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日記番号:1073

淫の刻印

アスカ(京都)


  感想集

古本屋 2

「やっぱり来たね。わしは、昨日の夜、あんたの夢を見てしまった。年がいもなくね。あんたも、そうじゃないのか?」
典子は、黙って微笑んだ。
「雑誌を読んでしまいました。また、何冊か、借りてもいいですか?」
「もちろんだよ。好きなだけ、持っていきなさい。しかし、頭の中で、想像するのもいいが、こういう物で、遊ぶのも、いいよ。」

老人が、タンスの中から、何かを取り出し、典子の膝の上においた。
「麻縄だよ。あんたにプレゼントしよう。」
「麻縄を…」
「これだけあれば、雑誌の写真のように、あんたも、妖艶な女になれるよ。あんたは、その素質、十分だよ。こうするだけで、…どうかな?」
老人は、麻縄の束を手に持ち、ゆっくりと典子のうなじから、胸にかけて、女体の起伏にそうように縄の束で、なぞってゆく。服の上からではあるが、胸からうなじに戻り、麻縄が、首筋の肌に直接ふれると、典子は背筋にゾクゾクとする感触を覚えた。それは、今まで、味わった事のない感触で、もっと、もっと、体のいたる所をなぞってほしいと思った。

「どうかな?続けようか?」
「はい…。もう少しだけ…。」
「じゃ、ちょつと、立ってくれんかのお…そして、バンザイ…と手をあげて…」
老人は、いとも簡単に、両手を縛り上げて、鴨居に縄を通した。
「さて、これで、典子さんは、もう逃げられませんぞ。なになに、心配せんでもいいよ。あんたに、縄の感触をたっぷり、味わってもらいたいだけやから…」

老人は、再び、麻縄の束で、尻の双臀の谷間に沿って、くだり降りて、太股の裏側を伝い、足首に達すると、片方の足首から太股へ伝い登る。
「もう少し、腰を突きだしてごらん。そうそう。」

タイトスカートの上からではあるが、女の恥丘付近を通過する頃には、典子は、言われてもいないのに、腰をゆっくりグラインドさせていた。縄の束を、体から少し離すと、腰を突きだして、縄を求める仕草をする。
「あっ…あああ…」声にならないが、甘い吐息を吐き始める。

老人の動きを追う、典子の眼差しは、憂いを帯び、哀願調になっている。
「さて、どうや?縄の感触は、服の上からじゃが…服を脱いでみるか?」
「はい。脱がせてください。お願いします。」
老人は、ゆっくりと典子のブラウスのボタンをはずし始めた。

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