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日記番号:582

私たちの消せない記憶

うげんこう(東京都西部)


  感想集

963 出入り禁止

「いまさらそんなことは良い、、、言ったからと言って、何がどうなる」 と思わず言いました。

そして 「そういうのを、下心と言うんだろうが、と思わず、声を荒げました」 頷きながら「あまり身近になったらいけないと思って、隙を作らないようにしていたのに、、」 
「私だって、変な事になったら、田舎にも帰れなくなると思っていたから、、、」 といいました。
「親戚や知り合いの中で、噂になってはと思っていたし、、、それでなくても噂をする人もいたようだから」 と言いました。
「でも、あの時は暑い日が続いて、本当に疲れていてだるくて、、、抵抗もできなかったし、なるようにしかならないと思ったわ、、途中であきらめたのよ」 と言いました。 「でも私だって情けなかったわ、気をつけていたのに、、、」

「それから 1週間ほどして、祐二さんから近くに来たからと言って電話があったわ」 「すまないことをしたと言って、ずいぶん落ち込んでいたから、もう済んだことだからと言ったの」
「私も、腹も立ったし悔しかったけど、そうとしか言いようもなかったの」
「男は突然乱暴になることも、衝動的になるのもしっていたし、疲れていたといっても、うたた寝なんかして、自分でも後悔していたし、、、」 「それが、きっかけだったと思ったから、、、」 
「お前も疲れていたんだろう」 と言って 「寝顔を見ていたら、、、年甲斐もなく、あと先きなくなった」 と言ったわ。
当然だけど、そのことでずいぶん気まずい雰囲気だった」 といいました。
私は 「当たり前だろうが、、、あいつはそんな奴だ、やっと分かったのか」 と言いました
「ごめんなさいね、、祐二さんもあなたに、合わせる顔が無いと言って、落ち込んでいたわ」 「わたしたちの間が、ギクシャクしていることも知っていて、乱暴したことが恥ずかしかったのよ」

「そんなことは口先だけだ 甘く見られたんだろうが、、、お前が、、」
「わたしは兄に言ったわ、、、、、失礼なことを、しようとしたと言ったわ」 「そうとしか言えなかったのよ、そしたらすぐ呼び出していきなり、殴り飛ばして、出入り禁止にしたみたいだから、、、」 
「私もこっぴどく怒られたわ、、、何をしたんだといって、でも言っておいたほうが良いと思ったの」
「細かいことを言ったわけではないけど、手をだしたと言ったわ」
「呼び出して事実かと聞いたらしいけど、祐二さんは頷いたそうよ」 「そしたらいきなり、、祐二さんも怖かったと言ったから、相当だったんだろうと思った」

「兄は私のことになると、見境がなくなるの、、、、」 と言いました。

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