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日記番号:692

夫婦の秘密

ひろし(都内)


  感想集

蕩蕩(とろとろ)の前に

平湯トンネルを抜け、妻達が宿泊しているO旅館に急ぎました。
宣伝する訳ではありませんが外観はとても落ち着きのある温泉旅館です。
早足でフロントに行き、一人旅の客としてチェックインしました。

Kさんは、どの部屋に泊まっているのか?
フロントの女性に聞くと、「○○の間という部屋にお泊りですが、お呼びしますか?と聞いてきたので、丁重にお断りして、まず自分の部屋に案内してもらう事にしました。

O旅館には、50部屋以上の部屋があり、客間はとても広く、大きな窓から素晴らしい緑の眺望が広がっていました。

Kさんの携帯に電話しましたが、出かけているのか、電話にでません。
妻の携帯にも電話しましたが、妻もやはり出ません。

少し、不安になりましたが、期待していた通りの展開でもあり、自分としては逆に、妙に落ち着きました。

一人で此処まで来て、落ち着いた空間の中で今までの夫婦の経験が脳裏に蘇ります。

私達夫婦が、ここまで来るのに随分時間がかかりましたが、今思えば夢の様です。

世間のご夫婦で、こんな淫靡な経験をしている夫婦は、そんなにいないでしょう。

でも不思議な感覚ですが、本当に何処にでも居る普通の夫婦なのです。
いや、ただそう感じているのは自分達だけかも・・思わず苦笑いです。

暫く色々妄想をしている内に、突然、妻から電話がありました。

「ごめんなさい! 今、Kさん達皆さんと散策していたんで、貴方からの電話気づかなかったの」
明るい声で、元気そうです。

あの動画の中の妻の姿と声のギャップが私を更に興奮させます。
同時に、声を聞くと、なぜか嫉妬心が湧き上がり、
そして少し不機嫌に「随分待ったよ! 連絡ぐらいしてくれてもよかったのに」と答えていました。

「ごめんね、今晩いっぱいサービスするから」
なんか商売女みたいな言い方で、余計、腹がたってきました。
「今、部屋に行くからね、待ってて」と妻。
それから暫くして、妻だけが部屋に入ってきました。

「あれ、みんなは?」と以外な展開に問いかける私。
「夕食後にKさんの部屋で一緒にどうかって言われたの、それまでは夫婦の時間を大切にってKさんから言われたの」

「昨日は随分楽しんだのか?」と私。
「うん」と困った顔をして頷きながらの妻。
「みんなと犯ったのか?」と少し声を荒げる私。
「妬いてるの?」と妙に嬉しそうな妻。
「当たり前だよ!! 嫉妬してるんだよ」と不機嫌な自分。
「嬉しい、愛してるのはあなただけよ」と抱き着いてくる妻。
心の中では「嘘付け!!」と思っていましたが、言葉には出しませんでした。
愛という形にも色々な形があり、一つの固定概念では計り知れません。

この年になると、若い頃に明確だと確信していた色んな基準が、全て曖昧な定義になってきているのに気付きます。
若い頃は何でも正義と悪の二つだけだったのに・・
愛の定義すら、色々な表現の仕方があるんだと思う様になってきました。

久しぶりに夕食を夫婦二人だけで部屋で取り、いよいよその後、Kさん達の部屋へ行くのです。
「知ってるかもしれないけど、宿泊簿はKさんと夫婦って事になっているの!!」
「この旅館で火事にでもなったら変な夫婦ってバレちゃうね」と言って笑っています。私も思わず苦笑いしました。

「そうなんだと思ったよ」
「なんか、それって凄く妬けるよな! 完全な寝取られだな」

「昨日は四人から随分可愛がってもらったんだろ!! Kさんが携帯に動画送ってきたんだよ」
「えーっ、本当に! 恥ずかしいよ」と声を荒げる妻。
妻は動画を送った事を知らなかった様です。

「今、もの凄く、お前としたい」と私、私のあそこは、もうはち切れそうにビンビンに勃起しています。
「駄目だよ、夕食食べたら、すぐKさん達の所に行ってあげないと」
これから始まる宴までお預けとなりました。

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