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日記番号:1137

妻の裏のもう1つの顔

まんじ(大阪)


  感想集

22 女の品定め

船場島ノ内のエビス興業の会議室、倒産会社からパクってきた大画面に幹部連中はくぎずけになっていた。道頓堀橋の向こうから、女がブラウスからオッパイをこぼれ落ちそうにしながら、揺らしながら、歩いてくる。遠くからの撮影なので、すれ違うほとんどの男達が、振り返る。

くびれた腰の上の巨乳、下はデカ尻が、(見て~)とばかりに体のラインを浮き上がらせる。会議室の男達も、(ヤリてぇ…)と思った。

「秋山君が、この女を担保に金を貸してくれと言ってきた。いくらやねん?」
「出来れば…200万…」「200万…返すあて、あんのか?」「いや…だめなら…明日のシャブの支払の20万だけでも…」「それで、20万は、あの女が、稼ぐんや…」「まあ、そうですわ…今、デリ嬢しとります。」組の古くからの幹部が、口を挟んだ。「ええがな…明日のシャブ代に困ってるんやろ。この女なら、ピンサロやソープで、稼ぐやろ…なあ、秋山。」「何とか…頼みますわ…」

「この女の…20万の為に、集まった?あほくさ・・・」浅井が言った途端、緊張が、走った。「なんや…おのれ、ケンカ売るんかい?」「だれかのポケットマネーから、出したりや…」全員、自分の財布の中を想像した。「わし、辞めるわ…この会社、秋山…薬は、やめろと言われてるな…皆も言われてるな…シャブ…やめろと。」浅井が、ドスの効いた声をあげた。

「まあまあ、殺気だつなや…困ったなあ~」「村井さん、戎橋署から、お取り潰しの沙汰が、でまっせ。秋山のために…」浅井が、さっさと出ていった。
画面では、どこかの部屋で、飛び出たオッパイをひっぱたかれ、肉厚な唇を舐めて、いかにも妖艷な表情をした圭子が、男のチンポを根元まで、飲み込んでいた。

「今回だけやで、20万…」返すあてもない20万…圭子が、20万で、エビス興業に買われたようなものだった。

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