まちあわせ
大学からの帰りは駅前のバーに寄る
まなみさんとは
週二回は一緒にこのbarに行く
くちあけにいくので顔は覚えられてしまっているみたいだ
その日はゆかりさんと一緒にドアを開けた
そのときの
二人のバ-テンダ-のびっくりした顔
カウンタ-に座っていた女がこちらを向いた
双子の姉まなみさんだ
ゆかりさんが隣に座った
一卵性なので
並んでもそっくりだ
ただいつもと違うのは
まなみさんが妹のゆかりさんの服をシックに着て
ゆかりさんは姉のまなみさんの服を派手に着こなしている
三人とも一杯目はジントニックから始めた
一番簡単なのだが
腕前が一番わかる
ジンの臭さが立ってはいけないのだ
「今日は6本だったの」とまなみさんが言い
封筒をゆかりさんに渡そうとした
「お姉ちゃんが稼いだんだから、あたしは受け取れないわ」
とゆかりさんは断った
知らない男6人のペニスを咥えたのだ
股間が勃起した
「それで、どうだった」とゆかりさんが言った