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日記番号:475

処女だった妻をスワッピングの世界へ・・・

hiro(東京都下町)


  感想集

番外編3

 時間が過ぎた。
hiromiが酔ってきた。口数が増えてきた。
hiroはまだ言い出せないでいた。yumiと内緒で会ったことだ。
突然だった。hiromiがつぶやいた。
「君たち・・・逢引したな・・・」
hiroはビールを吹き出しそうになった。
hiroはyumiを特別意識をして会話をしていない。
でも、hiromiには何か感じるものがあったのだろうか。
「コラ!・・・逢引したろう!・・・」
「何でわかるの?・・・」hiroはとぼけた。
「女の感だよ!・・・だから・・・逢引したな・・・」
「はい!・・・しました・・・」こういうときは変な言い訳をしてはいけない。
というより、告白するためにここに来たのだ。
 逢引の一部始終を妻に伝えた。
hiromiは笑いながら聞いていた。
「そうよねぇ・・・あたしが行けっていたんだもんねぇ・・・」ちょっと嫌味っぽく妻がつぶやいた。
「・・・」hiroは小さく笑ってごまかした。
 グラスが空いた。
「おかわりぃぃ・・・」hiromiがカウンター越しに催促をした。
二人のやり取りを聞いていたのだろう。
yumiが少し気まずそうにケンケンをしながらおちゃらけて近づいてきた。
「あらぁ・・・yumiちゃ~ん・・・」hiromiが先に言葉を発した。
hiroがhiromiに伝えていなければわからないyumiという名前をhiromiに呼ばれて、yumiは少し驚いた顔をした。
「失礼します・・・奥様おかわりですか?・・・」
「はーい・・・yumiちゃんおかわり・・・」妻が満面の笑顔で答えた。
 
  yumiがモスコミュールを作って再び寄ってきた。
「お待たせしました・・・」yumiが笑顔でhiromiの前にモスコミュールを置いた。
「やっぱりyumiちゃんはかわいいわぁ・・・」hiromiがつぶやいた。
「いやだぁ・・・奥様ぁぁ・・・・」気のせいか、yumiの声が鼻にかかっているような気がする。
「あなた・・・この人とデートしたんですって?・・・」妻がキッとした顔でyumiを見た。
「すいませんんん・・・」消え入るような声でyumiが答えた。
「うそよ!・・・怒ってなんかいないわ・・・ずるいわよぉぉ・・・あたしともデートしなさい・・・」
hiroはhiromiの突然の言葉に驚いた。
hiromiは何を考えているのだ。
「は~い!よろしくお願いしまぁぁすぅぅ・・・」yumiが笑顔で答える。

 hiroはソファでうとうとしていた。
窓際に人気を感じて薄目を開けた。
二人の女性が立っていた。
外は薄暮に包まれている。室内も暗い。女性の姿はぼやけて見えた。
二人の女性は向き合って立っていた。
一人の女性は、もう一人の女性と比べると一回り小さかった。
背の低い女性は窓を背に立っていた。
こちらに背を向けている女性の尻は豊満だった。
背の低い女性はぼやけていたが、華奢であることはわかった。
二人はhiroが目を覚ましたことに気づいていない。
hiroは夢を見ているような気分だった。
まだ酔いがさめていないせいもあるのだろう。
 背の高い女性の頭が小さいほうの女性の顔に近づいていった。
そして頭が斜めに傾いた。
キスをしている。女性同士でキスをしている。
はっきりとは見えないのだが、影だけでも理解できた。
目が暗闇に慣れた。そして意識も覚醒した。
二人の女性はhiromiとyumiだ。

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