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小話番号1344
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事実婚

安希子 (四国)   2025-12-10
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 安希子はまだ私の妻で有りながら、彼の事実上の妻として生活をしている。
その彼は建築会社を経営していて、妻より19才も年上の53才に成る武智という男だ。
その彼と妻との出会いは1年半ほど前になる。
課長の転勤の歓送迎会の後、同僚の女性3人で居酒屋に行き、隣の席に偶然座って居た男が武智さんで、彼から妻達に話し掛けて来たらしいのだ。

彼は話題が豊富で話が合い、妻達に混じって飲み、意気投合して居酒屋を出てお鮨屋をご馳走して貰ったらしいのだが、同僚が電話とトイレに立った隙に・・『また会ってくれませんか?』・・と言って名刺を渡されたから、妻も同僚達に見つからない様にメモに電話番号を書いて渡したと言った。

妻が携帯の電話番号を教えたのはその男の誘いを受ける意志が有ったからだが、それから何の連絡も無く彼の事を忘れかけていた頃、彼から誘いの電話が掛かって来た。
昼休みに会社の従業員食堂で昼食を食べていたら妻から電話が掛かって来て
「・・ほら以前・・お鮨を奢って貰ったと言った武智さんって人を覚えている?・・彼から夕食の誘いが有ったけど・・どうしよう?」
私に同意を求める電話だった。

妻は男達から時々誘いを受けるが、私は妻から聞いたその男の事は気に成っていた。
妻が彼からの電話を待っている様に感じたから・・『安希子から電話をして食事に誘ってみろよ!』・・そんな説得を2~3度した事が有るからだ。
「・・行って来いよ!・・遅く成っても構わないから・・。」
私の性癖を知りつくしている妻は、私のその言葉で全てを理解したのだ。

その日の夜、妻は彼と肉体関係を持ち、付き合う様に成った。
彼は、妻と会う度に服や靴、バックやネックレス等を買い与え、高額な小遣いまで渡して妻の気を引く等、妻を相当気に入っているようだが、妻は大学時代、某大学の準ミスに選ばれた事が有り、美人でナイスバディな体で、34才に成ると艶やさが出て、彼が妻に夢中に成る気持ちも分からないではない。

それでも彼だって最初の頃は安希子が人妻だから亭主に見つかれば問題に成ると思ったからか、妻と慎重に会っていたのに、暫らくして妻が『亭主公認の浮気だ。』と教えると次第に彼が大胆に成って来て妻を呼び出す回数が増えて来たのだ。

ある日、彼に会って帰って来た妻の首筋や乳房、それに太ももの奥にキスマークが鮮明に付いていた事が有った。
その行為は亭主の私に、不倫相手の自分の存在を見せ付け戦いを挑んで来た様に思えたし、妻に対しても自分の女で有る事を意識させる行為にも見えた。
私はその男の行為に嫉妬を覚え不安も覚えたが、反対に妻が彼から淫らに扱われる事にマゾチックな興奮に襲われていたのだ。

私は、妻に『彼にもっと甘えて彼を虜にしろよ!・・彼を好きに成っても構わないぞ!』・・そんな寝取られ願望を持つマゾ男の心境を色々と喋っていたから、私の性癖が妻の口から彼に漏れていたと思うし、今まで妻が私公認で寝た男の事や人数を彼に話していると思うのだ。

それから彼の行為が段々とエスカレートしていったが、彼と会って帰って来た妻の乳房の周りや手首に赤い縄目の跡が付いていた。
「縛られたのか?」
妻は妖しい目で私を見ながら頷き
「彼、あなたと正反対のサドヒストで・・私を縛ってしたいって言うから・・私と彼ってセックスの相性が合うみたい!」
そんな事を平気で言い
「私・・彼を本気で好きに成りそう?・・彼を好きに成っても構わないでしょう?」
私の性癖を擽る様に言った。

「ああ良いよ!・・彼を好きに成って・・彼の女に成ってやれよ!」
そんな強がりを言って・・興奮しながら妻を抱き、ペニスを体の中に刺し込むとヌルっとした彼の精液の残滓を感じたのだ。
「お前!・・縛られて中出しまでさせたのか?」
「仕方ないじゃあない!・・彼がどうしても中に出したいって言うんだもの・・それに今までの男達にだってあなたは中出しをさせてやれと言っていたじゃあないの!」
居直る様な口調で言ったのだ。

