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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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13 Tさんとの会話

★★★ Tさんとの会話 ★★★

(妻の秘密を知ることとなったTさんとの会話です。)
(表現の工夫やデフォルメすることはお許し下さい。)

Tさんが言いました。

「あそこは昔から男女関係がめちゃめちゃなんだよな。あそこの部長(S男のこと)なんか入って来る新人とか可愛い子には必ず手を出してるって話だよ。」

「部長ってSさんのことですか?」

「そうそう、S男だよ。S男は今部長になったけど、副長時代から盛んだったらしいよ。あそこを辞めて実はウチでアルバイトしてる子(明美)がいるんだが、その子が言うには、彼氏がいたって婚約者がいたってかまわずに皆やっちゃってたって。
 つうか、S男だけじゃなくて、S男の上司や仲間も皆誰かとくっついてたらしいな。明美もそうだったらしい。」

「明美さん、ですか?」

「ああ、明美はウチでアルバイトしてる子だよ。
 ヤリタイ盛りっていうか、皆やってるから罪悪感も無かったとか言ってたよ。
 仲間内でアリバイ工作までやってたっていうんだから酷いよな。
 今もたぶんそうなんじゃねえかな。
 それでもあそこの会社は信用があるんだよな、世の中不思議だよ。」

Tさんが一気にそんなことをしゃべったのがきっかけでした。

S男はMi子の直属の上司でとてもお世話になった方。当時のMi子の話では、仕事ができる人で将来は会社の幹部になる方だと言っていました。そんな方でしたから披露宴にも招待したのです。(披露宴は海外出張という理由で欠席された。)

そんなS男の話がいきなり裏の顔として出てきたものだから、私の関心は俄然大きくなりました。

「あのS男さんがですか。S男さんが副長の頃ってことは、10年以上前からってことですか。」

「もっと前からじゃねえかな。S男だけじゃないと思うよ。当時のS男の上司、そのまた上司もいろいろとやってたらしいよ。
 明美は寿退社してからウチに来たんだが、旦那とうまくいってないみたいでな。S男の方がよっぽど良かったみたいなことを言ってるよ。」

Tさんはもっぱら明美さんの話をしたがっていた。

「明美さんが寿退社したのは何年ぐらい前ですか。」

「ウチに来て5年だからたぶん6年前かな。明美も酷い女だと思うよ。まだ結婚する前、今の旦那と付き合ってる間にS男と浮気してたらしい。」

私の頭の中はぐるぐると回転を始めていました。でもまだMi子とS男のことは疑っていませんでした。

しかし、次の会話で私は奈落の底に突き落とされます。

「寿退社って言えば、明美の前にMi子ちゃんて子がいて、その子はS男の愛人だったらしい。あんな可愛い娘を弄ぶんだからS男は悪い奴だって言ってたよ。」

「えっ・・・Mi子ちゃんて、あのMi子ちゃんですか。目がクリクリの。Mi子ちゃんがS男の愛人だった・・・」

私は一瞬固まってしまいました。
Mi子がS男の愛人だった・・・

「Mi子ちゃんのこと知ってるのか。まあ美人で有名だったからな。よくはわかんねえけど明美の話ではな。明美はMi子ちゃんの3つ後輩でMi子先輩と呼んでたっけな。
 Mi子ちゃんは旦那の地元に帰ったらしいな。家がこっちなら俺んとこに来てもらうとこだよ。」

そう言ってTさんは笑いました。

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