メニュー ログイン

小話番号1069
 ★
二人のマリッジブルー

梢の旦那 (静岡)   2017-07-25
  感想集


俺にそっくりな可愛い長男を産んでくれた嫁、
梢(こずえ)との結婚が迫った
3年程前の秋の出来事。

当時俺31歳梢は27歳だった。

結婚生活や将来に対する不安とか
いわゆるマリッジブルー的な気持ちを
二人が感じていたのかもしれない。

梢は155cmで小柄だが
ツンと乳首が上を向いた形のいいオッパイや
弾力のある丸い尻に食い込む
Tバックの下着は俺のお気に入りだった。

個性のある顔立ちは案外可愛いくて
知り合いの美容室のヘアスタイルモデルなんかもしていた。

梢の親友の千華は日系ブラジル人の
リカルドと付き合っていた。
肉好きな俺達はリカルドの働くブラジル料理店で
シュラスコや揚げギョーザみたいなパステウを
よく食べたものだ。
千華たちとお茶するときも馬鹿話ばかりだったので
リカルドの日本語が上手かったかどうかも忘れた。
ハーフだのクオーターだの聞くのも悪いと思って
触れなかったが、目鼻立ちのクッキリした顔は
俺とは真逆だった。
188㎝と言う長身でがっちりした体型と大きな手
明るい笑い声は今でも耳に残っている。

結婚前の親同士との付き合いも良好だったし
ささやかな結婚式の準備も着々と進んでいた時期。
今後の束縛への不安からか、独身最後の悪あがきか
変に下半身がムラムラしていた俺は
押しに弱い元カノを呼び出して
何とかホテルに連れ込んで2発やらせてもらった。

チョット寂しげな表情やボーっとしている梢に
ひょっとしてバレたのか?と不安にもなった。
梢が千華の友達と3人で一泊旅行すると聞いた時も
その後ろめたさもあって
「イイよイイよ、楽しんできなよ」なんて
快諾したのを覚えている。

旅行中に送られてきたVサインで明るく笑う
数枚の写真に安心していた俺も
間抜けと言えば間抜けだった。

久々にかかってきた男友達からの緊急連絡は
「こないだ梢ちゃんの赤い軽がインターのラブホの駐車場から
出て来るの見ちゃったんだけど。
違うかな。ステッカーも同じだったし」
「マジで?」
アウト!完全にアウトだった。

梢は泣いた。
泣いて必死に謝った。
3人での一泊旅行というのは嘘だった。

マリッジブルー的な梢の不安や悩み。
俺を含めて経験人数が3人という梢の切ない欲望に
友人として応えた千華からの
プレゼントだったという。
初めての「最初で最後」の浮気相手は千華の彼氏。
リカルドは興奮して快諾したらしい。

以前から気に入っていたリカルドと
高速入口に近お古いラブホテルで
一晩中激しいセックスをしたと言う梢。
188㎝のリカルドと155㎝の梢の二人の
貪りあうようなセックスの告白を
俺は口が渇くほど興奮しながら聞いた。

怒るよりも迫る結婚式やお互いの親の顔が浮かんで
何もかもをブチ壊しにする気にもなれなかった。
何しろ俺も元カノに最後の2発をぶちまけたという
後ろめたい秘密もある。
お互い様と言ったらいいだろうか。
恐る恐る聞き出すリカルドとのセックスシーンの
リアルさは俺の脳みそを破壊した。

俺の元カノとの2発どころか
リカルドは一晩で4発。
カリのデカい長い竿で小さな体をつらぬかれて、
思い残すことが無い位快楽に浸った夜
梢は十数回も逝かされたという。

リカルドのものをフェラチオする梢や
梢のオッパイをしゃぶるリカルドの顔が
次々に頭に浮かび
大切な婚約者が犯された現実に
胸が締め付けられた。

泣きながら話す梢の告白を聞く俺に
不思議な反応が起こったのだ。
どうしたことか俺のチンポは嫉妬とマゾ的な劣等感で
最大に勃起してしまっていた。
涙を枯らした梢を、いつもより
激しく抱いたのを今でも思い出す。

そして俺達は何事も無かったのように結婚式を挙げ
2年後には子供も授かり幸せに暮らしている。

あのラブホ事件の夜の半年後にリカルドは
別な仕事に誘われて東京へ引っ越した。
リカルドと別れた千華も昨年、普通に結婚した。

そして今も続く
俺達のセックスのフィニッシュ寸前に欠かせない
燃え上がる為に交わす3段階の会話がある。

ある意味、儀式の様な決まり文句だったそこに
思ってもみなかった新鮮な告白が加わった。

①「リカルドは良かったのか。どうなんだ!」
小さな梢を抱きしめながら正上位で責めると
「ウン」と小さくうなずく。
これで勃起が増す。


②「俺より良かったか。俺よりデカいのか。沢山逝ったのか」
逝きそうな俺が精いっぱい突き入れると
「ウン・・凄かった・・メチャメチャ逝かされたよ!」
俺の脳から射精を促す信号が流れる。


③「又したいか。リカルドとヤリたいか?」
「したい!又したい!」
・・・いつもの反応が起きて
嫉妬射精の体勢に入ったその時


「・・・ごめんなさい!リカが!リカルドが東京へ行っちゃう日。
ここで・・・しちゃったの。凄い事・・・
・・・又しちゃったのおー!!」

あっても不思議ではない、
期待以上に刺激的で新鮮な告白だった。