私は、中出しをされた妻の体には身震いがするほどの不潔感を覚えるのに、それ以上に、他人に汚された妻の体に妙なマゾチックな性的興奮が沸き起こって来た。
その夜も強烈な興奮を覚えながら男に汚された妻を夢中で抱いた

妻は彼との付き合いが長くなり親密度が増すと、妻は彼好みの女に染まり始めたのだ。
髪はショートカットからセミロングに伸ばし始め、彼から買って貰ったシックな服を着て高価な化粧品を使うためか、益々美人になって女の色気が出て今まで以上に良い女に成って来た。
彼と頻繁に会い、当然の様に朝帰りをする事が多くなり、時々、彼のマンションに泊まって2~3日帰って来ない事もあった。
だが、一番大きな変化はセックススタイルが彼好みに変わってしまった事だ。
今までなら私に合わせ、私好みのセックスをしてくれていたのに、彼から教え込まれるテクニックを使う様に成った。
そのテクニックは無意識の内に出るのか、意識的にしているのかは分からないが、彼と付き合う迄はペニスを口に含んでくれる事は稀だったのに、セックスの時は必ずペニスを咥え、首を振りながら亀頭を舌で弄び、喉の奥まで飲み込み、ペニスの裏や淫袋まで丁寧に舐める様に成った。
それに妻の中にペニスを入れようとするとペニスを握って自ら自分の股間に導く事が有り、体の中にペニスを刺し込むと強く抱き付いて来て膝を折って上下に腰を振り、ペニスを締め付けながら体をくねらせ、乳房を震わせ、泣きながら悶え、アクメに達する時は部屋中に響き渡る甲高い喘ぎを発する様に成ったのだ。
私はそんな妻を抱く度に、別の女を・・他人の人妻を抱いている感覚に陥るのだが、妻が彼の色に染まり、彼のセックスに順応して行く度に益々私の性癖が刺激された。

私は妻の彼氏、武智さんと一度だけ会った事がある。
それは『彼を見てみたい。』と妻に頼んでの事だが、妻が「今夜、スナックに行くから。」
と教えられ、『絶対に声を掛けないでよ!』と念を押されたから、教えられた時刻前にそのスナックに行って待っていた。

私が店内を見渡せるカウンターの隅に座って飲んでいると、暫らくして妻が彼と現れた。
妻は彼の後について店に入って来たが、私に視線を向けたが直ぐに逸らせ、知らない振りをして二人でボックス席に並んで座り、向かいにママが座って何やら話していたが、妻はもう彼と何度も来て常連らしくママと親しげに話していた。

武智さんは、大柄のがっしりとした体つきで男らしい顔をして、デニムのパンツにニットのセーターを着ている姿は俳優みたいに見え、ちょっと渋い悪おやじの雰囲気を醸し出し妻好みの男で妻が惚れるのも分かる様な気がした。

私はホステスと話をしながら二人を観察していたが、妻はここに居るホステス誰もよりも美人に見え
「あのボックスのママの前に座って居る女性はホステスかい?」
そうホステスに聞いてみた。
「店の娘じゃあないわよ。・・彼の・ア・イ・ジ・ン・・。」
ちょっと蔑む様に笑いながら言ったから、この店では二人の関係は公然の秘密に成っていると思った。
二人はピッタリと体を寄せ合って酒を飲み、彼が妻の服の上から太ももに手を置くと、妻は甘えて彼にもたれ掛って上目遣いに見つめる仕草をしていたが、周りを憚らず、彼から求められるままにキスをしたから、誰が見ても二人の関係が分かると思うのだ。

私は少し早めに店を出て隠れて二人を待っていた。
二人を尾行するためだが30分ほどして出てきた二人は、妻が彼に肩を抱かれて繁華街の裏手にある派手なネオンのラブホテルに入って行ったのだ。

私はそんな二人の姿を見てからどうしても二人のセックスの様子が知りたくなった。
妻に『盗撮してほしい。』と頼んでもどうしても『うん。』とは言わず、超小型のボイスレコーダーを妻の化粧ポーチの中に忍ばせ盗聴する事には渋々承知してくれた。

