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日記番号:1136

私の夫婦交換(後編)

知子(横浜です。)


  感想集

022 別々の方向に

ラブホを出る時は、里子さんはなおくんの腕から手を放していました。
外は、すでに薄暗くなっていましたが、でも、道行く人の顔が分かる明るさでした。
土曜日の夕方、結構多くの人々が歩いていました。
ラブホから出てきた私たちを好奇な目で見る男性もいましたが、
歩き始めると、もうどこから出てきたのかは、分かりません。
自然と、岡本さんと里子さんが前を歩き、私となおくんが後ろを歩いていました。
大きな道に出たところで、
「今日は、ありがとうございました」と、岡本さんが振り向いて言いました。
「あ、いえ、こちらこそありがとうございました」と、なおくんが言います。
「なおとさん、とても良かったわよ・・・またね・・・」
里子さんがなおくんに向かって言います。
「はい、僕の方こそ・・・とても楽しかったです・・・」
(なんか、なおくん、嬉しそう・・・・妬けるなぁ~・・・)笑
「では、我々はここで失礼します」
岡本さんは、自分たちが進む方向を指差しながら、言います。
「はい。僕たちも、あちらへ・・・」
なおくんが、反対方向を指差して言いました。
「では、ここで・・・」
「はい、さようなら・・・・」
私達は、会釈してそれぞれ別の方向に歩き始めました。
振り返ることなく・・・。
私は、なおくんと二人だけになると、
すぐになおくんの腕に腕を絡ませ、身体を寄せました。
「えっ、どうしたの? ともちゃん・・・・?」
「わたし・・・なおくんが・・・大好き~~~!!」
なおくんに 向かって言いました。
(本当は、抱きついてキスしたかったんですが・・・
さすがに、この大通りでは出来ませんでした・・・笑)
2020-0605

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