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日記番号:1088

淫の刻印 2

アスカ(京都)


  感想集

20 六本木 疑念

康子が、京都のヤクザと、猛り狂ったオスとメス犬のような交尾を繰り返している時、控えていた張は、近くの六本木3丁目のバーを訪ねていた。丁度、ドンキの裏手の、ほとんど、夜になると通行人も途絶えた墓地の横に、ひっそりとした店舗に、ギリギリと扉をあけた。

グラスを拭いていたマスターが、手を止めた。「張か…仕事は…」
「待機中だよ…キャピタルホテルだ…」
「どうした…怖い顔して…何かあったのか?」

「なぜか…尾行されているような…」
「警察か…」
「サツじゃないな…タクシーが、ホテルの地下駐車場までな…車両番号を控えたから、調べてくれ。」

「そうだな…摘みとっておかないとな…上層部に迷惑かけたら、オレ達が、危ない。」
「頼む…すまんな…」
「康子は、どうだ…あれは誰の紹介なんだ?」
「あれは、恵子姉さんの女だ…まあ、まだまだ、これからの女だ…」

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