レコーダーのミニSDカードをホルダーに付けてパソコンに入れ、ヘッドホーンを着けて聴くと、そのレコーダーには私が思っていたより遥かに淫靡な音声が録音されていた。
ホテルに入っての二人の会話は、テレビの音声や雑音が混じって聞き難かったが、それでもバスタブに湯を張る音やグラスの触れ合う音が聞こえ、途切れ途切れだが親しそうに妖しく話している男女の会話が聞こえて来た。

テレビの音や物音が消え静粛が訪れた。
その静粛は途轍もなく妖しく感じ、私は神経を集中してヘッドホーンから聴こえて来る全音声を聞き逃すまいと耳を澄ませているとベッドの軋み音が聴こえて来た。
そのベッドの軋みに混じって『いゃ~ん。だめよ~ぅ・・。』と言う妻の甘えた声と男の低い笑い声が聞こえて来たから、ベッドの中で全裸の妻に全裸の彼が悪戯をしている情景を想像した。
それからはチュウチュウと口を吸い合ってキスをしている様子がしばらく続き・・また静粛が続いた後、ピチャピチャと何処かを舐める音と、『アッ・・ア~ン・・アアアア~・・』とすすり泣く妻の喘ぎが長い間、聞こえていた。

その喘ぎや会話は所どころ聞こえ難くかったが、良く聞こえ
『安希子は本当に良い体をしているね!・・オッパイも大きいし・・&%#¥・・有るよ!・・俺はお前の体に夢中だよ。・・ちょっと・・%#$を見せて見ろよ!』
『も~う・・嫌ぁ~ね。・・エッチなんだから・・夢中に成るのは私の体だけ?』
『・・$&%#・愛しているよ!』
『・・私の事・本当に・愛してくれているの。・・私は・・もうあなたのものよ!・・ねえ!私を好きにしても良いから・・早く入れて・・!』
そんな二人の会話が聞こえて来て、私は二人の会話を聞いてショックを受けた。
私の願望を越え現実に妻が彼の女に染まり切っている様に感じたからだ。

会話と淫靡な物音がしばらく聞こえていたが・・『アウッ!』・・と妻の低い唸り声の後・・『アッアアア~・・!』・・波長の長い喘ぎと、連続的なベッドの軋む音が聞こえて来た。
ヘッドホーンから聴こえて来るそのベッドの軋みは力強く・・『ギシギシ』とベッドの軋む連続音に混じって『オゥ・・オオオオオ・・』と低いヨガリ声が聞こえて来た。

そのヨガリ声はすすり泣きに変わったり、甲高く成ったり、低く成ったり、波長が長く成ったり、短く成ったりして、妻は長い間喘いでいたが、突然、『いっ・・良い~!』という声と『イッ・イク・イク・・イクゥ~・・イッチャウゥゥゥ~~!』と絶頂に達した叫び声が聞こえて来た。
妻は続けて何度もアクメに達したが、パンパンと連続して速く肌を打ち合う音は消えず、その音に混じって『うっ・・うううう~ん』という男の長い唸り声と、男の荒い息遣いが聞こえて・・消えると・・また静粛が訪れた。

それから半年ほど経った頃、彼のマンションに泊まって帰って来た妻を抱こうとしたら妻がそれを拒んで来た。
今までそんな事は一度も無かったから
「・・どうした?・・何かあったのかい?」
ちょっと不安な気持ちで聞いていた。
「・・・」
妻はしばらく何も言わずに考えていたが
「何時かは話さないといけないから、思い切って言うわね!・・私、彼からプロポーズをされたのよ!」
「・・・プロポーズ?」
私は妻からの意外な言葉に・・次の言葉が出ずにいた。

「彼がね!・・あなたと別れて一緒に住まないかって言うの。」
「・・・!」
私はまだ思考が停止していたが
「・・安希子は何て答えたのだい?」
気が動転していたが、心を落ち着かせて辛うじて聞くと
「・・あなたは私と武智さんがそんな関係に成るのを望んでいるのでしょう?」
妻は、私の問いに応えずに言った。

