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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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131“精飲”にまつわる真実からテニスクラブに隠れた真実の暴露へ7


★★★131“精飲”にまつわる真実からテニスクラブに隠れた真実の暴露へ7 ★★★

「正確に」と問われたS男は、とても困ったような顔付きでしばらくは私の顔をじっと覗き込むようにして考え込んでいました。しかし、“生中出し”という話題はS男にとっても相当に刺激に満ちあふれたものだったらしく、喋りながら徐々にテンションを高め興奮していくのが分かりました。

「あのな、休日にMi子が職場に来てくれてフェラチオしてくれた話をしたよな。あの時は生理中だったMi子がな、オッパイ丸出しで最後はMi子の方から“ゴックン”してくれたって話な。あの後から俺はな・・・だんだん思い出してきたよ・・・」

「何を思いだしたっていうんだ。質問には正確に答えてくれないか。」

「あのな、Mi子がどこまで喋ってるのか俺には分からないが、絶対に怒らないと約束してくれよな。俺なりに“正確に”思い出してしゃべるからさ。確か初めて“ゴックン”してくれたMi子を見た翌日からな、俺はもはやMi子にのめり込んでいったんだと思う。職場の会議中でも彼女の顔とか唇を見つめているとな、口を開けて溜っている精液を見せてくれた後にな、にっこり笑って“ゴックン”してくれたあの時のスケベな顔が思い浮かんできてな、それから8月の不倫旅行で一晩中よがり鳴いてた声が耳に残っていてな、忘れられないっていうか、だからもう妻と離婚でもしたら本気で俺の女にしたいとか思ったわけで・・・」

そんな話をし出したところで、S男は何かためらっているように口ごもるのです。そのわけは直ぐに明らかになるのですが・・・

「それでどうしたというんだ? 俺は“生中出し”の話を聞いてるんだよ。初めて“生中出し”したのはいつだったのかって聞いてるんだよ。」

「あのな、どんなに酷い話になっても真実を喋れっていうから思い出せるかぎり喋ってやるが、たぶん9月に初めてラブホに行った時にはな、“生中出し”だったかも知れない。」

「何だって・・・てことは、それからずっと“生中出し”だったってことか?」

あまりにも衝撃的なS男の言葉でした。動揺を隠すことができなかった私の声は、少々甲高く荒々しい調子になっていたかもしれません。S男はそんな私の動揺に気付いていたと思います。S男は割と冷静だったと思います。そして唐突にもこんなことを尋ねてきたのです。

「Mi夫君、いやMi夫さん、改めて尋ねるけど、詳細な真実の場面を喋れば本当に罰を軽くしてくれるというのは本心なのかい? 慰謝料もいらないっていうのは?」

「ああ、もちろんだよ。俺があんたに望むことはただ一つ。Mi子はあんたの愛人だった。そのことに関して、あんたとMi子が当時どんな交際をしていたのか、いつどこでどんなセックスをしたのか、いやセックスばかりではなく、どんなスケベな事件があったのか、はたまたどんな約束事をしていたのか、そんなことをだ、全部明らかにすることだよ。」

S男は少々考え込んでからおもむろに口を開き、会話を続けていきました。

「Mi夫さん、話は分かるんだがな、俺にしてみればだよ、詳細な真実を喋った結果な、きっとMi子も喋ってはいないようなことをだよ、そんな話を聞かされた君が本気で怒り出して本気で報復というか復讐をするかもしれないとな、そう思ってるんだよ。だからな、これはお願いなんだが、俺は君の言うとおりにするからな、申し訳無いが些細なことでも復讐はしないと約束して貰えないだろうか? そうでないとな、もうこれ以上安心して喋ることなどできないからな。」

“生中出し”の真実を前にして、私は動揺を隠すことが出来ずにいましたが、このことに関してはS男の言い分は最もでありましたから、こんな感じで返していました。私は一瞬自分がはったりをカマしていることを明かしてみようかとも思いましたが、結局最後まで明かすことはせず、こんな感じで返していました。

「何度も繰り返すが、S男さん、あんたの話が真実でないと分かった時は覚悟してもらうことになる。真実の姿がドロドロとした裏切りの事実関係であったとしてもだよ、それが真実というなら復讐を迫ったりはしない。普通の男なら矛盾しているように聞こえるかもしれないが、俺はさぁ、あんたが言うようにマニアックな人間なんでね。」

「だけどねぇMi夫さん、これが基でMi子がおかしくなってだよ、あんたは関係無いと言ってもMi子が変な行動を起こした時にはだな、俺にとっては復讐とおんなじことになるんでね。9年も前のことって言ってもな、たった9年前のことって言うことも出来るし。」

S男はやはり緻密というか、様々な事態を想定しているようでした。そしてこの会話において、S男が最も恐れているのは、実はMi子本人が非情な行動を起こすことであることを改めて認識したのですね。さっき(第126章)『今夜俺はMi子を吊して白状させる。』と言ってS男に迫った時に、S男の顔色が急に変化したことを思い出し、なるほどそういうことかと思った私です。

「まあ確かにね。俺がその気になればMi子を破滅させることはたやすいことだよ。でもまあそれは俺がその気になればってことだから。今のところMi子は離婚を望んではいないし、俺はさあS男さん、あんたが想像したとおりマニアックというか変態的っていうか、ちょっと変ってる人間なんだよ。過去にMi子が俺を裏切ってあんたとの不倫関係の詳細を知ったからと言ってもね、それを理由にMi子を放り出したりはしないさ。俺はMi子のことを愛してるんだよ。」

S男は私の顔をまじまじと見つめていました。どうやら私の本音を聞いて若干は安心したような感じでした。

「よく分かったよ。Mi夫さん。まあこれまでも正直に喋ってはきたんだが、これからも思い出す限りな、詳細な真実の姿を話してやるが、あのな、前もって言っとくがな、きっと君にとっては酷い話ばかりだからな、そこんところは勘弁してくれよな。」

このやり取りを経た後、S男の語り口は明らかに滑らかなものになっていったと思います。

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