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日記番号:1137

妻の裏のもう1つの顔

まんじ(大阪)


  感想集

18 タクシー運転手

喫茶スワンに、毎日、夜勤明け、モーニングを食べてから帰るタクシー運転手がいた。席が隣になったきっかけで、マコトは、しゃべるようになった。「11時から来る圭子という女の子、よく話題になりますね。」「あの子は、いい子やな…ただ、付き合っている秋山…最悪やわ…」「秋山さんって?」「他にゆうたらアカンで、警察に潰されたエビス組の若頭、人望ないからだれも秋山についてこない。陽子ママの男や。ママに食わしてもらっている。」

「最悪ですね。」「今、村井と言う総会屋くずれに、たまに、仕事をもらっている。」「圭子と言う女は、抱けますかね?」「抱けるやろ…二階で、1時間8000円で、」「抱いたんですか?」「あんたなあ~安い給料で、8000円は、大きいよ…カアチャンに怒られるわ~」「わたしもです。指をくわえて、見ているだけですね。」「先週、秋山と圭子と言う女、ここから、梅田のサボイ大阪へ送っていった時、村井さんの紹介の大手企業のお偉いさんやから、うまくやれ…どんどん紹介してくれるらしいから…店の外でも、やっているんだと思ったよ…」

マコトは、あけぼの銀行が、村井と取引が、あったので、ドキッ~とした。銀行としてつき合いしたくないが、断れない何かが、あるんだと思っていた。
(ややこしい村井…秋山…最悪のメンバーだ。)

隣で、魚屋のにいさんが、インベーダーゲームに夢中になっていた。
「知らんふりして、見ているのが、無難やで、兄さん…」タクシー運転手は、大きなアクビをしながら、帰っていった。

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