今まで妻には・・『彼の愛人に成れよ!』・・『彼と同棲しろよ!』・・そんな私の願望を何度も話した事は有るし・・『何なら愛する彼の子供を孕んでも良いぞ!』そんな途方もない馬鹿な事まで言った事も有る。
だが、それは自分の性的興奮を昂ぶらせて妻とのセックスを盛り上げる為に言った言葉だが、その言葉は妻の中では現実化し、私の心の深層の中でもそれを本気で望む願望も起こっていたと思うのだ。

だがそれには答えずに、
「だから!・・安希子は何て答えたんだ?」
ちょっと声を荒立ててもう一度聞いてみた。
「・・プロポーズされ嬉しいと思ったわ。でもそのプロポーズって・・あなたと結婚している私には応えられないもどかしさも有るでしょう。」
そう言って一旦言葉を切り
「前にも言ったでしょう。・・私はあなたと同じくらい彼を愛しているって・・彼から『旦那とは別れる事が出来ないのか?』って聞かれた時、私は・・『旦那とは別れたくないけど・・同棲なら許してくれると思うわ。』・・って曖昧に答えたの。」
妻が喋りながら私を見る目には何か強い意志を持っている様に感じた。

「そうしたらね・・彼が・・『旦那とは籍は抜かないで良いから、事実婚の関係では駄目か?』って言うのよ。」
私だって事実婚は・入籍はしないが夫婦の実態が有る男女の関係だ・と言う事くらい分かっていたが
「事実婚って?」
そう聞いていた。
「あなたとは籍を抜かないで別居して、彼の妻に成って一緒に住むって事よ。・・でも彼は時々あなたに会っても良いって言っているから・・・。」
私の気持ちを汲むような口調で言った。

「もし僕が許さないって言ったら・・?」
「・・・」
妻は暫らく考えていたが
「あなたと離婚して・・彼のプロポーズに応えて上げるかも分からないわ。」
私の目を見据えて言ったのだ。

私は妻の強い意志を感じながら
「彼のどこがそんなに気に入ったのだ?」
妻の気持ちを聞いてみた。
「・・そうね。彼はね。『旦那のあなたにも私を抱かせたくない。・・自分だけの女にして私を独り占めにしたい。』って言ってくれるの。本気で私だけを愛して大切にしてくれる彼の気持ちを大切にして上げたいから、彼の気持ちに応えて上げたいの。」

妻のそんな言葉を聞くと、あのレコーダーから聞こえて来た妻の喘ぎが脳裏に蘇って来た。
妻が彼に抱かれ悶えている姿を想像すると、強烈な嫉妬と彼に妻を奪われそうで失意まで覚えているのに、妙なマゾチックな興奮が体の奥から湧き出て来て、もう我慢できずに夢中で妻に抱き付いていた。

「嫌!・・駄目よ!・・止めて!・・もう止めて・・!」
私から妻を奪おうとしている彼に腹が立ち、嫌がって暴れる妻のパンティを無理矢理に脱がして、乱暴に押さえつけ、強姦の様にしてペニスを体の中に刺し入れたのだ。

私がペニスを体の中に挿し入れると・・体の力を抜き、
「ねえ!・・彼との事を許して・・ダメなら・・暫らくの間だけでも良いから・・お願い・・。」
それでも私が妻の両腕を押さえて腰を動かしていたら妻が悲しそうな顔をした。

《・・お願いだから良いと言って!・・私はもう彼無しでは居られない女なのよ!》・・
そんな事を訴えている様に聞こえたし・・《もう私はあなたから心が離れてしまったのよ。》・・そんな風に言っている様にも聞こえたのだ。

私は妻のそんな声が聞こえると、心が打ちひしがれて
「ああ、良いよ!・・僕と離婚しないで時々会ってくれると約束してくれるのなら・・安希子の身も心も武智さんに譲ってやるよ。」
そう答えてしまったのだ。
「絶対にあなたとの籍は抜かないし、時々会って上げると約束するから・・彼に同棲をするって話しても良いのね!」
妻が念を押す様に言ったのだ。

これからはもう二人は仮面夫婦に成り、抱く事が出来なく成るかも分からない妻に
「愛しているよ・・愛しているよ。・・もう僕の安希子ではなくなってしまうのだな!」
そう言って強く抱き付くと・・今まで味わった事のない強烈なマゾチックな快感が怒涛の様に押し寄せて来て、ペニスを脈動させながら妻の中に・・私の精全てを放出したのだ。
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