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日記番号:844

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幸治(都内)


  感想集

4章-4

陽子の下腹部の裸姿は風呂や寝室で見慣れていたはずだが、想定外のシチュエーションで見る格好は非常に卑猥に見えた。
助け起こそうと真上に立ち、両手を差し伸べる。
「あん・・・眩暈しちゃった。幸治さん、見たでしょう?恥ずかしいわ」
陽子は膝を閉じて私を見上げる。
その目は未だ官能の残り火がくすぶり続けているように潤んでいる。それは陽子だけでは無く、卑猥な姿の陽子を見た私のペニスが反応していた。
「まぁ、幸治さん、すごい!ふふふ」
陽子は私の手よりペニスの方に強い関心を持ったようだ。そして、顔を押し付けてくる。このような淫乱になった陽子を普段はあまり見たことが無い。
営みの最中は乱れてもその前後は慎ましやかで陰と陽を使い分けている。その陽子が陰の世界から抜け出せない。私の方は既に2発射精している。これまで20才の頃のオナニーで4、5回射精したことはあるが、陽子とのセックスでは2回半が最高だ。〝半〟とは挿入行為はできたが途中で中折れして射精まで至らなかったと云う意味である。その時も確かに勃起したが、射精欲は無かった。
陽子は既に淫乱モードに入っていて挿入行為無に収まらない様子だ。
やはり、隣室でのアブノーマルなセックスを聞いた興奮がぶり返したのだろう。それは私も同じで、異常心理状態になっていた。
急にサディスティックな気分になり、陽子を乱暴に押し倒して四つん這いにするとペニスを握ってバックから一気に挿入した。
後背位は陽子が最も嫌う体位だ。何度か試みたが前に逃げたり、途中で尻を下げたりするので、途中抜けてしまって、フィニッシュまで行った事が無い。
陽子が後背位を嫌う理由は何となく自分が惨めに感じることと、落ち着いてエクスタシーを感じることが出来ないからだと言う。
その日の陽子はそれがバックスタイルと分かっても拒絶しない。彼女の中でこれまで阻んでいた壁の一部が崩れたか、それとも彼女自身が律していた価値観が弾けてしまったのだろうか?これまで風呂や寝室でさえも夫の目から隠していた尻の穴まで見せている。間近で見た陽子のアヌスは意外にも色素沈着して黒ずんでいた。エログロ小説では濃いピンク色の菊門等と表現しているが、赤銅色に近いと思った。触れてみたい衝動に駆られ、親指で触れた瞬間、「いや!だめ!」と叫んで、尻を大きく振り拒絶したのですぐに指を離した。(しかし、次の時は・・・)そんな思いを心の奥にしまう。

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