寿司屋「富寿司」
富寿司は、カウンタ-が8席、テ-ブルが4×2
そして、奥に小上がりがある
50代の夫婦と、20代の若者
女将さんと若者は、出前してくれたときに数回会っている
時々若い女の子が手伝いでいることがある
気がつかなかったのだが
この子、僕がいっている女子大の学生だった
図書館の前でばったりあって
向こうから声をかけられた
ちよっと間がわるいことにまなみさんと一緒だった
それはともかくとして
翌週お店にいくと
女将の扱いが違う
とても丁寧なのだ
「娘から聞きましたわ、先生でらっしゃんたんですね」
いつものお刺身も並でなく上が出てきた
お寿司もネタがちがうのがわかる
支払いだけは
いつもと同じで安かった
しかも
僕の名前で、麦焼酎のボトルまで、入ってしまった
これでは必ず週一回行かなくちゃならない
「今度、婚約者のかたと、いらっしてくださいね、」と女将がいった
そうだ
まなみさんはあの女子大では僕の婚約者ということになっていた
双子ときたら驚くかな