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日記番号:844

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幸治(都内)


  感想集

11章-3

私のペニスを指で触りながら、時々他の事を考えていることがある。たぶん、それはあの中年オヤジのペニスを思い浮かべているのだろう。
「ヨーちゃんは他の男のチンチンを触ってみたい?」
「やぁ~ん、そんなイヤらしいこと・・・。オチンチンって、皆同じ感じなのかしら?」
陽子は私の問いかけに対して以前のように明確に忌避しない。しかも私のペニスを指先で触りながら何か他の事を考えているようにつぶやく。
「うぅ~ん、それは、僕も他の男のチンチンを触ったことが無いから分らないねぇ。ただ、人それぞれで大きさや形が違うし、硬さだって違うと思うよ」
「大きくてもちゃんと入るのね?」
陽子の頭の中ではあの中年男のペニスが投影されているのだろう。しかも、陽子の妄想はあの中年男とのセックスまで進行しているようだ。
「世の中にはあれより大きい男はいると思うし、外人はもっと大きいと聞いたことがあるよ。でも、その外人たちと付き合っている日本の女もいるからよっぽど巨大なチンチン以外はセックスが出来ると思うよ」
「そうよねぇ、女性のアソコは赤ちゃんが出てくらいだから問題ないわよね」
「ヨーちゃんもやっぱり他の男のチンチンに興味があるんだね?」
「うぅ~ん、よく分かんないけど・・・、フィトネスクラブのオバサマ達が時々エッチなお話をしているの。クラブに来る男性のお客さんの品定めをして、『あの人は大きいとか、長いとか』、言うの。そして、『私は太くて硬いのがいいとか、私は少し柔らかい方がいいとか』ご自分の好みまで言うの。聞いていて恥ずかしくなっちゃうわ」
「そのオバちゃん達は実際に言う程体験していないんだろう?」
「たぶん、だって、皆さん専業主婦の有閑マダムだもん、旦那様以外にお相手する方はあまりいないと思うけど・・・」
「ヨーちゃんは僕以外の男とのセックスに興味を持ったことがある?」
「それは・・・、まったく無いとは言えないけど・・・、女性なら皆そうだと思うけど・・・」
『他人との性行為』は陽子がこれまで完全に否定していた事だった。しかし、あの日以来その壁は確実に低くなっている。
「もしも、あの中年オヤジだったらどうかな?」
私がストレートに突っ込むと、「そんな事、絶対無いわ!絶対イヤよ!あんなメタボのオジサンなんか・・・」と、即座に否定をする。
「でもさぁ、『何か変に感じた事は無かった?』って、何度か僕に聞いたよね?失神していた時に何か変な感じがあったの?」
「うぅん、よく分からないけど・・・、ねぇ貴方、もしも、もしもよ・・・、私が他の男の人に何かエッチなことをされたら・・・、幸治さんどう思うかしら?」
陽子は私の質問には直接答えないで、違う事を聞いてくる。しかも、妄想とは云え、彼女の心の中では他人とのセックスを受け入れ始めている。
「エッチなことって、セックスのこと?」
陽子は答えない。しかし、彼女の心の動きは身体の反応が教えてくれる。
陽子の頭の中では露天風呂での体験より更に具現化されたセックスに妄想が進展しているようだ。

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