メニュー ログイン

日記番号:582

私たちの消せない記憶

うげんこう(東京都西部)


  感想集

48 パニック

一昨日の雨の夜から、わずか2日ほどの間に私の頭は整理の出来ないようパニック状態になっていました。

どこからどのように手をつけ、どうすればいいのか、整理も決着の方向も何も見えないなかで解ってきたことは、深刻な状況のみでした。
頭の中ではなんとなくわかっても、実感としては嘘だろう、何かの間違いだろう、まさかこの妻が、、、、と、どこかに救いを求めるようなそんな感じでした。
話を聞いて、一時の迷いだろうから、今後会わないのであれば許してやろうと思っていた思惑とは随分違ってきています。
たぶん、事が露見したときはどのようにしようかと、妻は多少なりともかんがえていたことでしょうが、、、、
何か言わなければと思いながら言うべき事が出てこなくてテーブルの横に立っていました。
苦手な、人間同士の問題をどうにかしなければと思っても、ましてや男と女のことは正直分らないのです。

そんな中、水が出っ放しのキッチンでうつむいていた妻が、振り返りました。
そして、下を向き前で手を握ったまま、低いがしっかりした声で、言いかけていたことを言いました。


前頁 目次 次頁