メニュー ログイン

日記番号:747

夢は妻とともに…

傍観者(関東)


  感想集

握手

吉沢が、美枝子の肩と背中にキスをし、ゆっくりと肉茎を抜くと、
「あっ……ぁん……」
美枝子は小さく可愛らしい声をあげ、顔を赤らめながら、膝を尻の横へ曲げ女座りをし、ほんの数分前まで見せていた姿態への恥ずかしさからか…夫以外の男に抱かれたことへの背徳感からか…俯いてしまいました。

引き抜かれた吉沢の肉茎は、今だ反り立ち、それを覆う薄黄色の皮膜は、大量の精子に満され膨張し、表皮には白濁した愛液がべっとりと付着しています。

「奥さん…ほらっ……」吉沢は、呼び名を元に戻しながらも事実を晒しました。
「嫌っ…」美枝子はその事実の受け入れを拒むように、俯きながら頭を振り見ないようにしています。

「奥さんは、本当に可愛い人ですね。優一さんが羨ましいですよ…」
「ありがとうございます…。美枝子…吉沢さんを見てごらん。ほら…」
「………」

吉沢さんは、その愛液にまみれた皮膜を取り去り、根元を固く縛り精子を閉じ込めました。
露になった吉沢さん自身は茎も、エラの反り返りも亀頭全体もぬらぬらと光り、男の本能の生々しさを物語っています。

「ほら……美枝子…」
そう言いながら、私は美枝子にティッシュの箱を手渡しました。
美枝子は無言で数枚を取り、吉沢さんの方を向いたとき、そのティッシュを妻の手から優しく吉沢さんが取り去り、話はじめました。

「奥さん、これ以上無理をしないで(笑)。奥さん、優一さん…ありがとう。奥さんは今までで最高の女性です。本当です。優一さんが…お二人が羨ましい……。さぁ、ここからはお二人の時間です。奥さん…優一さんにたくさん甘えてくださいね。」
「えっ、でも……シャワーを……ねぇあなた……」
「そうですよ。シャワーをあびていったら……」

「いいえ、ここからはお二人の時間。私のことは気にして頂かなくていいんですよ。」
「………」
「ありがとう。」

吉沢さんは汗を拭うこともせず身支度をはじめ、私たちは互いにガウンに包まり、肩を寄せ合いながら待っていました。

「奥さん、本当にありがとう。また逢ってもらえますか?」
「………」
「妻とゆっくり話しをしてからまた連絡します。」
「待っていますね。妻も仲間も、お二人に逢ってみたいって言うと思いますよ。」

エントランスホールで、私は吉沢さんと硬い握手をしました。なんだか妙な握手です…
続いて美枝子も吉沢さんと握手をし…
「……吉沢さん……今日はありがとうございました。……」
「とんでもない!素敵な奥さんを抱くことが出来て、こちらこそありがとうございました。ですよ!(笑)」

「連絡くださいね…待っています。」
「…はい。……」
さっきまで、体を重ねあっていた男と女が交わすやはり、なんだか妙な会話…

《ガッチャ…バタンッ》
ドアが閉まる音を境に、私は美枝子を壁に押し付け荒々しく、唇を奪いました。

前頁 目次 次頁