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日記番号:1074

単身赴任と夫婦交際!そして今日

潮風 (四国)


  感想集

「ホームトーク」との出会い(1)

 7月に入り太平洋に面したこの地域では連日暑い日が続いていた。今日も昼休みになると、例によって自宅に食事に帰る人、外食に出かける人、事務所は弁当組の青野さんと二人になった。 給食弁当を食べようとテーブルを見ると、今日は届いていない。キョロキョロと探していると 青野さんが
「今日は注文していません」
「栗原さん毎日給食弁当でしょう、飽きると思って私お弁当作って来ました」
そう言って持参した包みを広げ始めた、タッパーにおにぎり、別のタッパーに卵焼き、ウインナー、煮付け、サラダ等々いかにも手作りのお惣菜が並んでいる、
「お食事ちゃんと採ってらっしゃいます?」「店屋物やインスタントでは体壊しますよ」そう言って小皿におにぎり卵焼き煮付け等盛り付けて私の座っていたソファーの横に来て座った、ファンデーションか何か解らないが甘い化粧の香りが頭の芯まで届く。思わず横を見ると、白の薄いシルク地のブラウスに真白のブラのシルエット、小柄に似合わぬ前に突き出したバスト、暫く御無沙汰の私には坊やが反応しては逝けないと、思わ腰をずらせてソファーの端に寄った、世間話をしながら有難く御馳走になったが、「遠慮なさらず食べて下さいと次々とお皿にとってにじり寄ってくる、彼女の太股が私の太股に当たって、その温もりが伝わってくると、坊やが我慢ならず反応をはじめた」悟られてはマズイとトイレを理由に立ち上がって席を離れ、戻ってきた時、繕いに料理を褒めながら礼を言い向かいの席に座った、何かを感じたのかそれ以上の事は無かった。

 その日は早く仕事が片付いたので定時で終わり事務所を出た、夏の5時は未だ日が高い、昼休みの事も会って、モヤモヤ感が取れず如何しようかと思っていた、何時もの事だが赴任先はほとんど地方都市、風俗も無ければそちら系のお店も無い。殆どの場合寂しく自分で処理と言うのが常。当時はまだネット環境など普及しておらずパソコンも一台数十万円の高級品、事務所に一台を皆で共用していた時代である。ましてスマホなど更々無い、今ならネット上に自己処理のオカズは溢れているが、当時はビニ本と呼ばれるエロ写真誌や官能小説がオカズ、車はマンションに帰らず、駅前通りで本屋を探して走っていた、暫くして見過ごしてしまいそうな小さな本屋を見つけて入った。
 

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