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日記番号:1119

混浴大好き夫婦

Mach(東京都西部)


  感想集

24)テラキョウ 2

24)
車の後部座席、狭い空間で女性一人を挟んで、二人の男が下半身を露わにして、
恥ずかしげもなく立派な性器を勃起させていた。
常識では考えられない状況がそこにはあった。
大学生の彼は、ペニスの根元の肉を手で押さえつけて、負けじと少しでも立派に
見せようとしている。
その張り詰めた肉茎、亀頭部はテカテカと午後の陽光に照らされ光っている。
智子は狭い座席で身体を反転し、二人の足元に跪き、二本のそそり立つ男根を
まるで子供がお気に入りの玩具を手に入れたかのように、両手で扱いていた。
彼女は上半身を青年の太腿に乗せて擦り上がり、初めて見る男根に顔を近づけた。
智子はいつもの癖で、男根の亀頭部あたりにゆっくりと顔を近づけ、目を瞑って
そこから発するオスの性器臭を鼻から吸い込んだ。
汗の匂い、尿の匂い、恥垢の匂い・・智子を感じさせる強烈な男の匂いが、
鼻の奥に巡っていた。
口の中で食物を味わい、味覚を楽しむように、智子は小刻みに吸い込み、
鼻の中でその臭さを楽しんでいるのだった。
「ああん・・・エッチな匂い・・ああ・・興奮しちゃう・・」
智子のツンと尖った鼻先は、裏筋に沿って軽く触れる様に動き、そして次は
亀頭のくびれ部分をゆっくりと嗅ぎ進んだ。
「トモ、フェラしてあげなよ。」
「だめ、まだ勿体ない。
 いっぱい嗅ぎたいの。」
匂いフェチの智子は、フェラチオをしてしまうと自分の唾液が付いてしまうので、いつも十分に
気が済むまで匂いを嗅ぐのだった。
「おいおい、トモ。
 さっき会ったばかりなのに、いきなりド変態だぞ。」
「あぅ、すごいです。
 智子さん・・・イヤらしいですね・・」
「ああ・・これ・・この匂い・・ああん、たまらないわ・・。」
「はあぁ・・ああ、も、もうイきそうです・・。」
「いきそう・・って、まだ匂い嗅いでるだけだよ。」
「ああ・・・これが原因なんです・・フラれたのは・・」
「あっ、早打ちなんだ。」
「そ、早漏・・と言いますが、僕は感受性が強い、感性が優れている・・
 て思ってます。」
「ま、まあねえ・・確かに、そうとも言えるなぁ。」
「僕は身体は男ですが、心は女だと思ってるんです。」
「え?じゃ、テラキョウはオネエなの?」
「いいえ、男性には興味ありません。
 女性の身体にセクシーさ、エロさを感じます。
 でも僕、オナニーする時、頭の中が女なんです。」
「え?どういうこと、それ?」
今まさに猛り狂った男根を自分の舌で鎮めようとしていた智子が、顔を上げた。
「あ、いえ・・」
狭い車の中で、しかも三人で後部座席に座り、智子の顔が思いのほか近かったので、
彼は戸惑ってしまった。
「僕、小さい頃から、どちらかと言えば気弱で内向的な性格でした。
 人と関わるのが怖くて、思いきり人見知りだったんです。
 それは自分が人からどう思われるかが不安で、何となくそうなったんですけど、
 でもそれは言ってみれば人の気持ちを凄く考える、という事でもある訳です。
 逆に言えば、人前で堂々と振る舞う、という事はどこか相手の気持ちを思いやらず、
自分を押し通す、という事じゃないですか・・。」
「まあ、君の性格は分かった。でもそれは、別に一人エッチの時、頭ん中が
 女になってる、て事と、いったいどうつながるの?」
妙に理屈っぽい青年の話に、智子は少々じれったく感じていた。


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