韻のある言葉や態度を表わし、係長の言うがままに染まりたい女であるような雰囲気を大いに醸し出していったのです。
突然の係長からの交際の申し入れを受けたのは、そんな遥香の作戦が効を奏した結果でした。会社では秘密にしたままで、何時ものような残業後の食事デートを何度も重ねて週末もデートをするようになると、係長が唐突に遙香に結婚を申し込んできました。
遥香は一瞬の躊躇いはあったものの、それまで手を握られたことも体に触れられたことも無いのが、唯一係長だけだと言う存在感が無い存在でした。
正直に告白すると、セクハラ課長の名前は一応知ってはいましたが、夫となる係長の名前までは、その日その時まで遥香は知りませんでした。それほど係長の事を男としては意識した事が無かったのです。
でもそんな存在感が無い係長の生真面目さこそが、係長のプロポーズを遙香が素直に二つ返事で受け入れてしまった最大の理由だったのかも知れません。

遙香の結婚大作戦は、大成功をおさめました。
まさかこの後夫の私がリストラの対象になるなどとは考えていなかったので、二人で借金して買ったマンションに住んで、この会社での未来を約束された新婚生活が永遠に保障されたのだと信じて疑っていませんでした。

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