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日記番号:1088

淫の刻印 2

アスカ(京都)


  感想集

12 錦糸町 妻の貸出

「あなた、本当にいいの…」
今日の、妻は、なぜかウキウキしているように見える。化粧台に写るクズハの表情は、妖艶だ…
(優越的な専務と言う立場を利用して、部下の妻と寝るとは…)
妻の外出を止めるには、今しかないのに…なぜ…止めないのか?榊原も、クズハも、同じことを考えている。

玄関先で、ゆっくりハイヒールをはきながら、改めて、榊原を見た。
「帰りは、何時になるか…わからないわ…先に寝てて…」

単なる食事だけのデートか?酒を飲んでから、ラブホに行くのか?今日から、一年間、続くのか?往生際の悪い男だと、思いながら、妻を引き止めなかった事実が、重くのしかかる。

テレビを見たりしたが、なかなか時間が、たたない。飲みつけない酒を飲みながら、ソフアーで、眠りに落ち、ふっ~と目が、覚めると、夕方の5時だった。クズハが、出掛けてから、4時間たっていたが、スマホには、着信もメールもなかった。

悶々とした時間をすごし、途中、二度、ショートメールしたが、返事はなく、自己嫌悪に陥る。榊原は、精神的にも疲れ果てた。それでも、神経が、研ぎ澄まされ、西が、クズハの陰毛をかきわけ、汚らわしい肉槍が、秘肉をえぐっていると思うだけで、今まで経験したこともない性的興奮を覚えた。

西が、クズハの肉体をもて遊ぶ姿が、浮かび上がる。これからの事を考えねば、…しかし、胃もたれが、ひどく…それどころでは、なかった。日曜の朝方、カチャと言う音がした。部屋に入ってきた。落ち着いた雰囲気で、・・・

昨晩の嵐のような嫉妬や異常な性的興奮も消え去り、榊原は、静かに…いたわるように言葉をかけた。
「大丈夫か?」
「ごめんなさい。遅くなって…」
「ゆっくり…寝れば…」

目の前の他人に抱かれた妻を、榊原は、ゆっくり妻を寝室に連れていった。

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