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日記番号:844

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幸治(都内)


  感想集

11章―4

『妻が他の男に犯される』その妄想はこれまでとはまったく異次元の世界で心と体の全てを融解してしまう至高の快楽を与えてくれる。私は毎晩、陽子を抱きながら、私だけの世界で遊戯を繰り返す。
妄想の世界での私の人格は他人の男に移り変わり陽子を責めるが、得られる快感は私に帰する。その人格への成りきり具合によって何故か得られる快感も強くなる。
失神した全裸の陽子を抱きかかえ洗い場に寝かせて介抱する振りをする夫婦。
看護士らしい連れの女から『軽い湯あたり』と聞かされて、最初から狙っていた獲物を仕留める絶好のチャンスとばかりに陽子の下腹部に手を伸ばす男。
指で陰部を弄び、その一本が体の中に侵入する。陽子はまだ目を覚まさない。
男は足を持ち上げて腰を膝に乗せて、両脚を開いて陰部を凝視する。
ED治療薬で勃起した男のペニスが陰部にあてがわれる。やや小さめの亀頭と胴体部分が膨れたツチノコ型のペニスは今でもハッキリと記憶に残っている。
そのペニスが陽子のラビアを押し開いて膣口に挿入されて行く・・・。
妄想の世界での陽子が犯されたと同時に現実の世界では私の射精が始まる。
初めはあの中年男に犯される陽子を想像していたが、日を追うごとに過激度を増していく。普通のセックスシーンだけでは物足りなくなる。
初めは中年男に犯されるシーンだけだったが、乳房への愛撫やクンニが、体位も座位から屈曲位、後背位に変化し、それに連れの女も加わり陽子を二人で責める。
妄想が過激さを増すにつれて、現実の私も激しく陽子を責める。
「あぁぁぁ、すごい・・・、今日の幸治さん・・・、すごい・・・」
責められる陽子も驚くほどエネルギッシュなセックスになっている。
あの夜を境に陽子にも変化が起きていた。
エクスタシーの時に手で口を押さえる癖があまり見られなくなった。快感を素直に声に出すようになった。
この癖は園田家の3姉妹の部屋の位置に関係していたらしい。陽子の部屋は2人の姉の間で、2人の姉たちと家庭教師との男女の秘め事を聞いて育った。2人の姉たちもその時、声が漏れないように口を押えるのが習慣だったようで、陽子も自然とセックスの時に口を押えるようになったらしい。
あの夜までは「あ行の単音」が多かったが、抑圧された性感が解放されたことによって、それを表現する言葉が混ざるようになり、それが快感を増幅する相乗効果をもたらした。
それと、セックスしながら淫らな言葉や状況を語ることでエクスタシーを更に高めることも知った。
「陽子はあのオヤジのチンチンを入れて欲しかったんだろう?」
「いやぁぁぁ、そんなイヤらしいことを・・・」
「あの太いチンチンが陽子のオマンコに入るんだぞ」
「あんな大きいのはヨーコのアソコに入らないわ、そんなこわい・・・」
寝室で営みをしながらこんな会話をしていると陽子の腰遣いが激しくなる。

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