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日記番号:1073

淫の刻印

アスカ(京都)


  感想集

41 羽田空港

国際線の出発ロビーは、会社関係者が、来ており、榊とじっくり、話す機会は、なかった。端の方で、戸惑いながらも、最後の榊の妻として、ふるまっている。
上司が、「榊君の赴任中、何かあれば、会社の方に、連絡下さいね。」と言われ、うなずくのが、精一杯だった。昨日、夫が、まともなSEXではなく、口淫性交で、まるで、性処理の道具のように扱われた。あれは、何を考えての事だったのか?

そんな戸惑いを抱きながらも、典子は、最近、化粧も控えめだったのが、派手になり、服装も、露骨に体のラインを強調するような物を着るようになっていた。今日も、ノースリーブのニットのワンピースで、スカート部分は、短くタイトで、ムッチリと豊かなヒップの肉付きが、はっきりとわかる。

夫が、微笑みながら、自分の方を見たような気がしたが、典子は、視線を合わせる事が、出来なかった。ふっと、斜めを見たとき、典子は、目をみはった。
逆光で、シルエットでしか見えなかったが…
(まさか…龍が、来ているのかしら、まさか、こんな所にまで…)

瞬間、ズキ~ンと子宮の奥がうずき、思わず、声をあげそうになった。浅ましいまでの直情的な反応、思っただけで、条件反射する、爛れたメスの肉欲。何度も教え込まれ、刷り込まれた快楽の刻印。その時、スマホにメールの着信音が、した。トイレに駆け込み、内容を確認した。

「階上のエアーポートホテル1301号室、龍。」
秘唇が、期待感から、妖しい肉欲の蠢きをはじめた。ゲートに戻ると、榊は、後ろ姿をゲートのむこうに消した。榊の飛行機が、どんどん高度をあげていた頃、典子は、龍の逸物をくわえていた。
「行っちまったな…」そんな龍の独り言が、聞こえたのかどうか…典子は、遮二無二、龍の逸物に、むしゃぶりついていた。

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