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日記番号:582

私たちの消せない記憶

うげんこう(東京都西部)


  感想集

9 見知らぬ車

妻がタクシーで帰ったのかと思ったのですが、タクシーではなく見知らぬ車でした。
中で何か話していたようでかなりの時間が過ぎました。

雨の中を助手席の人が降りようしたのか、運転席の男があわてて傘をさして、助手席のほうに回りエスコートしていましたが、なんだか随分手際のいい対応のようでした。
降りてきたのは妻で、車内灯に照らされたその顔はにこやかで、男に肩を抱えられるようにして玄関先まで来て、ギョッとしたように立ち止まりました。
私も暗闇の中で目が慣れていたし、車の明かりがバックにあるからはっきりと確認できたことは、2人はほとんど顔をくっ付く位に寄せ合い、肩をしっかりと抱いていたことです。
私もしようがないから「俺だよ」と言ったのですが、、、

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