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日記番号:1136

私の夫婦交換(後編)

知子(横浜です。)


  感想集

021 2時間コース

「はい・・・・」
私が出ると
「あ、ともちゃん・・・? どう・・・・? 楽しんでる?・・・」
明るいなおくんの声です。
(なおくんは、楽しんでるな~・・・・きっと・・・・苦笑)
「ええ・・・まあ・・・」
私が沈んだ声で言いました。
「何かあったの? ・・・・」
「いえ、別に何にも・・・大丈夫です・・・・」
「それならいいけど・・・・ところで・・・どうする?・・・
 もう少し居る・・・?」
なおくんは、延長時間を聞いているのだと分かりました。
ラブホに入ってもう1時間半が過ぎていました。
一応、2時間ごとの料金となっているのです。
「いえ・・・もう時間で出たいと思います・・・・」
私が言うと、
聞いていた 岡本さんが、
「うん・・・?」という顔をしました。
「わかったよ、僕たちも 出るから・・・・・」
(僕たち・・・って、なおくん・・・・いい気なものね・・・・笑)
「じゃ、岡本さんにも、そのように伝えてくれる? ともちゃんから・・・・」
「はい、わかりました」
電話を切ると、
「2時間で出ると主人が言ってますので、私も出たいと思いますが・・・」
私が言うと、岡本さんは、ちょっと残念そうな顔をしましたが、
「そうですね。分かりました。出ましょう・・・・・」
そう言ってくれました。
それから、私は洗面台に行って、化粧をしたり、服を着たりして
残りの時間をあわただしく過ごしました。
岡本さんも、服を着たりしています。
(こういう時って、男性は楽でいいわよね~~
女って、する事多いんだから・・・・・笑)
5分前に、私と岡本さんは部屋から廊下に出ました。
丁度、なおくんと里子さんも、一緒に出て来ました。
なおくんの腕には里子さんが、しっかりと腕を組んでいます。
でも、私は岡本さんには、腕を組んでいませんでした。
(そんな気には ならないんです・・・・悪いけど・・・)
別々の部屋にいた4名の男女は、同じエレベーターに乗り・・・
そして、ラブホの玄関から外に出ました。
ムっとする外気に、私は夢の世界から現実の世界に戻ってきた感じがしました。
(そうなのね~~~現実の世界に戻ってきたんだわ~~~)
2020-0605

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