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小話番号952
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壺襞の蠢き 第二話

蜜雄 (播州)   2014-04-18
  感想集

 俊之の射るような視線を痛いほど背中に感じながら、美津夫は響子にディープなキスをし始めた。


 ぶじゅぢゅぅぅううう・・・・じゅぅぅううぢゅっぢゅぅぶぱっ・・・ぶむじゅずじゅぢゅぅぅぅうううぅぅぅ・・・・・・


 絡み合う舌の奥から熱い息を漏らす響子の躰は、すでに十二分に火照っている。美津夫は響子の魂まで吸い取ろうかという風情の深いキスで、彼女の意識をロックオンしたまま、全裸の艶やかな躯体を愛撫する。



 喘ぐ響子の声は、掠れながら大きくなってきた。

 ぁぁ・・・ぁぁ・・・・ぅぁぁぁ・・・ぁぁぁ・・・あぁ・・・ぁぁぁああああ・・・あああ・・・ぁぁぁぁぁああああああああ・・・あああああああああああぁぁぁ・・・・ 


 美津夫は自分が纏っていたバスローブを脱ぎ捨てた。ベッドの中央でふたりはお互いの躰を、足を、手を、唇を、そして舌を絡める。


 唇を響子に密着させたまま、その唇で首筋、右脇の下、右肘、右上腕部、右手のひら、そして指一本一本を舐め上げた。突起という突起、凹みという凹みをくまなく舌でなぞるのは、女体は全ての凹凸が性感帯だからと彼は経験で心得ているからだ。



 そのまま唇を、響子の腕の裏側を舐めながら這わせて右肩まで達し、そこから斜め下に降りて乳房の外周を舐め這わせる。次第につんと立ち上がった右乳首の先端に近づき、優しく舐め回す。




 んぁぁぁ・・・・・き・・・気持ちいい・・・・・・・あたしね・・・・そ・・・そんなこと・・・・・・・・・男の人に・・・・してもらったの初めてやわぁ・・・・・・ぁ・・・・・ぁ・・・・・ぁ・・・・・・ぁぁぁぁぁああああああああだめぇぇえええええええええ・・・・・・



 右乳首から左乳首に舐め這いながら移動し、響子の右上半身にしてあげたのと同じことを、ただし逆回転のように順序は反対に、つまり手順を遡るように左半身を愛撫して元の彼女の唇に戻った。



 美津夫さぁん・・・・あたし・・・・・・こんなに、て、丁寧に・・・・愛してもらったのはほぉんと初めて・・・・・・



 妻から発せられる全てのひと言、ひと吐息、ひと嗚咽に敏感に反応する俊之は嫉妬から来る懊悩、そしてそれに表裏一体の興奮と精神的快感に身悶えしながらふたりの絡まりを見詰め続けた。



 響子が話している最中も美津夫の唇は動きを止めず、喉元から正中線を通って一気に熱く濡れる蜜壺に近づく。しかし手前で右に逸れ、蜜壺の入り口の回りをゆっくりと、唇から出てきた舌で洗うように舐め回る。



 ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお・・・・・・・・・ぁ・・・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃゃぁぁあぁぁああああああああぉぉぉおおおおおおおおおおおお・・・・・・



 響子は腰を浮かせ、くねらせた。筋肉の動きから、溢れる蜜が如き愛液以外は何も入っていない膣内なのに、男の精を求めて肉襞がキュウキュウと締め付け運動を開始したのが分かる。



 熱くトロトロに蕩ける響子の蜜壺から、美津夫の頬に強い温度が伝わる。



 美津夫はその彼女の状態を確認して思った。



 響子さん・・・・こぉんなに濡れ爛れて・・・・・いよいよやな・・・・・



 美津夫は満を持して、響子の、左右上下に花弁を広げた蜜壺、いや、もはや坩堝と化したそれに、鼻まで埋もれるくらいにむしゃぶりついた。



 蜜壺の中は熱く、奥の方から粘度を持った泉が滾滾と湧き上がって来ている。



 しばらく蜜を啜ってから、真上にある花芯・・・・・クリトリスと呼ばれる不思議な器官・・・・・・男性にはない、快感のためにだけ存在する器官・・・・その花芯まで舌を移動した美津夫は、口を窄めて花芯をすっぽりと包み、胸一杯の愛を籠めて一気に吸い上げた。

 ぅぅぅぅぅぉぅぉぉぉぉおおおぉぅぅぅぉぅうううううううああおおあおおあおあううああああああぅおぁぅぁああぉぉおおおおおおんぉんんん・・・・・・・・・・・・



 大陰唇は開き切り、その内側の小陰唇もまさに人の唇が窄め開かれたように左右に大きく開き切っている。さらに中指を動員してのクリトリス、大小の陰唇、内部の、蜜にまみれた肉襞への繰り返される美津夫の愛撫に依って、響子はその日の最初のオーガズムに達した。



 ぅぅぅぉぅぉぉぉぉぉぉおおおぅあ、あ・・・・あ~、ああああああ、あ、あ、あ、あ、あぃ・・・ぃくっ、いくいくいくいくいぐむぁぁあああああみぃいいいづぅぉおおおおさぁああああああああああああぁぁぁぁん・・・・・・・



 びくんびくんと膣の中が収縮を大きく何度も繰り返し、さらに痙攣していた。


 美津夫はにっこりと微笑み、限りなく優しい眼で響子の顔を慈しむように見ていた。

 俊之は初めて見る妻の激しい痴態に興奮の頂点に達し、両手で股間を押さえながらふたりを交互に見ていた。


 肩で大きく息をすること数分、響子はやっと我に返って、快感を反芻するような夢見る面持ちで、美津夫に向かってゆっくりと言葉を紡ぎ出し始めた。




          第三話に続く