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日記番号:1073

淫の刻印

アスカ(京都)


  感想集

14 客を紹介されて

上野のデートが、早く終わり、典子は、いったん自宅に戻り、シャワーを浴びてから、ハプバーに行ってみた。
「おや?旦那さん は?」
「一人よ。」マスターは、大歓迎の様子で、「お一人で、来られても、寂しい思いは、させません。どうぞ、どうぞ。」

店内は、夕方近く、落ち着いた雰囲気で、ダンスフロアーで、踊るカップルや、ソフアーで談笑する人達で、そこそこ、にぎわっていた。しばらくして、マスターが来て、「右端の男性が、お話しをしたいそうですが、…いかがですか?」
50歳位のサラリーマン風の男だった。

「横に座っても、いいですか?」
男は、ニャッと笑いながら、「どうぞ、どうぞ。なかなか、美しい女性が、いないのでね。そろそろ宿泊先に戻ろうかと、考えていました。」
「お相手、つとまるかしら。」典子は、男の膝に、そっと手をおいた。
典子が、足を組み直し、タイトスカートが、捲れて、太股の付け根まで、見えた。白い、透き通るような肌をした細い足だった。

「君は、独身かい?」
「一応、主人はいますよ。たまには、羽根を休めて、一人で、のんびり、過ごしたいわ。」

そんな二人を見ながら、マスターは、(あの女なら、副業のスナック専属にして、客を取らせても、いいなあ。)と思った。
客の男は、典子の腰を引き寄せたり、尻を軽く触りながら、耳元で、なにやら、呟いたりしている。
男は、ゆっくりと、手を太股の奥へ滑らせ、典子は、少し足を開いてやり、更に奥へ誘ってゆく。

ふっと、男が、典子の横顔を見ると、典子は、口を半開きにして、まるで、男の手淫に酔っている風情だった。
「ここでは、ゆっくり出来ないから、宿泊先のホテルのラウンジに、場所を変えないか?」
「私で、いいの?」
「いいから、誘っているんだよ。」

二人を乗せたタクシーは、品川方面へ、走り去った。

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