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日記番号:747

夢は妻とともに…

傍観者(関東)


  感想集

淫音

カーテンから差し込む光がベッドの片隅に弱々しく移り、唐で編まれたカバーに包まれたベッドライトの灯りが、部屋の中に存在を示し始めたことに気がついた頃…
吉沢は、美枝子の肩に耳に首筋にキスをしながら、抗いを制していた腕の力を抜き…体の内なる膣と子宮口が感じる、淫らな刺激で引き絞められた腹筋を優しくほぐすように両腕で抱え、優しげな声で促しました。
「さぁ……美枝子……ほらっ、自分で動いてごらん……さぁ……」

その言葉に従うように、恥じらい躊躇いがちに美枝子は、ほんの僅かづつ腰を前後に動かし始め、《…ヌ……チャ………ヌ……チュ……ヌ…チュ……ニュ…チュ…》小さな音が聞こえ始めました。
夕刻の帰宅時間を迎え、外を走る車の音が入り込むようになった部屋では、耳を凝らさないと聞こえない程の小さな音。
しかしその音は、これまでの吉沢からの動きによるものではなく、まぎれも無く美枝子本人が、自らの動きによって秘部の潤いを示し、膣内に潜む更なる快楽を探し求めつつ、吉沢の肉茎へ射精を促すための刺激をもたらすために鳴らし始めた淫音。
(みえこ…吉沢に……そこまで………)

《ヌチュ……ヌチュ……二ュチャ…ヌュチュ…》
「はッ!……あんっ!…はッン!…ううッ!…」
美枝子は自分の意思で腰を振り、女性器中に満ちた愛液の粘りを示す淫らな音を鳴らし、その淫音に、快感にまた自ら酔い、吐息は喘ぎへと変わり、更に腰の動きを速くする。
その淫音は次第にはっきりと聞こえ出し…

《ニュチャッ!…ヌチャッ…ヌチュッヌチョグチュッグチュッ!グチュッ》
「うぁっっ!!…うッん!…あ!あ!あん!あぅんッ!あんッ!あんっ!」

吉沢は、美枝子を快楽の高みへ誘おうと、後ろから両手で美枝子の脇腹を撫で上げ、乳房を乳首を弄りに弄り、頭の上で腕を絡め振り向かせキスをした…
美枝子の目は虚ろとなり、光る汗を纏いながら腹筋が絞まっていることを示す影をたたえ、更なる快楽を吉沢の肉茎に求めるように、粘る愛液の音を伴いながら律動を速める。

「あ~あッ!あッ!あんッ…あっダメッ…!あんあんっあんっ!!あんっ」

あらわに晒された、美枝子の女性器の上に黒く繁る陰毛を分け入るように、吉沢の指が探し蠢き、敏感な赤い蕾を見つけ触れた瞬間、美枝子が絶叫を上げた…

「あんっ!ダメっ!いっイヤぁぁぁぁ!ダメぇぇっ!!!あんっあんっ!」

美枝子は、蠢く吉沢の指を制するどころか、左手を添え、指輪の光りを揺らめかせながら、両脚を更に大きく開き、蕾を押し付け喘ぎの声を増す。
(…感じてしまったんだね…私以外の男を…許してしまったんだね…)

私の複雑に歪む心を察することもなく…
その淫らな行為は、快楽の輪が男と女の体を押し上げてゆくように続き…
その猥らな行為は、淫靡な渦が雄と雌の体を飲み込んでゆくように続く…

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